なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胃瘻の適応

2013年09月20日 | Weblog

 びまん性肺胞出血で基幹病院呼吸器科から転院してきた80歳男性は、脳梗塞後遺症で嚥下障害があった。それでも何とか経口摂取していたが、誤嚥性肺炎を起こした。抗菌薬投与で肺炎は軽快してきたが、ゼリー食でも痰がからんで、食事をupできなかった。プレドニンも注射薬で入れていた。

 この方は昼間はテレビをみて過ごしていて、このまま点滴を継続して看取る人ではない。家庭環境としては妻子はすでに死亡していて、ずっと20年一緒に生活してきた内縁の女性がいるが、責任者は遠方の甥になっていた。本人に直接胃瘻の話をしたところ、どのくらいの理解なのかはわからないが、同意した(たぶん)。胃瘻を造設して、経口摂取と併用でいけると思われる。栄養が入ると、嚥下障害も多少改善する可能性がある。その女性を呼んで、話してみよう。

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