なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

サイエンス漢方処方セミナー

2015年01月17日 | Weblog

 今日は午後からサイエンス漢方処方セミナーに行った。講師は井齋偉矢先生ですっかりおなじみになった。著書のSB新書も2冊購入している。今日のテーマは「アレルギーの漢方処方」と「不足を補う漢方薬」。アレルギーのところで気管支喘息の話はなかったが、これは呼吸器疾患の講義の枠なのかもしれない。不足を補う漢方薬として補中益気湯をもう少し使ってみたい。

 食欲不振の90歳代の患者さんが入院してくるが(少なくとも胸腹部CTで分かる程度の悪性疾患はない)、処方薬も飲めないくらいだと難しい。何とか飲めるくらいだったら試す価値はある。点滴をして経過をみて、経口摂取を試みるが、そのまま1~2か月で亡くなる人もいる。今、大腿骨頸部骨折の術後に食べなくなった92歳女性がリハビリ病棟にいて点滴をしているが、多少の薬は飲めるので早速試してみたい。

 セミナーの参加者が回数を重ねるたびに増加してきて、椅子を追加するほどだった。以前同じ病院にいた呼吸器科医と外科医も参加していた。漢方の勉強をどの本でするか迷っている。井齋先生は今のところ一般向けの新書だけしか出していない。医学書として購入するとすれば、わかりやすいところでは新見先生のモダンカンポウの本になるだろうか。

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