zoom『世界』を読む会・7月例会の報告
月末の金曜日、30日、zoomの『世界』を読む会・7月例会が行われました。
参加は7名でした。
第一テーマは、井田徹治「気候難民の世紀」。副題に「国際社会の新たな課題」とあるように、今、このような新しい課題に直面してきている、ということ。気候変動という事態は大分明らかになってきている。そして、難民問題が今までにない規模で大きな問題になっている。難民というと、政治難民などが考えられてきたが、こらからは「気候難民」「環境難民」が大きな課題になるぞ、ということ。一二億人が居住地を追われる可能性がある。
難民問題に最も冷たい日本だが、日本では難民問題は経済問題として捉えているが、人権問題として捉えることが欠けている。気候変動対策も経済的な問題の視点ばかりで、自らの危機としての対応がない。などなど、政府も国民も大きな意識変革が必要だ、と思いました。
第二テーマは、会田弘継「アメリカ白人社会の格差と病」。書評欄だが、内容が興味深く鋭い。『世界』の書評欄は毎号なかなかな内容だ。
トランプ支持者が、愚かな人種主義者だという認識を批判して、産業構造の変化の中での没落する白人中間層の絶望感からの動きだと見なければ、ということ。アメリカは、高学歴世界と低学歴世界に分かれる「階級社会」化している。深刻な状況に陥っている。紹介されている本の中で、『絶望死 労働者階級の命を奪う「病」』朝日新聞社を、図書館で手に入れたり、購入している方が何人かいて、内容を紹介して下さったが、とてもリアルで良い本だということでした。深刻化する格差社会の問題は、日本もその後を追っているようで、我がことだと。また、同じ状況の中で、アメリカのようには進まないポルトガルなどの行き方というものもある、など、様々な角度から話し合いました。
来月は、8月27日(金)・7時からです。
テーマ担当者を決めました。テーマが決まり次第追ってお知らせします。
○ 今月のテーマ
・「気候難民の世紀」 井田徹治
・「アメリカ白人社会の格差と病」 会田弘継
でした。
◎ ZOOMの『世界』を読む会、8月例会 の予定
●日 時 8月27日(金) 午後7時~9時半
※ 月末の金曜を定例とします。
○共通テーマ
未定
決定次第、お知らせします。
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp

