なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性閉塞性化膿性胆管炎

2014年11月04日 | Weblog

 88歳男性が2日前の日曜日に上腹部痛で受診した。律儀に当番医を受診されて、すぐ当院へ紹介された。胆道系の拡張があり、総胆管結石と胆嚢結石があった。バイタルは安定していた。受診時には37℃台だったが、外来で検査しているうちに38℃を越えた。休日でも胆道ドレナージできる病院に電話してみたが、満床で無理だった。自分で車を運転して受診していて、話しぶりもしっかりしていた。当院入院で抗菌薬を投与して、連休明けに再度交渉することにした。

 入院後、腹痛は治まったが、発熱が続いていた。今朝は血圧が80mmHg台に低下してしまった。急性閉塞性化膿性胆管炎になっている。あわてて点滴を追加したが、早急に胆道ドレナージを要する状態だった。一番近い当地の基幹病院に電話すると、胆膵担当の先生(ひとりしかいない)が今週いっぱい休みと言われた。日曜日に連絡した病院に再度電話すると。満床は同じだが、何とかしましょうと受けてくれた。この病院は満床の時は、さらに簡易ベットを使って診療するという離れ業を行う(たぶん外来診療扱いで対処しているのだろう)。紹介状に感謝の言葉をふつうの2倍書いた。

 患者さんは当地で独り暮らしをしていた。息子さんは搬送した病院のある市内に住んでいる。今日の午前中当院に来てもらって相談することにしていた。電話すると当院に向かう途中だったという。電話で病状を説明して、搬送先の病院に直接向かうようにお願いした。

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