zoomの『世界』を読む会・10月例会の報告
zoomの『世界』を読む会・10月例会が、10月25日(金)、午後7時半より、5名の参加で行われました。
■ 今月のテーマは、
・大島理森「「民主主義の本質」を問う」
・山本健介「ハマース指導者暗殺は何をもたらすか」
・金成隆一「「トランプ王国」は続くのか」
・古賀光生「欧州・右翼政党の台頭は暴力を引き起こすか?」
の4本でした。
◎ 第1テーマ・大島理森「「民主主義の本質」を問う」
民主主義は手間の掛かるもので、語っている一言一言に重みを感じるという意見と、現代の政治の重要な問題点への対応を感じない、という、異なる評価がありました。選挙後はどのような政局を迎えるのだろうか。ポピュリズムの台頭は戦争への道を開く危険を感じさせる。国会での議論が活発に交わされる状況を期待したい。
◎ 第2テーマ・山本健介「ハマース指導者暗殺は何をもたらすか」
ハマースが一枚岩でないことが分かった。ハニーヤの後継者のシンワールも殺されてしまった。イスラエルはますます残虐性を露わにし、戦争の収まる道は閉ざされている。かつてのアフガニスタンでのアメリカの状態に進むようだ。戦争の広がりは、第三次大戦の可能性すら感じられる。
◎ 第3テーマ・金成隆一「「トランプ王国」は続くのか」
共和党が変質している。バンスはアメリカの変質の象徴だ。日本会議との共通性を感じる。国際主義が後退し、自国中心主義がせり出すのは世界の状況だ。民主党バイデン政権も政策内容は似通ってきている。
◎ 第4テーマ・古賀光生「欧州・右翼政党の台頭は暴力を引き起こすか?」
移民問題が福祉国家を直撃している。右傾化の中で労組の動きなどが見えない。欧州の市民が「個別」化して対応している。EUなどの国際主義的な対応が、エリートの官僚支配と受け取られる。右翼政党が暴力に直結している訳ではないが、その格差・分断への道は暴力の温床となり危険だ。「暴力を抑制する最大の原動力は市民社会の力である」という主張に共感する。
などと、話し合いました。
■ 10月号のその他のお薦めは
・野口「教員の「定額働かせ放題」はなくせるか」 嶋﨑 力
・井内「ドイツ「罪の克服」とはなんだったのか」 駒林歩美
・針谷「沈黙の廃墟」 石山徳子
「「放射能とともに歩む」」 竹峰誠一郎
「核の平和利用」 鴫原敦子
でした。
◎ ZOOMの『世界』を読む会、11月例会 の予定
●日 時 11月29日(金) 午後7時半~9時半
※ 月末の金曜が定例です。
○共通テーマ
・「アメリカン・ストロングマン」 兼子 歩
・「「アメリカの時代」の終わりと日本外交」 玉置敦彦
・「労働者・自営業者・フリーランス」 橋本陽子
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
●ブログ https://blog.goo.ne.jp/suyaman51


