なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

骨髄異形成症候群

2021年03月05日 | Weblog

 昨年9月末に内科クリニックから81歳男性が貧血で内科新患に紹介された。内科の若い先生が担当しているが、3年目なので大抵の患者さんについて相談しながらの対応となる。

 白血球2700・赤血球131万・Hb5.9・Ht17.3%・血小板22.9万で白血球分画には異常がなかった。年齢的には骨髄異形成症候群(MDS)だが、MCVが132とかなり大球性だった。(胃切除の既往はない)

 ここまで高いとビタミンB12欠乏性貧血による巨赤芽球性貧血が疑われる。慢性貧血のためが自覚症状には乏しかった。鉄欠乏はなく、ビタミンB12 ・葉酸を外注検査に提出して、ビタミンB12 の補充(筋注)を開始した。

 検査結果は血清ビタミンB12が267Pg/ml(180~914)、葉酸が5.0ng/mlと正常域にはあった。ただビタミンB12は正常下限でも欠乏症のことがあるので、補充を継続することにした。

 外来での再検でHb4.8g/dlまで下がってしまい、結局輸血を行った。Hb7g/dl台で推移したが、さすがにこれはMDSが疑われた。

 がんセンター血液内科に紹介することにした。骨髄検査の結果は赤芽球系を中心にした異形成を認めたが、芽球は認めなかった。っ染色体検査で異常があったが病的意義は不明ということだった。診断はMDS with single lineage dysplasia(MDS-SLD)。

 年齢的には対症療法になり、貧血進行時の断続的な輸血となった。がんセンターは遠方なので、当院で輸血して下さいという返事だった。

 1か月おきの受診で末梢血検査を行って、Hb7~8g/dlを下回る時は輸血(濃厚赤血球2単位)の方針でみていく。

 

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