なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

抜管できた

2015年08月10日 | Weblog

 先週から人工呼吸管理となっていた43歳男性(頸髄損傷)は、今日めでたく気管チューブを抜管できた。酸素3L.分で酸素飽和度97%と良好で、他のバイタルも安定している。高カロリー輸液にしているので、経口摂取はゆっくりとST介入で行うことになった。主治医の先生お疲れ様です。今回のことで、呼吸管理は相当自信がついたのではないか。指導できる能力がないので、わかる先生方に聞いてもらっていた。

 左右の肺で肺虚脱・無気肺が生じて、PEEPを16cmH2Oまで上げたりした。麻酔科研修中の先生(もともと呼吸器科医)がリクルートメント手技を行っていたが、幸いに気胸などのトラブルはなかった。鎮静もプロボフォール(ディプリバン)を3mg/kg/時まで使用した。いっしょに見せてもらって勉強になった。わかりやすい「シンプルレスピレータ」文光堂を読み返していた(自分はこのくらいまでだ)。

 amazonで注文した本が2冊届いた。ひとつはカイ書林の「腹痛診療に自信がつく本」で実践的な症例集。もうひとつはメジカルビュー社の「You Tubeでみる身体診察」で、面白そうなので買ってみた。You Tubeやメジカルビュー社のサイトから映像を見ることができる。今時の研修医はこんな形で勉強できるのか。

 他県の病院から明日当院外来に紹介されてくるはずだった63歳男性は、病状が悪化して受診延期になった。この方は当地域在住で、初診は当院だった。咽頭癌で当院耳鼻咽喉科(応援医師担当)から県立がんセンターの耳鼻咽喉科で紹介されて手術を受けた。その後に特殊な放射線治療を受けるために現在入院中の病院まで行ったらしい。原疾患の治療は限界となり、戻ってくる予定だった。

 

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