なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

週末に誤嚥性肺炎

2013年09月09日 | Weblog

 この週末、癌の緩和ケアをしている入院患者さんは、それほど変わりなかった。びまん性肺胞出血で基幹病院呼吸器科から転院してきた82歳男性が土曜日に誤嚥性肺炎となって、酸素吸入・抗菌薬投与が開始された。もともとの肺疾患はプレドニンを30mg/日まで減量したところで、当院に来た。脳梗塞の既往があるところに廃用症候群が加わって、動くのが困難になっていた。リハビリでつかまり歩行ができるようになったばかりだった。飲み込みが悪そうで、痰がからむとは思っていたが、やはりという感じで誤嚥性肺炎発症となった。

 今日は解熱して酸素濃度も減量できてきた。ただし、肺炎は軽快しても経口摂取ができるかどうかはわからない。この方は妻子がかなり前に死亡していて、内縁の妻といっていいのか、同年輩の女性と20年暮らしていた。責任者は甥になっているが、なにしろ遠方に住んでいるので、すぐに来れるわけではない。そもそも数年間行き来がなかったのが、基幹病院入院時に呼ばれて1回来ただけだった。

 その女性に来てもらって、誤嚥性肺炎の治療中であること、肺炎自体が治るかどうかは経過をみないとわからないこと(治っては来ているようだが)、肺炎が治ってもうまく経口摂取できるかどうかはわからないこと(再発の可能性が高い)をお話しした。病院にお任せしますということになった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする