『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

富岡の『世界』を読む会・3月例会は5名で。

2024-03-23 18:02:58 | 日記
富岡の『世界』を読む会・3月例会の報告
 
(郡山さんから)
 富岡『世界』を読む会・3月例会は、3月21日(木)14.00-16.00時、吉井町西部コミュニティ・センターにおいて、5人が参加して開かれた。
 テーマは、〈特集1.さよなら自民党〉から、①上野千鶴子『安倍政治の罪と罰』、➂三浦まり『金権体質をしつこく、問い続けよう』と、関連して➂星浩『安倍派「構造腐敗」が招く岸田政権の終焉』の3論考と、④石川幹子『危機に瀕する外苑いちょう並木』だった。
 
1.〈特集1.さよなら自民党〉
 安倍・菅政治とそれを踏襲した岸田政治のもと、「日本の衰退は加速化(三浦)」して「二流国家に成り下がり(上野)」、やがて日本は「滅びゆく(星)」と、現在の自民党政治に対して、三者三様に危機感をもって厳しく警告する。
 自民党安倍派の裏金は、議員の地元での「地盤培養行為」に使われた、という三浦の指摘に納得したとの感想が出された。上野の「安倍政治の罪と罰」は、わかりやすく整理された論考であるが、すべての指摘に既知感があり「物足りない」との感想が出された。これほどまでの悪政が続くなか、何故、国会を10万人超えの人びとが取り囲んだ「2015安保」の熱気は、どこに行ったのか。何故、国民が自民党政治を許容しつづけるのか。日々、忌まわしいニュースを見せつけられ、苛立たしさが募る。
 
2.〈石川幹子『危機に瀕する外苑いちょう並木』〉
 『世界』の論考・記事としては珍しい都市景観論だ。議論の中心は、明治神宮外苑再開発事業によって危機に瀕する外苑いちょう並木。東京都のいちょう並木の他に例を見ない美しさは、当地のみならず、歴代の東京都公園行政が誇ってきた歴史的遺産だ。いちょうの大樹が、天を突き指すように芯を伸ばす様は、ほれぼれするほどに美しい。「江戸・東京四百年の庭園文化」を、なんとしても守りたいと念願する。
 
3.富岡『世界』を読む会・4月例会の案内
 1.月日・場所:4月18日(木)14.00−16.00時、
         吉井町西部コミュニティセンター
 2.テーマ:
  Ⅰ.特集1トランプふたたび から
  ①座談会『なぜトランプなのか』
  ②対談『「新冷戦」か混沌か』
  ③八田浩輔『気候危機とトランプ2.0』
  Ⅱ.朴順梨『破壊された「戒め」』
 
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練馬の『世界』を読む会・3月例会は、8名で。

2024-03-22 16:55:47 | 日記
練馬の『世界』を読む会、3月例会の報告
 
 練馬の『世界』を読む会、3月例会が、3月21日(木)、午後1時から、光が丘図書館・視聴覚室で開かれました。参加は、8名でした。例によって、甘い物とホットコーヒーが準備されました。桜餅の桜の葉の調達が難しくて、今回は市販の葉で葉は残すようにということでした。江田島のネーブルのお土産つきでした。
 
今月のテーマは
 ・沢田大樹「自己保身という政治刷新」
 ・鈴木康弘「能登半島地震と活断層
 ・田中洋子「低賃金社会はなぜ続くのか」
 ・高橋哲哉「ショアーからナクバへ、世界への責任」
   以上の4本でした。
 
 第一テーマの沢田大樹「自己保身という政治刷新」では、これら全ての問題が安倍政治に責任がある問題だ、ということ。メディアは、その共犯性を反省しなければならないことの指摘などが、印象に残りました。
 第二テーマの鈴木康弘「能登半島地震と活断層」では、地震学者は大事な指摘をしているが、政府などの関連企業や機関への忖度が問題の大元にあるということ。それから題名が斜めに書かれていることの意味が指摘されました。
 第三テーマの田中洋子「低賃金社会はなぜ続くのか」では、ドイツとの違いは大いに伝えられるべき事だ。外資系の会社で、日本人が有給休暇を取らないこと、病休に充ててしまうことなどがおかしいと指摘されたことなどが話されました。
 ドイツには非正規はいないこと。この低賃金社会は政府の政策で作られたものだということ、など。
 第四テーマの高橋哲哉の「ショアーからナクバへ、世界への責任」では、植民地主義という概念が重要で、日本人の中には植民地主義という感覚がないのは問題だ、などと話されました。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、4月例会 の予定
 ●日 時 4月18日(木) 午後1時~4時
 ※ 第三木曜日が定例です。
 ●場 所 光が丘図書館・会議室
 ●持ち物 雑誌『世界』4月号
 ○共通テーマ
 ・「なぜトランプなのか」    遠藤乾×渡辺将人×三牧聖子
 ・「「新冷戦」か混沌か」       李鍾元×益尾知佐子
 ・「人権は「身近で小さな場所」から始まる」   江島晶子
 ・「なかったことにされてきた声から」清水奈名子×吉田千亜
 ● 連絡先 須山  suyaman50@gmail.com
 
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東久留米の『世界』を読む会・昼の部・3月例会は、5名でした。

2024-03-22 15:49:06 | 日記
東久留米の『世界』昼の部、3月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・昼の部、3月例会は、3月20日(水)、4時から、スペース105で開かれました。強風と突然の雷雨という悪条件のせいか、参加は5名でした。
 第一テーマの高橋哲哉の「ショアーからナクバへ、世界の責任」を巡って鋭い意見の対立があって激論になり、大半の時間を費やしました。ガザへの爆撃を見て、終戦間近の8月14日に伊勢崎で空襲に遭った経験から爆撃の恐ろしさを紹介して下さる意見もありました。テロを繰り返すハマスなどのイスラム原理主義が問題で、「もう勝手にしろ」と思ってしまうという意見も。「世界の責任」として、ジェノサイドを仕方のないことと見逃すことはできないので、日本の私たちも真剣に議論すべき事柄だと思いました。
 
■今月のテーマは
 ・高橋哲哉「ショアーからナクバへ、世界の責任」
 ・キリル・マルティノフ「プーチンの終わらない戦争と抵抗する人々」
      でした。
■3月号のその他のお勧めは
 ・須山 「ロシアがウクライナと戦う理由はなにか」 伊東孝之
     でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)4月例会のお知らせ
 ●日 時 4月17日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター・集会学習室3
 ●持ち物 雑誌『世界』4月号
 ○共通テーマ
 ・「なぜトランプなのか」 遠藤乾×渡辺将人×三牧聖子
 ・「米中東政策の綻びはどこに向かうか」  鈴木啓之
 ・「人権は「身近で小さな場所」から始まる」江島晶子
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ この他に、zoomでの『世界』を読む会が、第2水曜の、午後7時からで開催されています。参加希望の方は、メールで申し込んで下さい。
 ● 連絡先 須山
               suyaman50@gmail.com
 
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東久留米の『世界』・zoom、3月例会は、2名で。

2024-03-15 11:57:08 | 日記
東久留米の『世界』zoom・3月例会の報告
 
 3月13日(水)、午後7時より、東久留米の『世界』を読む会・zoomの3月例会が2名の参加で行われました。
 
■今月のテーマは
 ・三浦まり「金権体質をしつこく、問い続けよう」
 ・高橋哲哉「ショアーからナクバへ、世界への責任」
 ・田中洋子「低賃金はなぜ続くのか」
 ・榎本珠良「「人道的軍縮」の限界」
   の4本でした。
 
 第一テーマの三浦まりの「金権体質をしつこく、問い続けよう」は、内容に全く賛成だけれど、特に新しいものはなかった、という感想でした。今、盛んにやっているけれど、これを忘れてしまわないことだ、と。
 第二テーマの高橋哲哉の「ショアーからナクバへ、世界への責任」。植民地問題が、現代の大きな課題だ、ということ。植民地支配は、まだ国際人道法上、違法とされていないのだが、それを許さない「最終根拠」は、私たちの「人間の尊厳」についての経験だ、ということは、考えさせられました。
 筆者は、「抵抗の暴力」について、正当化しているのか? ハマスの暴力を批判すると、イスラエルの「構造的テロ」を見逃すことになる、という論理は? などを議論しました。
 第三テーマの田中洋子の「低賃金社会はなぜ続くのか」では、「ドイツ」との比較で、日本の賃金格差は政策によって作られたもので、非正規をなくすことが、カギだと。このドイツとの比較を広く伝えたいと思うと、話しました。
 第四テーマの榎本珠良の「「人道的軍縮」の限界」では、国際NGOの実態に、西欧白人の独占によって、西欧の武器輸出を容認する隠れ蓑の果たしている実態がある、ということに、ありそうなことだと、話し合いました。
 
■その他のお薦め
 ・須山 「プーチンの終わらない戦争と抵抗する人々」
                 キリル・マルティノフ
     「ロシアがウクライナで戦う理由はなにか」
                      伊東孝之
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、4月例会のお知らせ
 ●日 時 4月10日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
 参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』4月号
 ○共通テーマ
 ・「なぜトランプなのか」 遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子
 ・「「新冷戦」か混沌か」     李鍾元×益尾知佐子
 ・「大学不信と多様性へのバックラッシュ」  林 香里
 ・「人権は「身近で小さな場所」から始まる」 江島晶子     
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
 ● 連絡先 須山
              suyaman50@gmail.com
 
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