『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

練馬の『世界』を読む会・8月例会は、7名で。

2024-08-30 17:00:13 | 日記
練馬の『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 練馬の『世界』を読む会・8月例会は、8月29日(木)、午後1時より、光が丘図書館第一会議室で、7名の参加で行われました。
 いつも美味しいコーヒーと手作りのお菓子を用意してくれるMさんが欠席で、コーヒー抜きの会になりました。が、「じゃがピリカ」と「大袖振豆もち」が振る舞われていました。いつも美味しい練馬の会です。
 
■ 今月のテーマは
 ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
 ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 ・川崎 哲「戦争をやめ、核兵器禁止条約に参加せよ」
 ・磯野真穂×坂野悠己「別れは生の延長にある」
   の4本でした。
 
● 第1テーマ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
 一つは、警察組織が持っている問題点。それは、その他の官庁組織や企業組織などにも共通する問題で、理想的な組織のあり方をつかんでいない現状なのだろう。内部告発の仕組みは一応あるのだけれど、機能するものになっていない。
 もう一つは、メディアの問題。主要メディアが、告発を受け止めるものとして機能していない。兵庫県知事問題などでも、「いただき体質」などばかり面白おかしく報じて、本質的な問題に切り込まない。
 これでは、戦争に進んでしまった「組織」そして「メディア」という現状であることに危惧を禁じ得ない
● 第2テーマ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 Yさんが調べてきた内容をレポート。インタビューをしているアマンプールさんはイラン系のイギリス人で、ボスニア紛争を取材した人で、CNNで「アマンプール」という番組を持っている人。カリム・カーン氏は、パキスタン系のイギリス人で、いずれも純イギリス人ではない、とのこと。また、ICC所長の赤根智子氏は、YouTubeで池上彰と対話していて、アメリカの制裁によってlは、ICCは危機に陥る可能性がある、と話しているとのこと。
 法の下の平等、法の支配と暴力の支配、という大きな対立という、地球規模の課題に直面している。気候変動も、核兵器問題も、同様に、国際社会として解決の道を探る課題がせり出しているのだ。
● 第3テーマ・川崎 哲「戦争をやめ、核兵器禁止条約に参加せよ」
 川崎さんの提案は、非常に具体的で、私たちにできることを示している。議員への働きかけ、地方議会への請願行動、など市民運動が担うことが明示されている。調べたら、東久留米市も練馬区も、「核兵器禁止条約への参加を求める請願」が否決されている。
 今年九月の「国連未来サミット」に向けての行動、そして来年、被爆八〇年の初頭に「核兵器の非人道性に関する国際市民会議」を日本で開催するとのこと。注目だ。
● 第4テーマ・磯野真穂×坂野悠己「別れは生の延長にある」
 参加者のとって当事者的な課題。リアルな状況の交流があった。坂野さんのような介護の理想像とはかけ離れた実態が様々に。サ高住、ケア緩和、終末期医療などなど、最期を迎えるために勉強しなくてはいけないことが沢山ありそうだ。介護の仕事は、「その時間だけ家族になる」仕事で、一つ一つが全て独自のケースだ、ということだ。庶民の終末期が、粗末に扱われる恐れを感じてしまう。
 など、話し合って、あっという間に5時近くになってしまいました。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月26日(木) 午後1時~4時
 ※ 第三木曜日が定例ですが、今月は第四木曜です。
 ●場 所 光が丘図書館・第一会議室
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「理系女性はなぜ少ない」           横山広美
 ・「揺らぐ国語教育と教室空間」   武田砂鉄×五味渕典嗣
 ・「埼玉クルド人コミュニティ 第2回」    安田浩一
 ・「紛争地の生とかかわり続けて」 金本麻理子×高遠菜穂子
 ● 連絡先 須山  suyaman50@gmail.com
 
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富岡の『世界』を読む会・8月例会は3名で。

2024-08-25 12:48:44 | 日記
富岡の『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 富岡『世界』を読む会・8月例会が、8月22日(木)14.00-16.00時、吉井町西部コミュニティセンターにて、3人の参加で開かれた。
 
 テーマは、
  ①青木理『警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか』と、
 「特集Ⅰ.戦争をとめる」から、
  ①下谷地奈緒『なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか』
  ➁カリム・カーン インタビュー『法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する』
   および関連論考の
  ➂浜中新吾『ネタニヤフの背後にあるもの』
   の3稿だった。
 
 Ⅰ.青木理『警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたか』
 兵庫県知事によるパワハラ、おねだり、公金不正支出等に対する県議会・百条委員会のニースは、ほとんどのメディアによって連日報道されている。一方、鹿児島県警による警察官性加害事件等の隠蔽問題については、告発者逮捕のニュース以降、ほとんど報じられていない。ともに公益通報制度の根幹である「通報者保護」にかかわる重要な事件であるのにかかわらず、だ。「兵庫」と「鹿児島」の違いは、前者が懲戒処分後公益通報者を自死に追いやったのに対して、後者は警察権力を使って公益通報者を逮捕・起訴したことである。ともに極めて深刻な人権侵害である。
 ともに腐臭漂う組織内権力犯罪にかかわらず、一縷の望みがかすかに見える。県庁・県警内部から公益通報者が出たこと、つまり自浄作用の可能性がほの見えたことだ。しかも、一般職員とともに幹部職員が積極的に関与したのである。メディアと世論はなんとしても、かれらを擁護し汚名を晴らし、人権を回復させなければならない。
 
 Ⅱ.特集 戦争をとめる — 国際刑事裁判所 ICC への期待 ―
 イスラエルのガザ攻撃をストップさせ、如何に停戦を実現するか。国連安保理が機能不全となるなか、国際社会の力量が試されている。国連機関の国際司法裁判所 ICJ は、南ア共和国によるジェノサイド条約違反提訴に基づき、イスラエルに対して即時停戦を命令した。また国際刑事裁判所 ICC は、ハマス幹部3名及びネタニヤフ首相・ガラント国防相の逮捕状を請求した。しかし、ICJとICCの行動にかかわらず、停戦の見通しはたっていない。絶望感に襲われる。それだけに、ICCのカリム・カーン主任検察官の「ICCはニュルンベルク裁判の遺産」との認識と「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」という警告には、力強く励まされる。また、日本がICCの最大資金拠出国であり赤根智子・裁判所長を出しているというICCに対する積極的な立ち位置と、日本の中東外交が必ずしも米国べったりでないという歴史的経緯から、日本国政府の停戦努力への積極的コミットメントを期待したい。
富岡『世界』を読む会・7月例会は、7月18日(木)14.00-16.00時、吉井町西部コミュニティセンターにて、4人が参加して開かれた。
 
 ◎ 9月例会の予定
  1.日程・場所:9月19日(木)14.00-16.00時、
          吉井町コミュニティセンター学習室(2F)
  2.テーマ:
  (1)特集2 癒えない傷、おわらない戦争から 
   ①中村江里『戦争のトラウマを可視化する』
   ➁黒井秋夫✕藤岡美千代『戦争で壊れた父親と向き合う』
  (2)津田環『「セクシー田中さん」とジェンダー問題』
 
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東久留米の『世界』を読む会・昼の部・8月例会は6名で。

2024-08-22 17:33:19 | 日記
東久留米の『世界』を読む会・昼の部、8月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・昼の部・8月例会は、8月21日(水)、午後4時から、生涯学習センター集会学習室5で、6名の参加で行われました。
 
■ 今月のテーマは、
 ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」 
 ・吉田 徹「アメリカ、覇権の終わりと新たな戦後」
 ・中嶋哲彦「本当に「不適切」? 奈良教育大学附属小学校問題の実態」
    の3本でした。
 
●第1テーマ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 ICC(国際刑事裁判所)の執行権力の不在という壁があるが、この逮捕状の請求は、世界へのメッセージとして、戦争を抑止する力となるだろう。日本が、赤根智子裁判長を擁し、ICCの最大資金拠出国であるのだから、もっと能動的に動き、マスコミでも取り上げるべきだろう。
●第2テーマ・吉田 徹「アメリカ、覇権の終わりと新たな戦後」
 アメリカ覇権のこれまでの世界で、日本をはじめ諸国がそれなりの発展を手にしてきたが、そのアメリカ覇権は確かに揺らいでいる。トランプのアメリカファーストのように。「覇権に代わる具体的な戦后秩序構想」の模索は日本の進路にとっても重大な課題だ。中ロのような非民主的な「善意ある専制」政体の方向か〔p.212〕。筆者は、「自由民主主義に比する価値を、世界に提供でき」ない中国にはそのような可能性はないとしている。弱小国家群が国連中心に世界秩序を構築するような動きを、先進国群はリードできないのだろうか。
●第3テーマ・中嶋哲彦「本当に「不適切」? 奈良教育大学附属小学校問題の実態」
 教育における民主主義の後退、停滞は目を覆うべき状況だ。上意下達の徹底による教育現場の窒息状況には、文科省、教育委員会の罪は深い。西欧と比較して、まともな教育体制を目指してほしい。若い先生を押し潰している。
 などと、話し合いました。
 
■ 8月号のその他のお勧めは
・須山 「戦争をやめ、核兵器禁止条約に参加せよ」川崎 哲
    「別れは生の延長にある」   磯野真穂×坂野悠己  
   でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)9月例会のお知らせ
 ●日 時 9月18日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター・集会学習室3
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「カマラ・ハリスは脱皮できるか」      三牧聖子
 ・「紛争地の生とかかわり続けて」 金本麻理子×高遠菜穂子
 ・「『セクシー田中さん』とジェンダー問題」  津田 環
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ この他に、zoomでの『世界』を読む会が、第2水曜の、午後7時からで開催されています。参加希望の方は、メールで申し込んで下さい。
 ● 連絡先 須山
               suyaman50@gmail.com
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東久留米の『世界』を読む会・zoomの8月例会は、4名+1名で。

2024-08-16 15:30:54 | 日記
東久留米の『世界』zoom・8月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・zoomの8月例会は、8月14日(水)、午後7時から、4名の参加、1名のオブザーバーで行われました。
 
■今月のテーマは、
 ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
 ・下谷内奈緒「なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか」
 ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 ・加藤陽子、岡田正則「日本学術会議 任命拒否の理由開示を求めて」
   の4本でした。
 
第1テーマ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
 警察組織の持つ問題点、これは鹿児島県警に限られたものではなく、恐らく全国に共通することだろうと考えると恐ろしい。さらに重大なのが、これをメディアが取り上げず、告発者は地方の小さなメディアに訴えることしか出来ないという現状だ。川崎重工と防衛省の癒着の問題でもメディアは腰が引けている
第2テーマ・下谷内奈緒「なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか」
 第3テーマ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 ICC(国際刑事裁判所)のことを知らなかった。日本が一番の資金拠出国なのに、政府は国連のページにちょこっと紹介しているだけだ。「力のよらない法の執行が可能なのか否かが試されている。」〔p.56〕という言葉に感動した。「法」、「ルール」、「正義」が積み重ねられて、「暴力」、「経済力」、を乗り越えるという道を開くことに希望を感じた。大国主導の世界秩序が破綻しつつある中で、小国たちの努力による国連中心の、国際法による世界秩序の形成という未来像が見えてくる気がする。
第4テーマ・加藤陽子、岡田正則「日本学術会議 任命拒否の理由開示を求めて」
 二人の主張は説得力がある。大学の自治がズタズタな中で、日本学術会議が学問の自由の砦になって頑張っている。その破壊を許してはならない。
 などと、話し合いました
 
■8月号のその他のお勧めは
 ・須山 「戦争をやめ、核兵器禁止条約に参加せよ」 川崎 哲
 ・巻  「「終のすみか」はどこにある      小島美里
       でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、9月例会のお知らせ
 ●日 時 9月11日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
 参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
  ・「大学「一般入試」は公平か?」      打越文弥
  ・「学校が不平等を再生産しないために」  木村育恵
  ・「戦争のトラウマを可視化する」     中村江里
  ・「戦争で壊れた父親と向き合う」黒井秋夫×藤岡美千代
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
 ● 連絡先 須山
                 suyaman50@gmail.com
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