なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日の治療指針2015

2015年01月10日 | Weblog

 今日の治療指診2015年版を購入した。前に買ったのは2009年版なので6年ぶりになる。さすがに前のでは古い。字が細かいので読む時は、読書用のメガネか拡大鏡を要する。よく使っているかというと、それほど使ってはいなかった。それぞれの分野でガイドラインができていて、その解説書のような医学書を使うことが多い。

 今日は休みで、山本舜悟先生の「かぜ診療マニュアル」を読み返している。岸田本との違いを意識しながら読む。どちらの本も田坂先生に分類を基にしている。田坂先生は雑誌に書いただけで著書としては出していなかったが、プライマリケアの先生として偉かったのだと思う。私も田坂先生の論文が載った「治療」や「今日の治療」は購入して注目していた。研修医がいた頃に、それを土台にして「かぜの診かた」の講義をしていた。

 インフエンザ疑いで入院した80歳代女性2名が入院している。受診初日にインフルエンザ迅速試験を行って陰性だった。疑いとして入院して、翌日にも再検したがやはり陰性だった。他に感染巣として指摘できるものはない。非感染性の疾患も当てはまるものはない。数日経過をみて解熱軽快した。他のウイルス感染なのだろうか。年齢的にはインフルエンザ以外だと、細菌感染なのでどうしても抗菌薬(セフトリアキソンを選ぶ)を使用して経過をみてしまう。症状が軽快して、培養結果が問題なければそこで中止している。実際的な手法だとは思うが、本当は抗菌薬なしで経過をみるのが正しいのだろう。

 ところで、受診当日と翌日にインフルエンザ迅速試験を行って両者とも陰性の時に、インフルエンザである可能性はどうなるのか。それでも否定はできないのか、2回陰性なら否定できるのか。そんな研究はない?

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