午前中に誤嚥性肺炎で診ていた87歳女性が亡くなった。急性腎盂腎炎で入院したが、嘔吐を繰り返していたため、入院後の胸部X線再検で両側肺に誤嚥性肺炎の浸潤影を認めた。抗菌薬で軽快していたが、しだいに全身状態が低下して亡くなった。
昼過ぎに、緩和ケアで転院してきていた77歳男性が亡くなった。県立がんセンターで肺癌と診断されたが、手術はもちろん放射線療法・抗がん剤治療の適応なしと判断されて、緩和ケアのみで経過を見られていた。食欲不振・倦怠感で入院を希望されたので当院に紹介された。印象では1か月持たないだろうというものだったが、3週間だった。
夕方には今日の朝方に入院した75歳男性が亡くなった。心肺停止で救急搬入され、当直だった他院の先生(自治医大出身)が心肺蘇生術を行って、心拍は再開した。気管挿管・人工呼吸の状態で外来で検査をして、急性大動脈解離と診断された。両側肺に浸潤影様の陰影を認めた。大動脈破裂による出血なのかもしれない。昇圧剤を入れても血圧は維持できず、約半日持ったところでダメだった。年齢はそれほどでもないが、50歳代から脳梗塞を3回繰り返して寝たきり状態で介護を受けていた。
1日に同じ主治医の患者さんが3名というのは珍しい。2名というのは時々あるが、3名はそうないでしょう。もっとも3人目の症例は循環器科医が週末から休みに入るので内科に押しつけられたといえる。