今日は日直で病院に出ていた。朝方70歳代後半の女性が意識レベル低下で救急搬入されていた。頭部MRIでラクナ梗塞を2か所に認めた(心房細動ではない)。当直医(呼吸器科で麻酔科研修中)が入院させていたので、主治医として引き継ぐことにした。病室に診にいくと普通に話ができたので、大丈夫だろう。
頭痛ということで救急搬入された70歳代後半の女性は、搬入されてみると、38℃の発熱があり、咳・痰(黄色)もあった。頭痛はそれほどでもないという。左下肺に浸潤影を認めた。10日前から体調不良だが、家族は気づかなかったらしい。独身の二男(現在出張で不在)と二人暮らしで、遠方の長男の嫁が世話に来ていたが異変に気付かなかったという。退院まで2週間以上かかるかもしれない。
今朝から下腹部痛が続く30歳代前半の女性は、当番医を受診して点滴を受けたそうだ。これ以上の治療はできないから、症状が続いたら当院を受診するようにと言われたそうだ(紹介ではない)。帰り足でそのまま当院を受診した。右下腹部に圧痛があり、虫垂炎疑いといわれたという。腹部造影CTを行うと、虫垂は正常だった。回腸末端から回盲部、上行結腸口側の腸管壁腫脹があり、腸間膜リンパ節が複数軽度に腫脹していた。下痢は(まだ?)ない。38℃の高熱があって、虫垂炎にしたはむしろ高すぎると思われた。高熱・右下腹部痛が先行して、その後に下痢(水様便)が始まれば、カンピロバクター腸炎だが。子供がいるので入院を渋っていたが、姑が自宅では休めないからと入院を決めた。この予想は当たるかどうか。