今日は外来がないので、午前中病棟を診て、他科入院中で内科疾患のコンサルトを受けている患者さんも診ていた。午後はゆっくり過ごすはずが、入院やコンサルトで忙しくなってしまった。
肺炎で入院していた87歳男性は抗菌薬投与で改善が見られず、胸部CTを再検すると、入院時に間質性肺炎疑いと読影された陰影が広がり、びまん性間質性肺炎だった。基幹病院呼吸器科の先生に連絡して、明日転院で診てもらえることになった。
内科クリニックから66歳女性が誤嚥性肺炎で紹介されて、救急搬入した。66歳だが、6年前に脳出血後遺症で寝たきりになっていた。嚥下障害もあり、先日咽喉に食べ物を詰まらせて救急搬入されていた。幸いに詰まった食べ物を出すことができた。その後、ミキザー食を食べていたというが、肺炎になってしまった。1週間は絶食で肺炎の治療をするが、嚥下が悪い時は胃瘻造設が必要かもしれない。
ふらついて歩けなくなって、呂律もまわらなくなった(普段よりはということ)85歳男性が救急搬入された。38℃の発熱があり、そのためかとは思われたが、救急当番は神経内科医なので、頭部MRI検査をして新規の脳血管障害がないことを確認していた。胸腹部CTで肺炎はなく、左腎臓周囲の脂肪織が少しdirtyな印象を受けた。前立腺肥大があり、尿閉傾向があるので尿路感染症の発熱と判断された(前立腺炎も疑われた)。入院して抗菌薬投与で経過をみるが、認知症があって入院継続できなくて早期に外来治療になった既往がある。
整形外科に大腿骨頸部骨折で入院した80歳代女性は胸部X線で肺炎があり、心不全もあった。手術は見合わせて経過をみることになったという。施設入所者の肺炎なので、コンサルトでもあり、抗菌薬はゾシンを勧めた。
内科の若い先生の祖母が四肢の痛みで受診した。正確には先週受診して、多少尿混濁もあったので、尿路感染症として抗菌薬を投与したが、軽快しないとコンサルトされた。微熱程度なので(36℃後半だが普段よりは高く発熱ありと判断される)、関節痛までは生じないと思われる。関節痛は実際なかった。1か月半くらい前からの症状だった。かかりつけの内科医院から基幹病院整形外科に紹介されたが、そのまま近くの整形外科診療所に回されたそうだ。診察したところでは。肩と上腕と大腿部の疼痛のようだが、触るたびに返事が変わるので正確に判断しがたい。蹲踞に姿勢は相当つらそうだった。除外診断的ではあるが、リウマチ性多発筋痛症が疑われる。プレドニン10mg/日で1週間語に再受診とした。