『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoomの『世界』を読む会・4月例会は、5名で。

2024-04-27 18:32:56 | 日記
ZOOMの『世界』を読む会・4月例会の報告
 
 zoomの『世界』を読む会・4月例会は、4月26日(金)、午後7時半から、5名の参加で行われました。
 
◆ 今月のテーマは
 ・李鍾元×益尾知佐子 「「新冷戦」か混沌か」
 ・江島晶子 「人権は「身近で小さな場所」から始まる」
 ・吉田敏浩 「ルポ 軍事優先社会」
 の3本でした。
 
 第一テーマ、李鍾元×益尾知佐子「「新冷戦」か混沌か」
 バイデンの「新冷戦」に対してトランプの「混沌」。どちらも問題だが、「民主主義の退潮」と「権威主義の跋扈」を招来するトランプの方が余計に困るのでは。そのトランプが「勝つ」見込みが高そうなことが憂慮される。中東でのバイデンの失敗の中で、8年前は「隠れトランプ」だった人々が、堂々とトランプ支持を表明できるような状況。その中で日本の立ち位置をどうするかが課題だ。
 
 第二テーマ、江島晶子「人権は「身近で小さな場所」から始まる」
 憲法と国際人権法との関係について学ぶ所の多い論稿だ。日本社会の人権状況の遅れから見ると、日本の人権の課題は大きい。
 
 第三テーマ、吉田敏浩「ルポ 軍事優先社会」
 軍事化の進行が、沖縄だけの問題でなく、日本全体に渡って進められているが、そういう報道はされていない。戦後のスタート時から見て、こんな日本になるとは想像できなかった。中国などの状況を見ると、日米関係だけを問題にしても見通しは立たない。日本の平和、外交方針が見えていないのが問題だ。
 などと話し合われました。
 
■ 4月号のその他のお勧めは
 ・針谷 「破壊された「戒め」」      朴順梨
 ・巻  「読んで、観て、聴いて」    酒井啓子
 ・井内 「米連邦最高裁 アメリカ政治の主戦場」
                     秋元由紀
 ・須山 「なかったことにされてきた声から」
               清水奈名子×吉田千亜
   でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、5月例会 の予定
 ●日 時 5月31日(金) 午後7時半~9時半
 ※ 月末の金曜が定例です。
 ○共通テーマ
 ・「ガザ攻撃はシオニズムに一貫した民族浄化政策である」
                         早尾貴紀
 ・「就職氷河期世代の現在とこれから」
                         近藤絢子
 ・「能登半島地震「人命救助の遅れ」は本当に「仕方なかった」のか?」
                        奥山俊宏
 ・「滅びゆく日本、再生への道 第7回 教育・子育て・災害対応」
                         星 浩
 
 ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
 ● 連絡先 須山
          suyaman50@gmail.com
 
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富岡の『世界』を読む会・4月例会の結果

2024-04-19 11:37:41 | 日記
富岡の『世界』を読む会・4月例会の報告
(郡山さんから)
 富岡『世界』を読む会・4月例会が、4月18日(木)14.00-16.00時、高崎市吉井町西部コミュニティセンターで開かれた。
 テーマは、
Ⅰ.特集1「トランプふたたび」から、
 ①遠藤乾✕渡辺将人✕三牧聖子の対談「なぜトランプなのか」、
 ➁李鐘元✕益尾知佐子の対談「「新冷戦」か混沌か」、
 ➂八田浩輔「気候危機とトランプ2.0」の3稿と、
Ⅱ.朴順梨「破壊された「戒め」」だった。
 
Ⅰ.特集1.トランプふたたび
 トランプ再登場の背景に、民主・共和両党の中道・穏健派が退場し、サンダース化とトランプ化の両極へ分断したことがある(渡辺)との指摘に納得した。しかし、ガザ攻撃に対するイスラエル支持という米国の立場は、民主・共和ともに変わらず、ウクライナ侵攻でのロシア非難とガザ攻撃でのイスラエル支持の二重基準が、グローバル・サウス諸国から厳しく批判されている(三牧)との指摘も重要だ。
 米国にとって「最大の脅威は中国」という認識では、両者は一致する。バイデンが同盟ネットワークで中国封じ込めを図るのに対して、トランプは米国単独主義で中国とのディールで対応しょうとしている。このことは、中国にとってトランプの方が組み易しの観測を生んでいる(益尾・李)。
 バイデンVSトランプで政策が真逆なのは、気候対策だ。「もしトラ」の場合、パリ協定からの再離脱、気候変動対策の大幅な後退、1.5℃目標への大打撃などが懸念される(八田)。こうした中、米国の若者たちが気候変動に大きな危機感を抱いており、このムーブメントが大統領選挙に影響を与えることに、一縷の望みをかける。
Ⅱ.群馬県朝鮮人追悼碑撤去に抗して
 悲しい出来事だ。群馬県と山本知事の極右勢力に迎合した事なかれ主義と臭いものに蓋の姿勢に、そして何よりも、歴史修正主義への加担に対して、厳しい怒りの声が上がった。しかし、『記憶 反省 そして友好』をうたった石碑が、この群馬の地に2004年に間違いなく建立されたという事実は消えることはないし、筆者のいう「これは終わりではなく、始まりだ」の言葉に、励まされた。
 
3.富岡『世界』を読む会・5月例会の案内
 1.月日・場所:5月17日(金)14.00−16.00時、
   吉井町西部コミュニティセンター和室(1F)、
  ※ (通例と開催日と部屋が異なる)  
 2.テーマ:
  Ⅰ.沖縄関係3稿 
   ①玉城デニー✕片山善博「それでも沖縄は声をあげ続ける」、
   ➁親川志奈子「沖縄から先住民族の権利を求めて」、
   ➂4月号から、阿部あい「なぜ沖縄は国連に訴えるのか」、
  Ⅱ.後藤周✕平井美津子✕木村元彦
            「「負の歴史」をなぜ教えるのか」
 
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練馬の『世界』を読む会・4月例会は6名で。

2024-04-18 19:16:35 | 日記
練馬の『世界』を読む会、4月例会の報告
 
 練馬の『世界』を読む会・4月例会が、4月18日(木)、光が丘図書館・第二会議室で、6名の参加で行なわれました。例によって、美味しい手作りスイーツ(今回は甘ーい羊羹)とコーヒーをいただきながらの会でした。
 
 今月のテーマは、
 ・遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子「なぜトランプなのか」
 ・李鍾元×益尾知佐子「「新冷戦」か混沌か」
 ・江島晶子「人権は「身近で小さな場所」から始まる」
 ・清水奈名子×吉田千亜「なかったことにされてきた声から」
  の4本でした。
 
 前半は、トランプのアメリカについて、世界が混沌の方向に行く危険が話されました。アメリカに対して新しい対応が探られる中、日本政府はひたすらアメリカ追随で困った状況だと。新しい世界秩序への模索が急がれます。
 後半は、「人権」について。ドイツの学校は、素敵な夢を抱かせるような建物なのに、日本の学校はまるで工場のようだ。権利を主張できる子どもを育てる教育からは程遠い状況だ。ということ。『A』や『下山事件』を書いた森達也は、日本人は民主主義の基礎となる「個が弱い」、同調性に流され、思考停止に陥っていると言っていることなどが紹介されました。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、5月例会 の予定
 ●日 時 5月16日(木) 午後1時~4時
 ※ 第三木曜日が定例です。
 ●場 所 光が丘図書館・第二会議室
 ●持ち物 雑誌『世界』5月号
 ○共通テーマ
 ・「事件に「飢え」た公安警察と司法の歪み」 高田 剛×青木 理
 ・「それでも沖縄は声をあげ続ける」  玉城デニー×片山善博
 ・「「負の歴史」をなぜ教えるか」    後藤 周×平井美津子
 ・「能登半島地震「人命救助の遅れ」は本当に「仕方なかった」のか?」 
                         奥山俊宏
 ● 連絡先 須山  suyaman50@gmail.com
 
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東久留米の『世界』を読む会・昼の部・4月例会は、7名で。

2024-04-17 19:12:20 | 日記
東久留米の『世界』昼の部、4月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・昼の部の、4月例会は、4月17日(水)、午後4時~6時、生涯学習センター集会学習室3で、7名の参加で行なわれました。
 
 第一テーマ、遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子「なぜトランプなのか」
 第二次世界大戦後の世界の理念はどこへ行ってしまったのか。トランプになれば、それは投げ捨てられる不安を感じる。トランプの政策は、大学授業料の問題とは、不登校児童の問題とか、かなり細かな要求を取り上げているとのことでした。
 第二テーマ、鈴木啓之「米中東政策の綻びはどこに向かうか」
 ここでも、トランプの「世紀のディール」というものが、極端にイスラエル寄りのもので、大きな危機につながることが心配されました。
 第三テーマ、江島晶子「人権は「身近で小さな場所」から始まる」
 日本の人権思想は、戦後からスタートしたもので、人権意識は低い。日本は集団主義的な発想が強く個人の人権が抑えられている。日常生活でも個人の意見の主張ということがなく、教育の場でも人権意識が育てられていない。大変勉強になる読書だった、と話されました。
 
 ■3月号のその他のお勧めは
 ・須山 「大学不信と多様性へのバックラッシュ」 林 香里
     「なぜ沖縄は国連に訴えるのか」     阿部 藹
   でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)5月例会のお知らせ
 ●日 時 5月15日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター・集会学習室3
 ●持ち物 雑誌『世界』5月号
 ○共通テーマ
 ・「人口減少時代の課題がひらく未来」 田中輝美×永岡里菜
 ・「「拉致問題」風化に抗して 第9回」      蓮池 薫
 ・「反戦・非暴力思想と脱植民地化の失敗」    阿部小涼
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ この他に、zoomでの『世界』を読む会が、第2水曜の、午後7時からで開催されています。参加希望の方は、メールで申し込んで下さい。
 ● 連絡先 須山
            suyaman50@gmail.com
 
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東久留米の『世界』を読む会・zoomの4月例会は2名で

2024-04-16 10:44:57 | 日記
東久留米の『世界』zoom・4月例会の報告
 
 4月10日(水)、午後7時より、東久留米の『世界』を読む会・zoomの4月例会が2名の参加で行われました。
 
■今月のテーマは
 ・遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子「なぜトランプなのか」
 ・李鍾元×益尾知佐子「「新冷戦」か混沌か」
 ・林 香里「大学不信と多様性へのパラドックス」
 ・江島晶子「人権は「身近で小さな場所」から始まる」
の4本でした。
 
 第一テーマの遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子「なぜトランプなのか」では、三牧さんの発言が鋭く納得がいった。「なぜトランプなのか」ということよりも、アメリカの衰退・分裂・危機について多く語られ、アメリカとの関係を問い直す必要、新しい世界秩序作りという課題がある、と話しました。
 第二テーマの李鍾元×益尾知佐子の「「新冷戦」か混沌か」。トランプが勝つと、冷戦構造は弱まったり、戦争が終わるなどのことが起こるかもしれないが、そういう目先の利益にとらわれていてはいけない。トランプの勝利は、民主主義の後退、権威主義の台頭により、世界が混沌となることだ。バイデンもダメだが、トランプはもっとダメ。
 また、日本の核武装について、諸外国はその可能性を論じていて、日本人の感覚とはかけ離れていることを感じた。衰えたとはいえ、日本の平和主義は力をもっているのだ。と話し合いました。
 第三テーマ林香里の「大学不信と多様性へのパラドックス」では、大学における多様性の追求では、日本は大きく遅れている。その中でアメリカでハーバード大学学長辞任事件というバックラッシュが起きている。アメリカの大学は、卒業生の資産家の寄付金や株式の運用益で経営されているのだ。日本でも多様性に取り組む大学があるが、一方でアメリカ流に「卓越」という言葉や、大学ファンドなどという言葉が躍っているのは、どういうものか、と話しました。
 第四テーマの江島晶子の「人権は「身近で小さな場所」から始まる」では、国際人権法というものが、憲法を補って、人権の確保に力を発揮しているということを知り、日本の人権のレベルを国際基準に近づける課題を認識しました。日本に国内人権機関がないことは問題だ。市民は、「世界全体の人権の伸長に参画する」ことが課題だと。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、5月例会のお知らせ
 ●日 時 5月8日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
 参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』5月号
 ○共通テーマ
 ・「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」渡邉 琢
 ・「女性の過労死はなぜ見えないのか」      竹信三恵子
 ・「反戦・非暴力思想と脱植民地化の失敗」    阿部小涼
 ・「「負の歴史」をなぜ教えるか」   後藤 周×平井美津子
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
 ● 連絡先 須山
             suyaman50@gmail.com
 
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