zoom『世界』6月例会の報告
6月25日(金)、zoom『世界』を読む会・6月例会が、6名の参加で行なわれました。
第一テーマは、高村かおり論文を中心とした、「気候変動とエネルギー」の問題。
全体の報告は能力的に無理ですので、自分にとってインパクトのあった内容だけ報告させていただきます。
ESG投資などが実際にどうなんだろう、単なる格好つけで「胡散臭い」ような気がしていましたが、投資家の行動には意外と長期的な見方があるものだということ、昨今では「企業イメージ」というものが重大なことになっているのだ、ということを知ることが出来ました。消費者あっての企業というところからの民主的なコントロールが効くということがあるのだと。
EUで進むのに、遅れをとっている日本の現状、その原因はひとたび投資したことからの方向転換をしにくい体質が日本の中枢には色濃いということ、原発、石炭火力からなかなか脱出出来ない理由が見える気がしました。
「革新的技術への期待」が、再エネという方向が見えているのに、そちらへの前進を踏みとどまらせる道具として働いていることは確かだなと思いました。
盛んに言われる「水素エネルギー」に関しては、ネットに「水素は本当に夢の燃料か? 過度な期待は禁物だ」(『世界は化学であふれている』 財部明郎)
https://takagichi.com/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%8C%96%E5%AD%A6%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AA%E5%8C%96%E5%AD%A6/%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%A4%A2%E3%81%AE%E7%87%83%E6%96%99%E3%81%8B%EF%BC%9F/
に、よい解説がありました。
第二テーマの、ミャンマー問題は、日々状況が変化する生々しい課題です。
市民不服従運動の粘り強さには、すごいなあと感心していますが、自分たちは何が出来るかに悶えることでもあります。冷戦構造の代理戦争のような様相になりつつありますが、民主主義の前進を市民の手で勝ち取る方向での解決への道を探りたいものです。国際社会、国連の存在価値の不足を嘆く発言が印象的でした。しばらく前には日本政府の立場として国連中心外交という言葉を聞いた気がしますが。
なお、本文でも紹介されていた『独裁体制から民主主義へ(権力に対抗するための教科書』ちくま学芸文庫を手に入れて読んでいるところです。
次回のレポーターを二名決めて、終わりました。
テーマはお二人から、連絡を受けたらお知らせします。
○ 今月のテーマ
・「ミャンマーのクーデターと日本の責任(上)」 木口由香
・「カーボンニュートラルへ 日本の課題」 高村かおり
・「革新的技術は気候を救うか」 伊与田昌慶
・「どうして海外は再エネが普及しているのか」 山家公雄
・「すぐそこにある再エネ社会」 飯田哲也
でした。
◎ ZOOMの『世界』を読む会、7月例会 の予定
●日 時 7月30日(金) 午後7時~9時半
※ 月末の金曜を定例とします。
○共通テーマ
未定
決定次第、お知らせします。
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp