つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

今日も雪

2011年03月04日 | 北国の生活

3月に入ったというのに、今日もひどい雪です。
配達に来たお米屋さんが「3月の雪は湿気てて重いから、すぐ片づけないと始末が悪い」と言って行きました。

昼過ぎくらいの様子です。ここは右側奥が小学校、手前が中学校で、通学路です。除雪は一番に入る場所なのですが、半日でこのありさまです。真中に見える筋は、車のタイヤの跡です。背の低い乗用車なら、底をすって走るようです。

午後から友達の家に、ガールズトークに出かけました。これは歩道です。除雪が間に合わず、人が歩いたところだけが踏み固められています。今日は長靴でないと塩梅が悪いようです。

風も強く、午前中は地吹雪のようになっていました。上のけもの道のようなすぐわきが、風で煽られて雪庇ができていました。ここもこの先のマンションに住む子どもたちの通学路だから、下校時刻になれば子どもたちのいい遊び道具になるでしょう!

とにかくひどい有様。雪をかきわけ、かきわけ向かいました。札幌の除雪は先ほども書きましたが、まず大きな幹線道路と通学路が優先的にされます。また「除雪」と「排雪」は仕事がちがいます。「除雪」は道路の雪を道の端に寄せること。「排雪」は寄せた雪を雪たい積場に運ぶことです。
我が家の周りは、幹線道路だったり、広域避難経路だったり、通学路だったりするので、いの一番に除排雪が行われます。駐車場のにはロードヒーティングが入っているので、建物前に残った雪を管理人さんは駐車場に広げて融かすようにしてくれているので、道幅も見通しもばっちりです。冬になると、この場所にマンションが建っていて幸運だと思います。ですが、ちょっと出ると写真のようなありさま。春になって暖かくなれば、皆溶けてなくなってしまうのですが、それまでは厄介なものです。

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時雨みち・・・藤沢周平

2011年03月04日 | 本・・・

藤沢周平の作品が好きです。
ひとつ選べ、と言われたら間違いなく答えるのが「時雨みち」に入っている「山桜」だ。
これは2008年に映画が公開されているので、ご存知の方も多いと思う。
私はその時闘病中で、一段落した翌年、レンタルンDVDを借りて観た。映画館で観なかったのが良くなかったのか、いささかがっかりした。

「山桜」は20ページの短編。
未解決の先にあるものが「生」と「死」という切ない時間を、読後に私たち読み手は持たされるのだが、その耐えきれない時間の中で浮かんでくるのが「薄桃色の山桜」の印象なのだ。
映画で東山紀之が演じた剣の名士手塚弥一郎は、初めに4ページほどの分量でしか現れない。
それが、主人公野江の心の中でどんどん大きな存在になっていく。最終、野江が式台に手をついて涙を流す。
そこには、人生というのはうまくいかない、それでも人はあらがって生きていくのだなあというような切ない思いをいだかせられる。

二度の離縁の後、縁のない門を閉ざした家を訪れるという芯の強い所を見せる女性を、田中麗奈では力不足のようだった。東山紀之も殺陣はよかったのだが、少し堂々としすぎていて私の描く手塚弥一郎ではなかった。だが、じゃあ、他に誰がというと、若いころの誰誰という思いはあっても、この人ということがない。東山ももう少し若ければ、もう少し違和感なく観れたのかも知れない。そのほか助演陣はよかった。やっぱり役者というのはすごいなと思う。

 

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