zoomの『世界』を読む会・6月例会の報告
zoomの『世界』を読む会・6月例会は、6月28日(金)、午後7時半から、3名で行なわれました。
■ 今月のテーマは、
・渡邉 琢「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」
・橋本伸也「「歴史家論争2.0」とドイツの転落」
・藤井 光「武器を手に取るアーティストを忘却してはならない」
の3でした。
● 第一テーマ・渡邉 琢「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」
人間が生きるということ、生きるためには「励まされる」ことが必要だ。人間というのは、「生きることに価値を見出そうと努力している存在だ」。「死の容認」に対しては、とことん抵抗しなくてはならないのだ。「死の自己決定権」という言葉がとてもイヤだ。
「トー横キッズ」を取材した「アットホームチャンネル モカ」は参考になる。
https://www.youtube.com/watch?v=-fFgt9xcOLU&t=4s
● 第二テーマ・橋本伸也「「歴史家論争2.0」とドイツの転落」
ホロコーストの「唯一無二」性という主張は、今の時代(※ ガザでイスラエルがジェノサイドをしている)には全く合わない。「ドイツ・カテキズム」の五箇条の教理(カテキズム)の5番目=「反シオニズムは反ユダヤ主義である。」は、イスラエルの蛮行を許す考え方の中心だ。反シオニズムは反ユダヤ主義ではないということが重要だ。問題は植民地主義にある。日本は過去の総括を全くしようとしていない。
現代の極右の台頭は、ネオナチではなく、自国中心主義のナショナリズムや人種主義で、国家間競争という面が進行している。世界の政治リーダーが、「戦争を知らない」者たちになっている。
● 第三テーマ・藤井 光「武器を手に取るアーティストを忘却してはならない」
非暴力主義を貫くことを手放してくないが、武器を取らざるをえなくなっている現状の中にいる者の存在を「置き去り」にしないで、自己の責任に関連づけることを忘れてはならない。
芸術は権力に対立して立つものだが、芸術が戦争を支えてしまうという現実もある。市民の力に係っている。
などと話し合いました。
■ 6月号のその他のお勧めは
・井内 「「国のかたち」の一方的な変更は許されない」
青井未帆×石井 暁
・巻 「存立危機事態の存立可能性」 長谷部恭男
・須山 「光州旅行で考えた、民衆と市民」 三浦まり
でした。
◎ ZOOMの『世界』を読む会、7月例会 の予定
●日 時 7月26日(金) 午後7時半~9時半
※ 月末の金曜が定例です。
○共通テーマ
・「ガザ反戦デモ 米学生新聞は大学当局とどう向き合ったか」
アンナ・ベッツ、ジョナサン・ウルフ
・「スポーツ賭博はいかにしてアメリカ文化の一部となったか」
エリック・リプトン
・「ルポ 埼玉クルド人コミュニティ」 安田浩一
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山 suyaman50@gmail.com