『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoom『世界』を読む会・4月例会は9名で。

2021-04-23 14:45:59 | 日記
4月22日(木)、zoom『世界』を読む会・4月例会が行われました。
 
 参加は9名でした。
 
 第一テーマ、武藤糾明「実装される監視社会ツール」は、郡山さんが本文を整理して丁寧に報告して下さり、「マンナンバー」を巡る歴史的経過を資料提供して下さって、共通理解の上に論議を進めることができました。
 「本人確認」のシステムとして私たちが利用する役割と、政府等が「情報管理」の道具として利用する側面とがあり、それぞれどうあるべきか、どのように問題か、という風に考えを交流しました。
 本人確認としてのマイナンバーカードですが、法律は取得が「義務」ではなく、希望者の「権利」であったのが、実態として「義務」化への圧力が進んでいる昨今の現状のこと。また、マンナンバーカードは、顔認証データによるチェックの上で交付されるのですが、「顔認証」や「生体認証」は、プライバシーの保護や、思想信条の自由の確保のために問題を含んでいて、中国では思想統制の手段となっているし、EUでは慎重な法規制をしているが、日本での議論は見えていない。
 マイナンバーという番号ではなく、マンナンバーカードのICチップには、電子証明書データが登載されているが、その電子証明書の発行番号に関しては、マイナンバーのような利用制限がなく、民間利用も自由になっている。ということが論議の中で分かった?のですが、この複雑というか、つかみにくい議論は、国民には「闇」の世界だな、と感じてしまいました。
 このことを通じて、横串をさされた個人情報が(本人の知らないところで)誰かに利用される。個人が、政府や企業というものに、「丸裸」にされて「操り人形」にされる、という恐ろしいことが進みそうなのだ。
 難しいことですが、個人の自由、人権を守るためには、個人データに関する権利を確保しなくてはなりませんが、現在の日本の進み方には、大いに問題あり、ということは分かりました。
 読んで分かったつもりでいたことが、まるで分かっていなかったと思わされた、貴重な議論でした。
 
 第二テーマ、猿田佐世「対等な日米関係?」は、時間がなくなった中で、片山さんのコンパクトな報告を受けて、議論しました。ポイントは「知日派」ですね。そして、「知日派」を「ワシントン拡声器」として利用する日本の軍拡派。そういう一部の人びとの「外交」から、99%の人びとの声で動かす「外交」へという道筋のための「米プログレッシブ銀連盟とつながる日本プログレッシブ議員連盟」の動きなどに期待するという、猿田さんの提案だと受け止めました。
 バイデン政権の対中政策は、特に台湾問題を中心に強硬な方向に進み、集団的安全保障で日本が戦争に巻き込まれる可能性が増しそうな状況をくい止め、転換させることは、重要な課題になりそうだと思いました。
 
 5月のzoom『世界』は、28日(金)、午後7時からです。
 これからは、月の最終の金曜日を定例としようということです。
 
○ 今月のテーマ
 ・「実装される監視社会ツール」    武藤糾明 
 ・「対等な日米関係?」        猿田佐世
     でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、5月例会 の予定
  ●日 時 5月28日(金) 午後7時~9時半
   ※ 月末の金曜を定例とします。
  ○共通テーマ
    未定
    決定次第、お知らせします。
  ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
  ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
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東久留米の『世界』昼の部、4月例会を3名で。

2021-04-21 20:15:40 | 日記
 東久留米の『世界』を読む会の、「昼の部」を開きました。
 夜は出にくいという方の要望に応えて、お店を拡張した次第です。
 まだ、周知が不十分で、参加は3名でした。
 爽やかな風が吹き抜ける、生涯学習センターの学習室で、ゆったりとしたスペースでの会になりました。
 コロナで会場が使えなくて、昨年の12月以来に顔を合わせたという3人の対面でした。
 小笠原みどりの「パンデミック監視資本主義の台頭」については、賛否両論あって、デジタル化の光と影があるが、あまりにも影の部分を強調すると、遅れている日本のデジタル化が一層遅れることを危惧する声もありました。好むと好まざるとに関わらずデジタル化は進むので、小倉論文にあるように「オルタナティブ」の構築が課題になるだろうと。 近藤論文の「変化しつづける社会民主主義」では、次代を担う若者たちに希望を持って迎え入れられる「対案」の提示が大切だろうなどと未来志向の議論をしたいな、という声がありました。
 昼間の2時間の話し合いはコンパクトで負担のないもので、これもいいな、と思いました。
 当面は、昼の部は、第三水曜日の4時からを定例にしたいと思います。
 
今回の共通テーマは、
  ○ 「パンデミック監視資本主義の台頭」    小笠原みどり
  ○ 「デジタル庁構想批判の原則を立てる」    小倉利丸
  ○ 「変化しつづける社会民主主義」       近藤康史
           でした。
 
4月号のお勧めは
  ・小泉 「中国デジタル革命と監視社会の行方」  倉澤治雄
           でした。
 
 ◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)5月例会のお知らせ
  ●日 時 5月19日(水) 午後4時
  ●場 所 生涯学習センター集会学習室2
  ●持ち物 雑誌『世界』5月号
  ○共通テーマ
  ・「大阪モデル? そんなものはない」    松本 創
  ・「人新世」   J・A・トーマス、M・ウィリアムズ
            J・ザラシーヴィッチ
  ・「コロナ禍は若者の窮状に何を加えたか」 中西新太郎
  ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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小岩の『世界』4月例会は4名で。

2021-04-16 20:59:40 | 日記
 4月15日(木)、7時から、小岩の『世界』4月例会が行われました。
 1月から、とうとう4か月連続「zoomでのオンライン開催」となりました。
 参加は4名。
 小岩は経済に強いということで、白川方明前日銀総裁(日銀総裁が『世界』に登場するとは)の「中央銀行は漂流しているのか?」をテーマに取り上げましたが、予想通りディープな討議が延々と続き、私は途中から空中遊離浮遊状態に陥ってしまいました。
 「生産性上昇率」と「物価の調整」、マクロ経済学、あるいは「主流派マクロ経済学」、「財政政策」と「金融政策」、「公定歩合」、「預金準備率」、「マネタリスト」「人口のボーナス現象」、「財政ファイナンス」……。このテーマを取り上げたのは、正解でもあり、???でもありました。
 こんなことから自由になって、山の中に隠れたいと思ってしまったりして。
 現在の状態は地獄へまっしぐらなようなのですが、まさに「洪水よ、我が亡き後に来たれ!」という感じですが、そんなことは忘れて出来ることを良い方向に進めて「亡き後」に託すしかないかな。ごめんなさい、内容が把握できない者の報告で。
 それに比べると、・「パンデミック監視資本主義の台頭」小笠原みどり、・「変化しつづける社会民主主義」近藤康史は、分かる?話でした。
 社会党、社民党の凋落の歴史を見るに、西欧の社会民主主義政党と違って、経済・福祉を軸にするよりも、外交・安保・防衛などの軸で闘っていたな、という指摘は、頭に残りました。アメリカばかり見ていて、ヨーロッパはあまり見ていなかったな。
 「もうやめよう」と声を掛けないと、危うく翌日に踏み込みそうな、11時55分、会議終了となりました。
 zoomの恐ろしさは、帰宅しなくてよいので、時間が……、5時間もムムム。
 途中で何度トイレに立ったことか。
 
 
 今回の共通テーマは、
  ○「中央銀行は漂流しているのか?」   白川方明
  ○「パンデミック監視資本主義の台頭」 小笠原みどり
  ○「変化しつづける社会民主主義」    近藤康史
                 でした。
 4月号のお薦め
  ■ 片山 ・「ミャンマー政変 その背景と構造」中西嘉宏
  ■ 櫻井 ・「誰が廃炉にするのか?」     筒井哲郎
            でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、5月例会 の予定
  ●日 時 5月20日(木) 午後7時
  ●場 所 南小岩8丁目21の8
          小岩駅から徒歩約3分
   zoom開催に変更する可能性あり
  ●持ち物 雑誌『世界』5月号
  ○共通テーマ
   ・「中国と正対する筋道を求めて」    寺島実郎
   ・「危機の中のパンデミック」      水野和夫
   ・「香港危機とは何か」         倉田 徹
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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練馬の『世界』4月例会は、7名で。

2021-04-16 20:24:12 | 日記
 
  4月15日(木)午後1時10分から、練馬の『世界』を読む会、4月例会が行われました。5階和室で、腰や膝やに問題を持ち座る姿勢に苦労しながら座布団重ねて頑張りました。参加は7名で、ときどき各自がトイレ休憩を取っても何ごとも無かったように話し合いはスムーズに進行しました。
 あっという間に、4時を過ぎる。語りたい思いというものが満ちているのですね。
 
 ・「自治体としてパンデミックに立ち向かう」保坂区長の世田谷の取り組み、デジタル法案、デジタル庁、マイナンバーと私たちが直面する・「パンデミック監視資本主義の台頭」小笠原みどり論文、そして総選挙を前にした野党の一角の社民党の存在を問う・「私たちは社会民主主義を選ぶ」福島みずほ×大椿ゆうこ。と、いずれも旬な話題を先駆けて提起してくれる『世界』の編集部には、脱帽です。
 
 状況を明るい展望に導くための「野党共闘」がいいところまで詰めてきているという報告がありました。遅くとも9月には、大きな決戦は迫ってきていますから、閉塞状態を切り拓く光を大きなものにしたいものです。
 
 
 今月のテーマは
 ・「自治体としてパンデミックに立ち向かう」保坂展人
 ・「パンデミック監視資本主義の台頭」  小笠原みどり
 ・「私たちは社会民主主義を選ぶ」福島みずほ×大椿ゆうこ
    でした。
 4月号のお勧めは、
 ● 西  ・「始動した国際金融センター構想」笠井哲也
              でした。
 
 ◎ 練馬の『世界』を読む会、5月例会 の予定
  ●日 時 5月19日(木) 午後1時10分~4時
  ●場 所 光が丘区民センター6F会議室(予定)
  (地下鉄大江戸線「光が丘駅」下車 改札を出て、案内表示に従ってエレベーターに乗って6階)
  ●持ち物 雑誌『世界』5月号
  ○共通テーマ
   ・「中国と正対する筋道を求めて」   寺島実郎
   ・「人新世」 J・A・トーマス、M・ウィリアムズ
            J・ザラシーヴィッチ
   ・「危機の中のパンデミック」     水野和夫
  ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
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東久留米『世界』4月例会の報告。

2021-04-16 15:51:40 | 日記

 東久留米の『世界』4月例会の報告です。

  天気予報を裏切って、冷たい雨が結構な勢いで降っていました。(夜半には雹になった!)ということで足もとが大変悪い日になってしまい、体調不良で欠席連絡(骨折でという方も、お大事に!)がいくつも入り、また、sub『世界』を21日の水曜の午後4時に設定しているので、夜よりもそちらへという方もあったようで、何と、参加者は2名という会になりました。1名じゃできないけど、2名いればできます。
 ということで、じっくり深く、鋭く、さらに深く、鋭く、討議を進めました。
 とても全体を振り返れませんが、社民党の行く末を案じ、市民連合(野党連合)は社民、国民、れいわなどの少数政党に議席を確保し、野党全体が力を増すような配慮をもった候補者選定、あるいは候補者名簿作成などで、勢いがぐっと加わるような方向を目指してほしい、ということが、頭に残りました。大きな所が力に任せて幅を利かすというのは、市民が生きる民主主義とは違うだろうと。 
 
今回の共通テーマは、
  ○ 「パンデミック監視資本主義の台頭」  小笠原みどり
  ○ 「デジタル庁構想批判の原則を立てる」  小倉利丸
  ○ 「変化しつづける社会民主主義」     近藤康史
           でした。
 
 ◎ 東久留米の『世界』を読む会、5月例会のお知らせ
  ●日 時 5月12日(水) 午後6時
  ●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
  ●持ち物 雑誌『世界』5月号
  ○共通テーマ
  ・「大阪モデル? そんなものはない」    松本 創
  ・「コロナ禍は若者の窮状に何を加えたか」 中西新太郎
  ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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