つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

プール

2011年05月17日 | 映画

理由なんて、愛ひとつで十分だ

この映画のコピー。
もたいまさこ、加瀬亮に惹かれて借りてみたら『かもめ食堂』『めがね』の製作スタッフが三度目の挑戦をした作品だった。
全編を流れる空気は、前2作同様、なんとも言えないのーんびりというか、たたずまいということばがあうような、特別なものは何もない、ないが、なんとも言えずほっこりとする。

登場人物の“事情”は断片しか出てこない。その説明されない状況が“え”と疑問を持つ前に進んでいく。
全編をタイ・チェンマイで撮影されたという、タイってこういう国なのかなあ・・・。家の中と外と曖昧な空間で、そこには己の中にある“感情”も吸収してしまう静寂さがある。

「携帯が無いのが不思議」
「空ってこういうものだったんだ」

台詞があまり多くない。ないが、静寂の中からぽつんと言われる台詞が耳に残った。
びっくりするような“ごちそう”は出てこないが、なんか食べてみたあいとおもう“食事”が出てくる。市場での買い物の様子もいい。
柳の下の三匹目のドジョウという気もしないでもないが、観終わった後の気分は悪くないからよしとしよう!

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本屋の気概

2011年05月17日 | 徒然に、

本をよく買う。大抵は中古で間に合わせるが、読みたいと思うと多少高くても本屋で買う。
持ち歩くことの多い文庫本の場合、電車の中で広げることが多いので、暇を持て余している付近の人の好奇心のまなざしがあまり好きじゃないから、私はたいていの場合カバーをつけてもらう。  

「阪急電車」は東京の家の近くにある本屋で買った。


いつもの通りカバーを頼んだ。その時は気がつかなかったのだが、ブログに本の写真を載せようとカバーをはずそうとして気がついた。とてもきちんとカバ―が施されている。

  

こうやって折り込まれていると、どんなことがあっても決して外れない。片側だけでなく表側も裏側もきちんと折り込まれている。私が子どもの頃は、どこでもこういう風にかけてくれたように思う。

昨日、札幌で佐々木譲の本を買った。シリーズもので文庫本になったらと楽しみにしていた。
カバーは・・・

この店を非難するつもりはない。今は、紀伊国屋書店でも、丸善に行ったって、こういうかけ方だ。
でも、この方法はうっかりするとカバーが滑り落ちる時がある。一回外れたカバーは、癖がついてその後も外れやすい。
カバーに賛否両論があるのは知っているが、どちらかというとカバーが好きな私は、時間を使ってかけてくれた東京の本屋さんに「本屋の気概」を感じた。

好きだなあ・・・こういうこだわり。

 

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初夏に向けて

2011年05月17日 | 日記

なかなか暖かくならない札幌、週末の雨風で桜の季節も終わりを迎えようとしているようだ。

以前、気分転換で明るいピンクのテンプレートにしたものを、別の物に変えてみました。やっぱり明るく元気にがテーマです。
テンプレートを変えようと思い立ったあの時の、追いつめられた気分を思い出しています。
頑張るんだ!と自分に声をかけた・・・“形”だったよなあ・・・。
一昨日の“断捨離”で気持ちを・・・ということを書いたが、形から気持ちが整っていくこともあるようです。

ま、前向きに頑張れるなら、どっちでもいいか。

 

*写真は、我が家の向かいにある中学校のチューリップです。以前はよく用務員の方が手入れしている姿を見かけたのですが、財政難の為でしょうか、3人が2人に減り花壇まで手が回らなくなったようです。残念・・・。それでも花たちは咲いてくれます。

 

追加で、家の近くのライラックです。つぼみがすこうし色づいています。

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阪急電車・・・有川浩

2011年05月16日 | 本・・・

面白い!

いやあ、映画もなかなか良かったが、この本も面白かった。
電車の中の風景を積み重ねているのだが、その場面、場面で、登場人物の立ち位置が変わりそれが同時進行で状況が動いているというのが、本の方がよく出ていたように感じた。

本では“宝塚駅”で主役の征志とユキのカップルが、次の“宝塚南駅口”“逆瀬川駅”では物語の導入部に少し描かれるだけで、その不思議な登場人物達のバトンタッチを印象的にするが、この征志とユキのカップルが映画では出てこない。似たような若いカップルのゴンちゃんこと権田原美帆と軍オタの小坂圭一に、カップルの話を集約したのだろう。だから本では征志とユキのカップルが、大阪のおばちゃんたちにモノ申す時江に加勢するが、映画では時江が一人こらしめきってしまう。映画で私が一番好きな場面(4月21日)は、原作にはなかった。本ではおばちゃんたちがたまりかねて途中下車していくが、映画では終点までおばちゃんたちは火のついた時江に怒られっぱなし・・・。宝塚駅に着いた電車から逃げていくように走り去るおばちゃんたちに他の乗客たちは何事もなかったかのように通り過ぎていくが、若い美帆と圭一が時江に拍手を送る・・・この場面が本にはない。

原作にないということで振り返った時に、ああ、なるほどなあと思った。その画が実に映画らしいものだったと今にして感じる。

ここまでしつこく書くと映画がいいということになるかもしれないが、映画も良かったが、これ原作がいい。
映画ではどうしても主役脇役がはっきりしてしまう。主役だったものが、次の話で脇に回ってもどうしても目がいってしまう。本ではそれ以上出てこないので、そこにいるのだろうけれどその登場人物の同時性のようなものが感じられて面白かった。

私は土地勘がないので、何度も何度も駅名を確認し前に行ったり後ろにもどったりしたが、それがとても心地よかった。
これ、土地勘のある人ならたまらない一冊だと思う。私は中島公園のベンチ(5月10日)で次々とページをめくり、あっという間に最後まで読んでしまった。読んでいない方、お薦めします。一度手に取ってみてください。

 

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動物たちの・・・

2011年05月16日 | 世の中で起こったこと

http://ameblo.jp/uchino-toramaru/theme-10035137510.html

たくさんの人たちが、たくさんの気持ちを込めて動いているのに、人間の都合で動物の命が失われていく。

それは、今、安穏と暮らしている自分の国で起こっている出来事。

私たちは身にしみなければいけない。己の都合で、己の正義を押し通すことがあることを・・・。

そしてそれは、己の国が決めたことでも、駄目なことにはだめと言わなければいけないことを考えさせる。

今、ここでいのちを落としてくれる彼らに誓わなければ・・・。

日本は必ず平和な国になると、こんなつらい思いを重ねないと、そして、国が決めたことでも戦争は絶対しないと・・・。

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