つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

3月26日の札幌

2011年03月26日 | 北国の生活

三月四日に紹介した同じ道です。

やっと歩道が見えるようになってきました。
この時期の札幌としてはうすら寒く、雪の上を渡ってくる風にコートの襟を立てます。
時折ぼた雪が降ります。それでも三月の雪は、すぐ消えてなくなります。

道路わきに積まれた雪は、人がいじれば、春の日差しにあっという間に消えてなくなります。
いじらなければ、いつまでもいつまでも頑張りつづけます。
それをよく知っている札幌の人は、雪というよりは氷の塊になっているものにシャベルやつるはしで亀裂をいれます。
ほっておいても融けていくものですが、年配の方が頑張って割っているのをよく見かけます。
融けて流れる水が道路にあふれて水たまりになりやすいので、排水溝に向かって道をつけたりします。

北国の冬は厳しく我慢が必要ですが、ありがたいことに必ず春がきます。
固く閉まった汚い雪の山に亀裂を入れ融かすのは、とても力のいる作業です。
でも、根気よく続ければ、必ず雪はほぐれていきます。

 

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若き友人たちへ―筑紫哲也ラスト・メッセージ・・・筑紫哲也

2011年03月25日 | 本・・・

10万部突破と帯に印刷された本。

こうやってブログにあげてみると、私も結構流行の本を、リアルタイムに近い所で読んでいる。
同じくへそ曲がりの旦那に「筑紫哲也の本だよ」と水を向けたら、書名を見てひとこと。
「おれは筑紫哲也の友達じゃない」とのたまわった・・・唖然。

実際にこの本のために筑紫哲也が書いた文章は、二章分30ページに満たない。
残りはそれ以前に大学で講義したテープをもとにして再現されたものです。

「若き友人たちへの手紙」と題された、初めの二章は、手紙という形をとっていることもあるのでしょうが、やわらかに進んでいく。たった、二章・・・もう少し彼の人に時間を与えてほしかった。
枝葉末節ではなく 本筋を伝えようと ペンを持ちあげて これから で途切れてしまった。
残りはこの本を読んだものが、特に若い者が模索していくしかありません。

教えてもらえる、話してもらえる、説明してもらえる・・・これはとても幸運なこと。
学ぶ 意欲があるうちは、そういう幸運がいつも身近にあってほしいものです。

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めだかが来た

2011年03月24日 | 徒然に、

18日に卒業した末っ子。
ある日学校から帰ってきて、鞄を置くなり 「お母さん! めだか飼ってもいい?」

我が家には、随分長いこと生きていた金魚が死んでから、空家になった水槽が、捨てるのもおしく居間に置いてあった。
クラスで飼ってきた“めだか”を次の学年に譲ることもならず、引き取り手という話になったらしい。
生き物と暮らす運というのは、そういうことで回ってくるようだ。

卒業式の前日、ちびっちゃい、ごみと見間違えるような2匹を連れて帰って来た。
丁度居た旦那が慌てて水槽を洗い、水を汲み置きした。

古い家に住んでいたとき、隣の家に迷ってきた犬をもらい何年か一緒に暮らした。
あれも運としかいえない出会いだった。

“めだか”は初めて飼う。
私の子どもの頃は、そこらへんの浄水路のようなところに泳いでいた。
だから飼い方なんてわからない。慌ててネットで検索した。
金魚と違い、目立たない色をしているし、なにしろちびっこい。でも、動きがすばしっこくて元気だから、結構見つけることができる。なかなか愛いやつだ。

なんかちっこいから、長生きしてほしいなあ・・・。

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堂々巡りの毎日・・・今、考えることあれこれ

2011年03月24日 | 世の中で起こったこと

・先月末、姉の緊急手術で東京に向かう飛行機でフワフワした面持ちの中、私は窓の下に広がる“日本の夜景”を、羽田に着くまで見続けていた。それは宝石で覆われたかのように、どこまでもどこまでも途切れることなく続いていた。山間や、多少暗闇の強い場所もあったが、真っ暗な場所などないに等しく飛行機の上からは感じられた。

 私は、あの時心が落ち込むのをあの夜景に助けられた。でも、今考えると、この小さな国がそんなに電気を使っているのっていいのかしらとも思う。身の丈以上の電気を必要として、この地震の土地柄で無理をして原発を作って、日本人なら大丈夫!とおごり高ぶってしまったのかもしれない・・・。

・東北の人たちが抱えた苦難に比べたら、どれもこれも大した問題ではないのだけれど・・・。
北海道も、泊原発が道内の4割の電気を賄っているらしい。その4割というのはきっと札幌のことです。
うちも暖房・給湯は灯油ですが、その機器を動かすのは電気。ガスはなく、調理器具はIHです。駐車場にはロードヒーティングが入っていますが、それも基本同じです。すっかり電気に頼って、北国で楽に生活しています。
泊原発は福島の9倍を想定して建っているらしいのですが、いつもこういうことがあっていわれるのが「想定外」という言葉です。想定外というのはいつものことで、それでいいのかな・・・。想定外を想定するとそれは想定内になって、またその外側を考えなければならない。いたちごっこ・・・。

・計画停電・・・病院には電気を無理してでも送るべき。電車も本数を減らしても、きちんと動かすべき。ネオンは必要ないから、電気を使わない看板に変えていくべき。テレビ局は24時間放送を続けていく必要があるのか。これから東京は夏を迎える。クーラーが使えなければ、あの夏を乗り越えるのは大変だ。では、どうしたらよいのか。みんなで電力を使わない方法を考えるしかないだろう。もう2カ月ほどしか時間がない。都民よ、急げ・・。

・被災した高校での集会の模様がテレビに流された。先生が「この地域が、この国が、復興するには、若い人たちがあきらめずに勉強をしていくことが大事になってきます」というような話をしていました。本当にその通りだと思います。若い人たちの「よくしていくぞと頑張る心」が一番大切です。

 関東の大学は、卒業式・入学式の中止、新学期の開始を遅らせるところが続出しています。やむをえない処置です。が、そんな状況で、皆が我慢を強いられているときに経済の復興のためにという理由で、東京ドームでナイター野球を行うことに何の意味があるのでしょうか。野球を観るために電車を動かせるのなら、学校に行くために電車を動かすべきでしょう。それが本当の経済の復興のためになすべきことではないかなあ。

 どこの国だったか、被災して国外脱出した日本人に無償で部屋を提供するという。ありがたい話だが、何かおかしい・・・と感じる。アメリカでは、日本人留学生に緊急支援をしてくれるという。これは、本当にありがたいことだ。こういう援助が、これからの日本にとって一番だと思う。

・スポーツ選手、芸能人、タレントが活動している。気持ちにゆとりがないことが一番なんだろうが、一回頭を冷やして考え、話し合いをして発言をした方がいいと感じる人たちがいる。 先日、新聞で阪神大震災で被災された精神科医の先生の談話が出ていた。自分も含めて被災した人と言うのは「他の人にはわからない」という気持ちを持っている。そのあたりをケアしていかないと、復興活動に支障が出るという内容だった。実際にその時に現地にいたり、東北出身のタレント・芸人の発言の中に、そういうものを感じるものがある。 「わかれよ!大変なんだよ」 うーん困る。そう言っているあなただって、今、衣食住に困っていないのは同じでしょうと叫びたくなる。

・福島の人たちは、福島で住み続けていくために原発を受け入れた。それなのに福島に住むことができなくなった。こんな悲しいことはない。

・「農家は何にも悪いことはしていない」 確かに、大部分の人間は直接何も悪いことはしていない。でも、もしかしたら東京電力だって「悪いこと」はしていないのかもしれない。都会の人間が電気を使う生活を求め、その供給に原発を認め、地方に受け入れを求め、地方は受け入れた。(泊にはその我慢への対価なのか、立派な温泉や温水プールがある。同じような出来事が福島に無かったはずがない) 頭のいい、口のうまい東電の社員に言いくるめられたという感じなんだろう。日本は建前上は民主主義の社会だ。でも、確かにお金持ちが、お金に物言わせて進めることのほうが多い。それでも、いきなり原発があそこにできたのではない。だが、都会の人間がいいように話を進めた。頭のいい人、お金を持っている人が理論を展開して、受け入れた。彼らは、相手を信じたんだ。信じていたからこそ怒っている。 「安全だって言ったじゃないか」 都会の人間のために我慢をしてきたことが、こんなひどいことが起こったのだ。すとんと心に落ちた。 電気を使っている限り、悪いことをしていない日本人は、今、いない。では、どうしたら、皆が笑える日が戻るのか。それを皆で力を合わせて探すしかない。責めるばかりでは何も解決しないように思う。

被災され、ご苦労されている皆さんが、一日、一時間、今このひと時、ご無事で過ごされますことを願ってやみません。

 

頭に浮かんだことあれやこれやと羅列しただけのもの…誰かを非難などしたくはありません。言葉が足りないところがあったら、ごめんなさい。

 

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親の心

2011年03月21日 | 子育て

持ち主不在のランドセルが泥に汚れて並んでいる・・・。

宮城県石巻市立大川小学校。108人いる全校児童の中で生存が確認されたのはたった24人。

土砂の中をわが子を探す親御さんがいる・・・。それは、それは、どんな逆縁の中でもつらいつらいつらい作業だ。


あなた方は、愛された子どもたちです。

あなた方の心が、今、つらい思いをせずに笑っていることを願ってやみません。

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