『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoomの『世界』12月例会のテーマ決定!

2021-11-28 22:56:27 | 日記
 zoomの『世界』12月例会のテーマ決定!
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、12月例会 の予定
  ●日 時 12月23日(木) 午後7時~9時半
   ※ 月末の金曜が定例ですが、今回だけ木曜とします。
    24日(金)は、大切なイブですので?
  ○共通テーマ
   ・「生存のためのコロナ対策を!」     藤田孝典ほか
   ・「ジェンダー平等へ教育に何ができるか」 阿久澤麻理子
  ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
  ● 連絡先 須山
           suyaman50@gmail.com
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

zoomの『世界』11月例会は、5名の参加で。

2021-11-27 17:53:16 | 日記
 zoom『世界』を読む会・11月例会の報告
 
 11月26日(金)、午後7時から、zoomの『世界』・11月例会が行われました。
 参加は5名でした。
 
 第一テーマ・酒井隆史「反平等という想念」
 ・「平等」のしるしを持ったものへの攻撃がネオリベラリズム側からなされていることに関連して、「平等」についての議論がなされました。
 新村聡論文「平等と公平はどう違うのか」とも関連づけて。ネオリベは「結果の平等」に対して「機会の平等」を主張していること。ゴータ綱領批判での「仕事給」と「生活給」。新村論文では「貢献原則」と「必要原則」としていること。また、平等が「誰が」(男女が、国民が)とか「何が」(法の下で、分配で)ということもあるなど、難しい問題を孕んでいること。筆者は、「自由」と「平等」が不可分に結びついた「平等」を求めることが人間に備わっていると主張しているようだが。
 ・「オメラス」への批判が、「立ち去る」というネガティブな反応では、ということについては、小説が「立ち去る」以外には方法がないような「契約」によって成り立っている社会である「オメラス」という設定になっているので、「変革」「別の世界」への希求が「立ち去る」ということにしかなりえないようになっている、のではという議論。「オメラス」は、現実の世界の中にある状態を映しているという見方。フロリダの富豪だけの町の有り様や、日本で語られる御殿場のスマートシティ構想などにも、そこにある人の安全、快適のみを実現しようとするような発想が感じられる。いや、私達のこの日常も。
 ・「もう一つの世界は可能だ」ということで、例えば「連帯経済」と呼ばれるものなのが今一つ具体的なイメージとして確かなものになり得ていない問題も話し合われました。
 
 第二テーマ・安田浩一「絶望の収容所」、安田菜津紀「ウィシュマさんの生の軌跡、死の真相」
 ・郡山さんから、日本の入管を巡る歴史的な経緯についての詳しく、整理された報告がありました。そして、ウィシュマさんの事件に至る経過、状況についても本文を補う報告をいただきました。
 ・外国人にも人権はある、ただし「入管法」の範囲で。外国人労働者を巡る状況は見ようとすれば(見ようとしなくても)「見える」ことなのに、「見えていない」「見ていない」日本人の状態が生んでいる事態ということか。重苦しい現実を前にする思いでした。
 
 ごめんなさい。zoomの『世界』は録画できるので、メモがいい加減でもと思っていたら、スイッチを押し忘れて、録画に失敗して、雑なメモからの報告になってしまいました。
    
◎ ZOOMの『世界』を読む会、12月例会 の予定
  ●日 時 12月23日(木) 午後7時~9時半
   ※ 月末の金曜が定例ですが、今回だけ木曜とします。
    24日(金)は、大切なイブですので?
  ○共通テーマ
   決定次第連絡します。
    
  ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
  ● 連絡先 須山
           suyaman50@gmail.com
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小岩の『世界』を読む会・11月例会、zoomで、4名参加。

2021-11-20 18:46:26 | 日記
 小岩の『世界』11月例会の報告
 
 11月18日(木)、午後7時より、小岩の『世界』を読む会・11月例会がzoomのオンラインで開催されました。4名の参加でした。
 在宅でゆったりやりたいだけやる会で、今回も11時までの長丁場。この会では早い方です。
 という訳で、たっぷり話したいだけ話す会で、楽しく深い(?)ものですが、記録をして起こすのはしんどいので、頭に残ったことだけ記録させていただきます。
 
■ 今月のテーマは
   ・「対テロ戦争の時代を超えて」        栗田禎子
   ・「対テロ戦争とは何だったのか」       谷山博史
   ・「9・11から二〇年」           中村 佑
   ・「タリバン復権とアフガニスタンのゆくえ」  山本忠通
   ・「平等と公平はどう違うのか」        新村 聡
   ・「関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン」
                          花田達朗
                でした。
 
・アフガンの戦争に至る冷戦後のアメリカの仕掛けた戦争は、アメリカの3000万人に関わるという軍産複合体、2000万人の退役軍人という構図から、次々と「敵を探す」必要の文脈の中で起きていることだ。
 今度は中国だから、アフガンからさらば。
・9.11については、様々な陰謀論があって、怪しい? 旅客機が突っ込まなかった第三のビル崩壊? 現地への攻撃を仕掛けるのには通常六カ月は要するのに、わずか一カ月で行なわれた(準備していた?)。等々。まだ、解明の取り組みは続けられているのだろうか。
・このことで、「誰が儲かったのか?」という見方が本質をあぶり出す。
・戦争には、それで儲かる者が存在する。
・イスラムの女性差別が問題にされるが、遅れた社会では多かれ少なかれ女性差別はあるものだ。
・土本典昭「もう一つのアフガニスタン」という記録映画は、1985年のカブールを撮影しているが、イスラムが抑圧しているというふうではない。
・マスコミの論調は、「失敗した」「上手くいかなかった」というもので「違法な戦争」だったのだとは言っていない。
・軍事兵器の実験場としての戦争、軍事援助の中身はお金ではなく、アメリカの兵器を渡すという実態で、そこには賄賂が絡んで当地の政府の腐敗を招く構造がある。
 他にも、いっぱい、話したのですが、頭とノートに残ったのは、アフガニスタンに関することばかりでした。
 産業別労働組合が必要なのですが、それを作るというのは、「革命」に近い難しい課題だという話もありました。
 
 次回は、櫻井さんが宮古島支援行動から帰った翌日の開催となるので、お土産の現地報告を楽しみしています。
 
 11月号のお薦めは
  ■ 大塩 ・「東芝調査報告書と企業社会の危機」  上村達男
       ・「越境する世界史家(上)」      三宅芳夫
            でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、12月例会 の予定
  ●日 時 12月16日(木) 午後7時
  ●zoomによるオンライン開催
   ※ 参加希望者は連絡下さい。
  ●持ち物 雑誌『世界』12月号
  ○共通テーマ
   ・「「ニュース女子」事件とは何だったのか」   辛淑玉
   ・「日本における学術と政治」         岡田正則
   ・「メルケルとは何者だったのか」       板橋拓己
 ● 連絡先 須山
            suyaman50@gmail.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練馬の『世界』を読む会・11月例会は6名で。

2021-11-20 18:07:02 | 日記
 練馬の『世界』を読む会・11月例会の報告
 
 11月18日(木)午後1時から、練馬の『世界』を読む会・11月例会が、定例会場となった光が丘図書館で行なわれました。6名の参加でした。
 いつものように、巻さんの手作りのお菓子(今回も好評のチーズケーキ)と誰かさんの差し入れのチョコ、コーヒーで、美味しく楽しく行なわれました。
 
■ 今月のテーマは
・「コロナ戦記 最終回」      山岡淳一郎
・「対テロ戦争の時代を超えて」    栗田禎子
・「反平等という想念」        酒井隆史
・「関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン」 
                   花田達朗
  でした。
 
 選挙の結果も、日本の社会の状況も、世界の先行きも、問題だらけで希望が見えにくい現状ですが、この「世界」を読む会の場は思い切り発言でき、勇気が沸く場だな、と感じました。やはり、こういう場は大切だ。
 コロナの総括は欠かせないことですが、果たして日本社会はやっているだろうか。コロナだけでなく、何から何まで「反省」「総括」をしない国になっているようだ、と嘆きの声でした。医療の充実、病床の確保、医師不足の解決など、明らかになっている課題に果たしてどれだけ取り組んで、迫り来る第六波を迎えるのでしょうか。欧米では、病室は個室が当たり前だそうですが、日本の当たり前に浸りきってしまっていますね。
 アフガン、中東の戦争について、私たちの受け取る情報はアメリカ側のものに偏っていたな。アフガンの事態は日本は他人事ではなく、自らのこととして「総括」が必要だし、これからの対応の責任もあるのですね。
 「反平等という想念」は、難しい、もっと優しく書いてという感想が多かったです。「もう一つの世界は可能だ」という認識、現状に目をつむらないで「居心地の悪さ」を何とかしようとする思いを、人間の光として大事にしたいと思いました。
 「関西生コン」の産業別労働組合を形成する課題は、自己責任論におされてしまっている現状を打ち破って、「連帯」をどう作るか、日本の現状では重い課題だと感じました。
 
 ■10月号のお薦めは
  ・青木 「安倍マリオからずっとうさん臭かった」 
                       プチ鹿島
          でした。
 
  ◎ 練馬の『世界』を読む会、12月例会 の予定
   ●日 時 12月16日(木) 午後1時~4時
   ●場 所 光が丘図書館
   ●持ち物 雑誌『世界』12月号
   ○共通テーマ
   ・「「ニュース女子」事件とは何だったのか」  辛淑玉
   ・「日本における学術と政治」        岡田正則
   ・「メルケルとは何だったのか」       板橋拓己
   ・「コロナと法」              永井幸寿
   ● 連絡先 須山
           suyaman50@gmail.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富岡の『世界』を読む会・11月例会は、6名で。

2021-11-19 18:55:48 | 日記
 富岡『世界』を読む会・11月例会の報告
(郡山さんから)
 富岡の会11月例会は、6人の参加で開催されました。
 会場の西部コミュ・センターは暖房の効きが悪く、参加者は寒さ対策をしての参加でした。
 
 今回のテーマは『世界』11月号から、特集1「反平等−新自由主義日本の病理」の酒井隆史、新村聡、大沢真理三氏の論考と、国谷裕子さんの内橋克人・追悼文を取り上げました。
 この4つの論考と追悼文に共通しているのは、「オルタナティブ(もう一つの世界)を構想する」という筆者たちの強い意志だと思います。
 
1.酒井隆史『反平等という想念』について
(1)「オメラス」の寓話からオルタナティブ論議を展開した、刺激的で印象深い、説得力のある論考だと評価されました。また、深い哲学的思索のようだ、との指摘もありました。一方、寓話や物語を使って社会科学現象を説明することに、違和感を覚
えるという感想もありました。
(2)「オメラス」の寓話から何を読み取れるかについて、酒井氏の解釈にうなずきつつも、次のような疑問が提起されました。
①「このような状況は許せない」と反旗を翻す人=革命家が何故登場しないのか?
②「歩み去る人」=世界を変える、のアレゴリー。世界を変える人が何故、「去る・家出」というネガティブな表現なのか。「オメラスは最早、救い難い社会」という絶望感があるのだろうか。オメラス(日本)から脱出したのでは、何も変わらない。
③いや、去った人々は、オルタナティブ・オメラスを志向するということではないか。
この寓話が短く単純な物語だけに、余計に読者の想像力を刺激してくれます。
(3)ソンピ化したネオリベラリズムのおぞましさが、「見慣れた風景」として描かれている。ブロガーの「オメラス」論、「メンタリストDaiGo」、進化政治学・伊藤隆太助教などの事例。そして、日本のパンデミック対策で日本の新自由主義のおぞましく、倒錯した姿が鋭く指摘されている、と感想が述べられました。「人々の健康を守る制度」の現状維持のために、人々の健康を犠牲にするという倒錯。このことは、「いまある世界以外の世界は不可能」という前提、オルタナティブ拒絶の思想が貫徹されています。
 
2.新村聡『平等と公平はどう違うのか』について
(1)平等・公平に関する言葉(「数の平等」「比例的平等」、「貢献原則」「必要原則」)が丁寧に整理されており、参加者は一同にこの論考を歓迎しました。
(2)これらの語彙を使って、新自由主義から福祉国家へ転換していく道筋が示され、その具体性・現実性に好感が持たれました。
(3)「図1 雇用形態、性、年齢階級別賃金」の図を見て、性別と正規・非正規での格差の大きさに、思わず嘆息を漏らしました。
(4)生涯賃金格差2億円、1億円の端的な指摘に強く納得し、かつ格差1億円分(教育費・住居費・老後生活費)を社会保障でカバーする、という福祉国家構想に、私たちのオルタナティブの方向性を示されたものとして、受け止めました。
 
3.大沢真理『生き延びるためのジェンダー平等』について
(1)「災害では女性の死亡が多い」との指摘に、コロナ禍での女性自死者の増加ということともあわせ、ショックを受けたとの感想が述べられました。
(2)コロナ対策が「男性稼ぎ主」型世帯を前提になされたとの指摘に納得、筆者の言う通り、日本の生活保障システムそのものが、まさに「男性稼ぎ主」型システムであることの証拠であることを、私たちは今体験しているのだと思いました。
 
4.国谷裕子『人が人らしく生きていける社会を‐内橋克人さんが伝えてきた言葉』について
(1)オルタナティブとしての「FEC自給圏」構想が既に、90年代中ごろから提唱され始めていたことに、内橋克人さんの先見性を見出します。
(2)内橋さんがクローズアップ現代に、20年余で46回も出演していたことに、一同驚きました。国谷さんとNHKの踏ん張りに拍手喝采を送りたい気持ちです。国谷さんの「クローズアップ現代」中止、NHK追放の直接のきっかけが、安保法制違憲質問であったとしても、内橋さんの度重なる番組出演は、自公政権にとっては苦々しい日々だったことを想像させます。権力に嫌われる、敬遠される人こそ、真のジャーナリスト。
(3)内橋克人さんの後を継ぐ経済ジャーナリストは誰だろう、との問いかけに、みんな沈黙しました。
(4)衆院選で統一野党はオルタナティブを提起できたのか、との議論がされました。例えば、気候変動問題については、野党の共通公約に対して、与党もメディアも無視するなかで争点化からエスケープされた、との指摘がありました。また、日本社会のなかに、現状の枠組みの中で自分の幸せを求めるという風潮がまん延しているのではないか、との感想がありました。
 
◎ 富岡の雑誌『世界』を読む会、12月例会 の予定
 ●日 時 12月15日(水)
 ●場 所 高崎市吉井町西部コミュニティセンター
        吉井町長根174-6
 ●時 間 午前9時半
 ●持ち物 雑誌『世界』12月号   
 ○共通テーマ
 (1)特集1.学知と政治
    岡田正則『日本における学術と政治』
    加藤陽子『現代日本における軍事研究』
 (2)辛淑玉『「ニュース女子」事件とは何だったのか』
 
       です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする