『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoom『世界』6月例会は、6名で。

2021-06-26 14:40:15 | 日記
zoom『世界』6月例会の報告
 
 6月25日(金)、zoom『世界』を読む会・6月例会が、6名の参加で行なわれました。
 
 第一テーマは、高村かおり論文を中心とした、「気候変動とエネルギー」の問題。
 全体の報告は能力的に無理ですので、自分にとってインパクトのあった内容だけ報告させていただきます。
 ESG投資などが実際にどうなんだろう、単なる格好つけで「胡散臭い」ような気がしていましたが、投資家の行動には意外と長期的な見方があるものだということ、昨今では「企業イメージ」というものが重大なことになっているのだ、ということを知ることが出来ました。消費者あっての企業というところからの民主的なコントロールが効くということがあるのだと。
 EUで進むのに、遅れをとっている日本の現状、その原因はひとたび投資したことからの方向転換をしにくい体質が日本の中枢には色濃いということ、原発、石炭火力からなかなか脱出出来ない理由が見える気がしました。
 「革新的技術への期待」が、再エネという方向が見えているのに、そちらへの前進を踏みとどまらせる道具として働いていることは確かだなと思いました。
 盛んに言われる「水素エネルギー」に関しては、ネットに「水素は本当に夢の燃料か? 過度な期待は禁物だ」(『世界は化学であふれている』 財部明郎)
https://takagichi.com/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%8C%96%E5%AD%A6%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AA%E5%8C%96%E5%AD%A6/%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%A4%A2%E3%81%AE%E7%87%83%E6%96%99%E3%81%8B%EF%BC%9F/
に、よい解説がありました。
 
 第二テーマの、ミャンマー問題は、日々状況が変化する生々しい課題です。
 市民不服従運動の粘り強さには、すごいなあと感心していますが、自分たちは何が出来るかに悶えることでもあります。冷戦構造の代理戦争のような様相になりつつありますが、民主主義の前進を市民の手で勝ち取る方向での解決への道を探りたいものです。国際社会、国連の存在価値の不足を嘆く発言が印象的でした。しばらく前には日本政府の立場として国連中心外交という言葉を聞いた気がしますが。
 なお、本文でも紹介されていた『独裁体制から民主主義へ(権力に対抗するための教科書』ちくま学芸文庫を手に入れて読んでいるところです。
 
 次回のレポーターを二名決めて、終わりました。
 テーマはお二人から、連絡を受けたらお知らせします。
 
 
○ 今月のテーマ
 ・「ミャンマーのクーデターと日本の責任(上)」  木口由香
 ・「カーボンニュートラルへ 日本の課題」    高村かおり
  ・「革新的技術は気候を救うか」        伊与田昌慶
  ・「どうして海外は再エネが普及しているのか」  山家公雄
  ・「すぐそこにある再エネ社会」         飯田哲也
     でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、7月例会 の予定
  ●日 時 7月30日(金) 午後7時~9時半
   ※ 月末の金曜を定例とします。
  ○共通テーマ
    未定
    決定次第、お知らせします。
  ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
  ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
 
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練馬の7月会場の変更!

2021-06-23 18:42:26 | 日記
 練馬の『世界』7月の会場は
 光が丘パークタウン「大通り南団地管理事務所つどい館」
 です。 
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、7月例会 の予定
   ●日 時 7月15日(木) 午後1時~4時
   ●場 所 光が丘パークタウン「大通り南団地管理事務所つどい館」
    1時に地下鉄大江戸線「光が丘駅」で待ち合わせして、みんなで向かいます。
   ●持ち物 雑誌『世界』7月号
   ○共通テーマ
    ・「インドのパンデミック」  アルンダティ・ロイ
    ・「スマホとデジタル全体主義」     百木 漠
    ・「クオータの取扱説明書」       三浦まり
    ・「アメリカ白人社会の格差と病」    会田弘継
   ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
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小岩の『世界』を読む会・6月例会は5名でzoomで。

2021-06-23 17:25:27 | 日記
 小岩の『世界』6月例会の報告
 
 6月17日(木)、午後7時から、小岩の『世界』を読む会、6月例会が、今月もzoomで行われました。5名全員がzoomをこなして?いる、小岩です。
 維新が力を持つ大阪の現状について、「二眼レフ」の夢が叶わなかった理由、東京一極集中の克服の道は、大阪の発展の道は、みんなで大阪の生きる道を考えるような議論が行なわれました。大阪独特のメディアの状態については批判的に。
 再エネ問題では、日本の遅れを生じさせている根源は何だ。東電などの巨大な既得権益グループが改革を妨げている。東電、連合は、国の政策もゆがめ、野党共闘を破壊し、とても大きな問題の根になっているなと感じました。
 中村哲氏のことでは、本来はJICAなど国がやるべきことを、国のような思惑や制限のない哲氏が、命をかけてやったのだな、と。
 小岩の会では、今月号のお薦めを紹介すると、その中身についても議論が進みます。zoomで時間と気持ちにゆとりがあるせいか。今回は、私には難しい『日銀漂流』を巡って、テーマ並みに議論になりました。最後に、片山さんの指摘で気がついたのですが、西野さんは自分の著書についてのブックレビューを書いたのですね。そんなことってあるんだ。前号で白川元総裁が『日銀漂流』に触れて書いていたのに、答えようとしたのでしょうか。編集部の依頼なのか、筆者自身の意向なのか。面白いことですね。
 次回も、コロナで不安定なので、あらかじめzoom開催とすることにしました。
 
 今回の共通テーマは、
  ○「大阪の興行的都市政策」         森 裕之
  ○「どうして海外は再エネが普及しているのか」
                        山家公雄
  ○「中村哲医師と「緑の大地計画」」     梶原健嗣
                 でした。
 
 6月号のお薦めは
  ■ 大塩 ・「中国人ビザ拒否訴訟」     田中 宏
       ・「同性婚訴訟 札幌市際の画期的判決をどう考えるか」
                       喜久山大貴
  ■ 櫻井 ・「日銀はどこに漂着しようとしているか」
                        西野智彦
  ■ 片山 ・「コロナ戦記 第9回 死の淵からの生還」
                       山岡淳一郎
       ・「メディア批評 第162回」  神保太郎
            でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、7月例会 の予定
  ●日 時 7月21日(水) 午後7時
  ●zoomによる、オンライン開催
   参加希望の方は連絡して下さい。案内を送ります。
  ●持ち物 雑誌『世界』7月号
  ○共通テーマ
   ・「便利な端末が私たちにしていること」   橋元良明
   ・「スマホ社会はなぜ生きにくいか」     徳田雄洋
   ・「クオータの取扱説明書」         三浦まり
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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練馬の『世界』を読む会・6月例会は6名で。

2021-06-23 16:57:21 | 日記
 練馬の『世界』を読む会・6月例会の報告
 
 6月17日(木)、午後1時10分から、光が丘区民センター6階和室で、練馬の『世界』を読む会、6月例会が行われました。
 6名の参加でした。
 和室で膝が辛いだろう、ということで、巻さんが小さな折りたたみ椅子を沢山運び込んで下さいました。和室には腰を掛ける台が準備されていました。
 巻さんの手作りの水羊羹とアイスコーヒーという美味しい会でした。
 時あたかも、オリンピックが何が何でも強行されるという中で、メガ・イベント問題は、このオリンピックを巡って縦横に話し合われました。
 スポーツのあり方、オリンピックの見直し、上からのメディアと水平なSNS、考えを深めるテーマがいっぱいありますね。
 例によって和気藹々の楽しい練馬の『世界』を読む会でした。
 
  今月のテーマは
  ・「ソーシャルメディア時代のメガ・イベント」  阿部 潔
  ・「遺骨まじりの土砂」             渡辺 豪
  ・「革新的技術は気候を救うか」        伊与田昌慶
            でした。
  6月号のお薦めは
  ・巻 「コロナ戦記 第9回 死の淵からの生還」
                         山岡淳一郎
             でした。
 
  ◎ 練馬の『世界』を読む会、7月例会 の予定
   ●日 時 7月15日(木) 午後1時~4時
   ●場 所 光が丘区民センター6F会議室(予定)
    会場が変わるかも知れません。その場合はお知らせします。
  (地下鉄大江戸線「光が丘駅」下車 改札を出て、案内表示に従ってエレベーターに乗って6階)
   ●持ち物 雑誌『世界』7月号
   ○共通テーマ
    ・「インドのパンデミック」    アルンダティ・ロイ
    ・「スマホとデジタル全体主義」       百木 漠
    ・「クオータの取扱説明書」         三浦まり
    ・「アメリカ白人社会の格差と病」      会田弘継
   ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
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富岡の『世界』を読む会、6月例会は、5名で。

2021-06-23 15:16:28 | 日記
富岡『世界』を読む会・6月例会の報告
(郡山さんから)
1. 月日:6月16日9.30-12.30
2. 場所:高崎市吉井町西部コミュニティ・センター
3. 参加 5人
4. 内容
(1)特集1.イベント資本主義−その破局
 課題論文:本間龍『祝賀資本主義のグロテスクな象徴』、荒又美陽『オリンピック開発と資本の論理』
① 特集の主題は、オリンピック=巨大イベントを通して都市の在り方を考える、ということだったが、参加者の報告と議論は、『2020東京オリンピック』論という時事評論に集中した。
② 『東京オリンピック基本構想』(2006)に掲げられた、「世界平和への貢献」「次世代に夢」「国民の間に一体感と高揚感」「日本人のフェアプレイの精神、無類のホスピタリテイ」などの理念と美辞麗句は、2021年6月には、「パンデミックの拡大」「次世代に失望と悪夢」「国民の間に分断と冷笑」「日本人のファジーの精神、無類のイノセンス」などとのパロディー化をもたらした。
③ 安倍首相のアンダーコントロール発言=虚偽と竹田JOC会長の贈収賄疑惑に始まり、エムブレム盗作・国立競技場巨額建築費等々のスキャンダルを経て、森会長・佐々木演出責任者の女性蔑視発言と馘首に至るまで、「2020東京オリンピック」は薄汚れた「最もグロテスクな祝賀資本主義の見本」となった。こうして既に愚劣なイベントに堕しつつあった上に、パンデミックが襲った。2021夏、「志の高い国」=日本(基本構想)は、「死を招く国」=日本へと堕落する危機を迎えようとしている。
④ メガ・イベントの歴史は、19世紀にヨーロッパ近代化の産物として生まれ、国民国家・資本主義・帝国主義の世界観を人々に広め、定着させた。20世紀には、スタジアムの建設と郊外開発、鉄道・道路の整備等、都市開発政策を推進した。そして21世紀、ロンドン・東京・パリなど巨大なグローバル都市が開催地となり、都市の再開発、ジェントリフィケーションによって、グローバル資本を引き付けるインフラ整備された最先端イメージ空間が追及された。パリやロンドンが貧困地域の開発という方向性が明確であったのに対して、東京のそれは単に一時的な「景気刺激策」しか見えない。日本と東京の政策は、「論理よりもポエム」(p118)の指摘に、強く納得した。
⑤ では結局、「2020東京オリンピック」は何だったのか? 電通が儲けIOCが巨額の利益を得ただけの、「愚劣な進化を遂げた」最もグロテスクな祝賀資本主義の見本であった。
⑥ オリンピック・パラリンピックの開催か非開催か、無観客か有観客か、など議論沸騰中の「イベント資本主義」論議は、時宜にかなった刺激的な例会だった。
(2)新基地建設と遺骨−渡辺豪『遺骨まじりの土砂−本土が問われている』ほか2編
①40年近く遺骨収集を続けている具志堅隆松さんはじめ、共にハンストを決行した蝶研究者の宮城秋乃さん、トマト農家の金城博俊、そして東京在住の金武美加代さんなど、沖縄にはいまなお執拗に沖縄戦に向き合いつづける人びとがいることを、あらためて認識を深めるとともに、本土の私たちへの厳しい問い掛けを考えさせられた。
②那覇市議会の「戦没者遺骨を含む土砂を埋め立てに使用しないことを求める意見書」の全会一致での採決に、保革間のぎりぎりの歩み寄りに、オール沖縄の力の源泉を見た思いだ。
③AERA dot渡辺豪の記事に、本土のZ世代が、遺骨埋め立て問題に取り組んでいることが、紹介されている。沖縄戦遺品の展示活動を全国で展開するエール大生や辺野古県民投票の元代表の一橋大院生がなどが呼びかけ人となって、運動している。Z世代へ   の期待感が膨らみます。
 
◎ 富岡の雑誌『世界』を読む会、7月例会 の予定
 ●日 時 7月21日(水)
 ●場 所 吉井町西部コミュニティセンター
        吉井町長根174-6
 ●時 間 午前9時半
 ●持ち物 雑誌『世界』7月号   
 ○共通テーマ
  特集1
  ・「スマホとデジタル全体主義」      百木 漠
    sub 特集の他の論文
  特集2
  ・「女性の権利を国際基準に」       山下泰子
    sub 特集の他の論文
       です。 
 
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