なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎

2014年11月28日 | Weblog

 間質性肺炎の87歳男性が基幹病院呼吸器科から戻ってきた。肺炎で当院に入院して、1週間抗菌薬投与で治療したが改善しなかった。間質性肺炎と気づいて、転院治療をお願いした。気管挿管・人工呼吸器管理を4日行い、ステロイドパルス療法に反応して、なんとか助かった。その後、プレドニン50mg/日から開始して、2週間経過した今は40mg/日になっている。

 画像の添付がなかったので、今日さっそく胸部CTを撮ってみた。両側肺に見られた間質性陰影は改善していた。両側下肺背側の胸膜直下に軽度の蜂巣肺の変化があり、スリガラス陰影が背側に広がっていたが、全体的には柔らかい陰影に変化していた。CV管理で、糖尿病があって高カロリー輸液(1000ml/日の1号液)にヒューマリンRが混合されていた。食事摂取はまったく進まず、ゼリー食で嚥下を見ていたそうだ。救急で忙しくベット事情が厳しい病院なので、危機を脱した瞬間に戻されたことになる。こちらでもある程度診れるので、あとをまかされたと考えることにしよう。年齢を考えれば当院でステロイドパルス療法を行ってもよかったのかもしれない。電話で頼んだ時に断られれば、自分で診るつもりでいたが、明日受けるという返事が来たのでお願いしたのだった。

 さてここからうまく食事摂取が進んで、プレドニンを漸減できるかどうか。減量途中で再燃する可能性は大いにある。

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