なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リウマチ性多発筋痛症?、男子の片頭痛

2014年11月05日 | Weblog

 86歳男性がうっ血性心不全の悪化で入院した。下腿浮腫と両側胸水の増加があったが、酸素飽和度の低下は軽度で、持続点滴の治療は行わずに、経口利尿剤の追加で経過をみた。入院後、しだいに改善して胸水は軽快した。今日の結果で退院にするつもりだった。

 BNPは1800が500弱に低下していた。ループ利尿剤による低カリウム血症もアルダクトンAの併用量増加で正常化していた。ところが、白血球数13000、CRPが6.8と炎症反応が上昇していた。感染症らしさはなかった。偽痛風などの関節炎ではないかと思ったが、特に関節痛はなかった。患者さんの話では2日前から両側大腿部近位の疼痛があって、動きにくいという。把握痛もあった。上肢は特に疼痛はなく、上肢を拳上できた。リウマチ性多発筋痛症が疑われた。プレドニン10mg/日内服で1週間経過をみることにした。

 午後に高校3年生男子が頭痛と嘔吐で母親に連れられて受診した。朝学校に行ってから、視野の一部が見えなくなり、その後から頭痛が出現した。拍動性かと、わかりやすく聞いたが違うという。まあ必ずしも拍動性ではない。高校1年生から年に1~2回同様の症状があった。昨年は学校の先生が、当地域の基幹病院に連れて行って、頭部CTは異常なしで、片頭痛かと言われたそうだ(母親の話)。頭部MRIが予定されたが、症状もないので行かなかったそうだ。神経内科医が診察したらしい。今年の7月にも同様の症状で時間外(夜間)に当院を受診していた。古典的片頭痛でいいのだろう。

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