『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

富岡の『世界』を読む会・8月例会は5名で。

2023-08-26 18:20:39 | 日記
富岡の『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 富岡『世界』を読む会・8月例会が参加者5人で、8月23日(水)14.00~16.00時、高崎市吉井町西部コミュニティセンターで開かれた。
 テーマは『世界』8月号から、①松本一弥・稿『メディアの「罪と罰」第4回「空前絶後」の朝日新聞編集局長』、②太田昌克・稿『G7首脳は広島で何を失ったか』、➂石川健治・稿『始源について』の三論考だった。
 
Ⅰ.松本一弥・稿『メディアの「罪と罰」・「空前絶後」の朝日新聞編集局長』  
 この論考は、二年前68歳で急死した元朝日新聞編集局長の外岡秀俊にフォーカスしたメディア論である。「歴史問題にきちんと向き合う新聞にする」として実現した連載記事「新聞と戦争」の紹介のなかで、「朝日新聞の地下には軍需工場があった」の章は、驚きだった。さらに、事変後44年経ってもなおかつ、石原莞爾の謀略だった満州事変を賞賛する元奉天支局長の存在に、朝日新聞社の戦争報道加担の戦後総括の不十分さと危うさを感じた。偶然にも、「読む会」前日の朝日記事「朝日は戦争反対やらんか-社長へ石原莞爾からの伝言」(8/22「戦艦大和の母港・呉を訪ねて17」)は、石原莞爾と朝日新聞社の「距離がゼロ」だったことを痛烈に現わしたものだ。  外岡の「空前絶後」の存在感を知ることが出来た半面、なぜ1年半程度は辞めたのか、弱気すぎるのではないか、もっと頑張って欲しかった、などの指摘があった。
 
Ⅱ.太田昌克・稿『G7首脳は広島で何を失ったのか—深刻化する核カオス』  
 筆者は指摘する。G7広島サミットは、無条件で核使用を否定した「G20バリ首脳宣言」から後退し、「核なき世界」を目指すのに絶対不可欠な「核兵器の役割低減」の言及を欠落させてしまった。これは日本政府の「核の傘」に対する忖度が働いたものだ、と。G7が、核保有国と核の傘下国の、つまり核の抑止力に依存する国々のグループであることを、世界に発信するものだった。G7首脳が被爆地ヒロシマに参集することによって、首脳らが「被爆の実相」を目の当たりにして、90を超える核禁止条約署名国との分断を乗り越える期待を裏切った。
 
Ⅲ.石川健治・稿『始源について』  
 「安倍政治の決算」と題した特集の巻頭論文に置かれた本稿は、安倍政治は終始一貫、立憲政治の共通基盤を破壊し続けた、と総括している。その最初の一歩(始源)は、政権奪取後即の2013年春、安倍らは「憲法改正権」(第96条)の改正を打ち出した。石川は、「『憲法改正権』を創設するために置かれた96条は、日本国憲法全103条の中でも最上位の規範であり、日本の憲法秩序の根幹をなしてきた」と指摘し、安倍らの企みを、「既存の憲法秩序への叛乱を呼びかけたもの」だと断じている。  憲法学者の論理の展開に、思わず「う~ん」と感じ入った。一見無味乾燥な憲法条文だが、ち密な論理を重ねるうちに、現実的かつ立体的な憲法像が立ち現われ、条文に託された歴史と思想が明らかになる。石川論考を繰り返し読む中で、こんなことを考えた。
 
Ⅳ.富岡『世界』を読む会・9月例会について
 1.開催日・場所:9月20日(水)14.00~16.00時、吉井町西部コミュニティセンターにて
 2.テーマ (1)インタビュー・文在寅『前大統領、書店をひらく』
      (2)元村由希子・稿『研究者を使い捨てる国』
                              以上
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zoomの『世界』を読む会・8月例会は、4名で。

2023-08-26 17:44:49 | 日記
ZOOMの『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 8月25日(金)、午後7時半~、zoomの『世界』を読む会・8月例会が開かれました。
 4名の参加でした。
 
■ 今月のテーマ
 ・将基面貴巳「安倍晋三と「愛国心」」
 ・能條桃子「若者の安倍政権支持?」
 ・五十嵐敬喜「マンションは生き延びられるか?」
    でした。
 
■ 8号のその他のお薦め
 ・片山 「「選挙師エルドアン」はいかに勝利したか」間 寧
 ・井内 「G7首脳は広島で何を失ったか」    太田昌克
     「「美しい国」の琉球処分」      豊田祐貴子
     でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月29日(金) 午後7時半~9時半
 ※ 月末の金曜が定例です。
 ○共通テーマ
 ・「「台湾有事」言説の問題点」          遠藤誠治
 ・「徴用工訴訟の弁護人になったわけ」       林宰成
 ・「人間を取り戻し、虐殺をやめるために」    外村 大
 ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
 ● 連絡先 須山
              suyaman50@gmail.com
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練馬の『世界』を読む会・8月例会は、7名で。

2023-08-19 15:36:22 | 日記
練馬の『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 光が丘図書館の第一会議室で、8月18日午後1時から、いつものようにコーヒーとスイーツ(今回は粒あん羊羹)をつまみながらの会でした。
 今回もコロナや体調を崩した方がいて、7名の参加でした。途中退席の方もいて、早めに4時前に終わりました。
 先月に続いて今回も、各論稿にこだわらず、自由に発言が飛び出しました。
 戦後の日本が、戦争の被害の実態を語り継いではきたけれども、加害の実態は不問に付してきたことの問題が話されました。そのことは現代のメディアのあり方にも、日本人のメンタリティーにも深い影響を与えているのではないか。現代のメディアと日本人が、加速しつつある戦争への動きにストップをかけられるとは思えないという意見も出ました。
 
今月のテーマは
 ・松谷創一郞「悪しき因習を変えるために」
 ・川﨑二三彦「ジャニーズ性加害問題と児童虐待対策の課題」
 ・将基面貴巳「安倍晋三と「愛国心」」
 ・能條桃子「若者の安倍政権支持?」
   でした。
■ 8月号のその他のお勧めは
 ・橋本 「壊れる世界」        藤原帰一
     「官製歴史修正主義」     倉橋耕平
 ・青木 「メディアの「罪と罰」」   松本一弥
   でした。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月21日(木) 午後1時~4時
※ 第三木曜日が定例です。
 ●場 所 光が丘図書館・第一会議室
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「「台湾有事」言説の問題点」         遠藤誠治
 ・「相互不信の米中関係」           佐橋 亮
 ・「見たことのない虐殺を撮る」         森 達也
 ● 連絡先 須山
               suyaman50@gmail.com
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東久留米の『世界』を読む会・昼の部、8月例会は9名で。

2023-08-18 12:42:47 | 日記
東久留米の『世界』昼の部、8月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・昼の部、8月例会は、8月16日(水)、午後4時より、生涯学習センター学習会議室3で行われました。参加は9名でした。
 
今月のテーマは
 ・将基面貴巳「安倍晋三と「愛国心」」
 ・豊田祐貴子「「美しい国」の琉球処分」
 ・山本昭宏「大江健三郎の「戦後民主主義」」
     でした。
 
8月号のその他のお薦めは
 ・田村 「父はなぜ、ルーツを「語れなかった」か」安田菜津紀
 ・須山 「若者の安倍政権支持?」        能條桃子
     でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)9月例会のお知らせ
 ●日 時 9月20日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター学習会議室3
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「「台湾有事」言説の問題点」       遠藤誠治
 ・「相互不信の米中関係」          佐橋亮
 ・「国際政治の中の台湾」     若林正丈×劉彦甫
 ・「相互r会の扉」              権容奭
 ・「日本と韓国は「中くらいの友だち」になれるだろうか?」
                     伊東順子
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ● 連絡先 須山
                suyaman50@gmail.com
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東久留米の『世界』を読む会・zoom・8月例会は3名で。

2023-08-10 15:09:11 | 日記

東久留米の『世界』8月例会の報告

 8月9日(水)、午後7時より、東久留米の『世界』を読む会・zoomの8月例会が3名の参加で行われました。

 ■今月のテーマは
 ・櫻井義秀「統一教会問題」
 ・シュテフィ・レムケ「原発廃止は、将来を見据えた正しい決定でした」
 ・キンオーンマ「ミャンマーの将来について、今ほど希望を感じたことはない」
 の3本でした。

 ■8月号のお薦め
 ・髙木 「壊れる世界 第8回(最終回)」   藤原帰一
     「ブラック・ミュージックの魂を求めて」中村隆之
 ・須山 「若者の安倍政権支持?」       能條桃子
     「気候市民会議から見える景色」    江守正多
            でした。

◎ 東久留米の『世界』を読む会、9月例会のお知らせ
 ●日 時 9月13日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
 参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「優しい排除の時代に」 キム・ウォニョン、熊谷晋一郎
 ・「前大統領、書店をひらく」         文在寅
 ・「研究者を使い捨てる国」         元村有希子
 ・「人間を取り戻し、虐殺をやめるために」   外村 大
                     
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
 ● 連絡先 須山
                suyaman50@gmail.com

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