先月警察署の拘留中の40歳代の男性が受診した。いつからか?、警察関係は当方が担当することになっていた。
特に症状があるわけではないが、C型肝炎にかかっている訴えたそうだ。事務から連絡が来て、午後は会議が3つあったので昼前にきてもらうことにした。
警察官3名が付き添って、手錠に縄がついたいつものスタイルで受診した。以前受診した病院で、C型肝炎と指摘されていたが、治療は受けていなかった。輸血歴はない。
血液検査と腹部エコー検査を行うことにした。手錠をしているが、そのまま両手を挙げれば検査はできる。肝機能はAST 28・ALT 43・γ-GTP 88と軽度の障害がある。腹部エコーでは肝硬変像はなく、腫瘤もなかった。所見として指摘されていないが、画像をみると軽度の脂肪肝らしい。
HCV抗体は確かに陽性だった。HCV・RNA定量を外注検査に提出して、結果が出たら報告することにした。
HCV・RNA定量は「ウイルス検出せず」で、治癒判定だった。軽度の肝機能障害は体型からみても脂肪肝(NAFLD)なのだろう。緊急性はまったくないので、「肝機能検査のフォローを3~6か月後にして下さい」となる。
警察署に拘留中に病院を受診すると、保険はきかないので、全額警察(税金)の負担になる。