『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoomの『世界』を読む会・8月例会は5名で。

2022-08-29 15:52:09 | 日記
zoom『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 8月26日(木)、『世界』を読む会のしんがり、zoomの『世界』を読む会・8月例会が行われました。参加は5名でした。
 
 主催者側のネットが雷の影響か不安定で、途切れ途切れになってしまい、ご迷惑をおかけしました。
 そんな事情で、記録がままならない状態でしたので、強く頭に残ったことをメモさせて頂きます。
 
 斎藤貴男「中国は敵か 憂える経済人」で、丹羽宇一郎氏の中国への見方は、刺激的で参考になりました。ここ数年の日本での対中感情の悪化は、もうメンタルな面で戦争の準備が出来てしまっている、という印象を持ちました。こんなにまで対中敵視が進のはどうしてなのだろう。そこにアメリカに操られる日本の姿、また安倍元首相が持っていた日本会議流の対中思想が大きかったのかな、と思いました。
 中国に香港問題を始め様々な問題があることは確かですが、全ての政党が対中政策で厳しすぎるのではという発言が頭に残りました。
 政党は、国民の支持を得たいということで、他国批判を強く出したがる傾向があることには心して対応したいと思いました。
 丹羽宇一郎氏は、中国への視線がとても温かいことに、心を動かされる気がしました。
 
今月のテーマは
宮﨑礼壹「台湾有事と集団的自衛権」
半沢隆実「暴力と分断」
でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月30日(金) 午後7時~9時半
  ※ 月末の金曜が定例です。
 ○共通テーマ
 ・「統一教会・自民党関係史」   中野昌宏
 ・「「日韓歴史問題」と大学生」  加藤圭木
 ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
 ● 連絡先 須山
             suyaman50@gmail.com
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小岩の『世界』を読む会・8月例会はzoomで、4名で。

2022-08-26 18:25:56 | 日記
小岩の『世界』8月例会の報告
 
 25日(木)、午後7時より、小岩の『世界』を読む会・8月例会がzoomのオンライン開催で行われました。4名の参加でした。
 
 今月のテーマは
「メディアは自らを改革できるか」         南  彰
「大学の解体、民主主義の解体」         駒込 武
「新たな歴史を紡ぐアメリカ新時代の労働運動」  松元ちえ
 の三つでした。
 特に、大学の現状については、この五〇年ほどの間に、「自治のかけら」もない状況に陥っていることに、知の中枢がこんな状態では日本の将来はまことに危ない、と暗澹たる思いになりました。若い人が弱いということもさもありなん。日本の大学の学費は諸外国と比べて相当高額になっていることなど、将来を見据えても、大学の在り方には重大な問題があることを感じました。大学の息の根を止められている中で、最後の砦の「日本学術会議」にああいう手を伸ばしたということなのか。
 とにかく、「大学ファンド」だとか、「稼ぐ大学」だとか、大学関係者は内側から声を上げなくては。
 民主主義の価値観の国などと、とても言えない現状です。
 
※ 京都大学産学連携本部HPの「とんでも」FAQ
https://www.saci.kyoto-u.ac.jp/ip/faq/1-2/
※ 京都大学有志の「あるきはじめる大学(大学原論)」
https://www.addsocia.info/%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8D%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%82%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6
 
8月号のその他のお薦めは
 片山 ・「ルポ 副反応 第1回 なぜ、息子は死んだのか」
                     山岡淳一郎
 須山 ・「気候再生のために 第3回 変えれば、変わる」
                     江守正多
        でした。
 
◎ 小岩の『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月22日(木) 午後7時
 ●zoomによるオンライン開催
 ※ 参加希望の方は連絡ください。
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「冥福の祈りを邪魔しているのはだれだ?」
                    高橋純子
 ・「宗教カルト 破壊される家庭と漂流する2世たち」
                    藤田庄市
 ・「統一教会・自民党関係史」     中野昌宏
 ・「歴史否定論と陰謀論」       武井彩佳
 ●連絡先 須山
                suyaman50@gmail.com
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練馬の『世界』を読む会・8月例会は9名で。

2022-08-19 15:36:00 | 日記
練馬の『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 19日(木)、午後1時より、光が丘図書館視聴覚室で、練馬の『世界』を読む会・8月例会が行われました。広~い部屋ですが、参加者は9名と賑やかでした。
 テーマは、
 ・依光隆明「ジャーナリズムはどこに息づくか」
 ・南彰「メディアは自らを改革できるか」
 ・竹信三恵子「「静かな活性期」を迎える女性労働運動」
 の三つでしたが、話題の中に「国葬」、「統一教会」という言葉が出てくる度に、話が「統一教会問題」へと脱線(?)していくことを繰り返し、皆さんの中に、「統一教会」問題で言いたいことが満載状態でしたが、「統一教会」は次回の9月号のテーマなので、ぐっと我慢をして頂きました。
 元朝日新聞の参加者がある会なので、ジャーナリズムの問題は、深いところに突っ込んで話し合われました。
 前回、事情で不参加だった西さんから、7月号のハーバーマス「戦争と憤激~正義感への警鐘」についての、特別報告を頂き、ウクライナ戦争についても議論しました。
 レポートの中の目良誠二郎さんの
 「人間と自然(地球環境)に対する暴力と戦い、克服することが求められているが、その戦いは一切の暴力を廃し、徹底した非暴力によるものであるべき、と考えられる。」
 「渡辺一夫は「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」と問い、「現実には不寛容が厳然と存在する。しかし我々は、それを激化せしめぬように努力しなければならない。争うべからざることのために争ったということを後になって悟っても、その間に倒れた犠牲は生き返ってはこない。」とそのエッセイに綴っている。」
 「ある種の戦争ならば支持するという主張を含む反戦が真の反戦になりえていないことは、あきらかである。」
 などの内容は、とても深く心に刺さるものでした。
 一つの答えは、「最も大きな力を持つアメリカは、停戦に力を発揮すべきである」「憲法九条を持ち、ロシアと多くのパイプを持つ日本政府は傍観していてはいけない」ということかな。
 同趣旨の意見を述べている『抗戦ウクライナへの称賛、そして続く人間の破壊』寄稿・豊永郁子さん(2022/8/12)は、朝日新聞デジタル版で見られるので、一読をお勧めします。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15385283.html?iref=pc_ss_date_article
 
■ 8月号のその他のお勧めは
○須山 ・「気候再生のために 第3回 変えれば、変わる」 江守正多
       でした。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月15日(木) 午後1時~4時
 ※ 毎月、第三木曜日が定例です。
 ●場 所 光が丘図書館・会議室
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「統一教会・自民党関係史」           中野昌宏
 ・「ルポ 副反応 第2回 因果関係」      山岡淳一郎
 ・「クール・ジャパンと「国民の物語」」    早川タダノリ
 ・「経済安保の人脈と文脈 第4回 利権に蠢く」  斎藤貴男
 ● 連絡先 須山
              suyaman50@gmail.com
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東久留米の『世界』を読む会・昼の部、8月例会は4名で。

2022-08-17 19:43:44 | 日記
東久留米の『世界』昼の部、8月例会の報告
 
 17日(水)、午後4時から、東久留米の『世界』を読む会・昼の部、8月例会が東久留米生涯学習センターで行われました。参加は4名でした。
 
■ 第一テーマ・南彰「メディアは自らを改革できるか」
・ネットの進出の中で新聞など紙の媒体、あるいは活字は、どうなるのだろう。
・メディアに携わる者の状態の問題は、主に権力からの独立性の確保の問題だ。
・フェイクが重大な影響を持つ現状で、それを見抜くリテラシーの養成を考える必要がある。
・市民との関係、読者との双方向性などが大切だ。
・異論が交流される状態(複数性)の確保が大切だろう。
 などと話し合われました。
 
■ 第二テーマ・松元ちえ「新たな歴史を紡ぐアメリカ新世代の労働運動」
・サンダースが支持され、GAFAの牙城で、労組結成の動きがあるのは、新しい変化を告げるシンボリックな事象と言えるのでは。
・日本の若い人は、現状に満足してしまって保守的になっているのだろうか。
 などと話し合われました。
 
■ 第三テーマ・村井敏邦「サイバー警察局の設置は何を意味しているか」
・サイバー警察局の設置が、中央集権的な国家警察の復活という側面を持っているなどと思ってもいなかった。
・サイバー攻撃は重要な問題で、どう対処すべきかを野党も提起するようでなくてはいけない。
 などの意見がありました。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)9月例会のお知らせ
 ●日 時 9月21日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター集会学習室5
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
 ・「統一教会・自民党関係史」        中野昌宏
 ・「壊れる世界 第1回 覇権と国際秩序の間」藤原帰一
 ・「チャイナ・テックの光と影」       内田聖子
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ● 連絡先 須山
               suyaman50@gmail.com
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東久留米の『世界』を読む会・8月例会は4名で。

2022-08-13 23:07:06 | 日記
東久留米の『世界』8月例会の報告
 
 8月10日(水)、7時より、東久留米の『世界』を読む会・8月例会がzoomで行なわれました。「女性支援」のテーマが取りあげられているということで、奥様が是非参加したい、ということで飛び入りがあって、4名の参加でした。
 
■ 第一テーマ・「ジャーナリズムはどこに息づくか」依光隆明
・多様な報道が住民を支えるとあるが、多様な報道がその地域に存在し続けられるように、住民がメディアを支えることが大切だ。新聞を取ることも大切だろう。
・新聞の部数の急激な減少のグラフを見ると危機感を感じる。
・日本は同調圧力が強いと言われるが、同調圧力に負けない市民が育ってほしい。
・市民に開放される市民掲示板があるといいな。
・〔p.80〕「ジャーナリズムに必要な三つの原則」として①公権力の監視、②客観的な事実の追求、③弱い立場の当事者への寄り添い、とあるが、①の実戦として、情報公開請求をしてみたいと思った。
・自分たちが触れているメディアが、「公権力と同化したプロパガンダ」〔p.81〕になっていないかチェックする習慣を身に付けたい。読売、産経、日経は、「公権力と同化したプロパガンダ」だと感じる。
・「ママ友勉強会」〔p.84〕は、小さな地域に根づいた取り組みが民主主義を育てるという意味でいいなと思う。
・「小さな民主主義の紹介」〔p.85〕があれば、自分も小さな民主主義をやってみようと思うのでは。
・「達成感ある仕事には必ず読者がエールを送ってくれる」〔p.85〕とあるが、自分もよい記事を読んだと思ったら、「エール」を送ることをしてみようと思った。
・ジャーナリストになった人たちが、「三つの原則」〔p.80〕などを学んでいるんだろうかと不信を抱く。ジャーナリストが単なる就職先の一つになっているような傾向があるようで気になる。
・南アルプスを貫通する中央自動車道のルートが検討されていたとは驚きだ〔p.75〕。今のリニアのゴリ押しに通じている。
・「ジャーナリズムはどこに息づくか」の「どこ」は、ママ友勉強会などの小さな民主主義の場だということか。
・ジャーナリストが民主主義を支えるとすれば、人口に対するジャーナリスト比率を、諸外国と比べてみたいと思った。
・ジャーナリズムを支えるのは市民だから、市民とジャーナリストとの連帯、連携が大切だ。
・政府の発表をそのまま流すのでは「プロパガンダ」だよ、ということが、ロシアの報道などから、理解しやすい状況はある。
 
■ 第二テーマ・「分断を超える「女性支援」へ」戒能民江
・女性支援新法の制定までのプロセスがよくわかる論文だった。
・施行までに当事者の声をよく聞き取って欲しいなと思った。
・〔p.56〕にあるように、民間と行政の支援の共同があってこそ、課題解決への近道だと感じた。
・売春をしてしまう者は心が寂しいんじゃないかと思う。全ての子どもがどんな環境の下のあろうと、金銭的なことの心配なく平等に高等教育を受けられることが出来るようになって欲しいなと思った。
・親以外の大人たちのお節介などが子どもたちにとっては必要なのではないか。
・婦人保護事業の中身が分からないが、それは売春禁止法の第四章に基づいて行なわれてきたのだとわかった。
・男女共同参画法の少し前に、専業主婦に年金をおさめなくてももらえる制度が出来たが、女性は家庭で家事に専念する婦人を優遇するという家庭像で税制も組み立てられている。
・支援が必要な女性がいることに関心を持って状況の改善に努力した人たちがいることに、希望を感じた。
・婦人保護施設を視察した議員〔p.50〕は、よい議員だな。
・〔p.55〕施設でのルールが、「利用する女性のための」ルールになっていないとあるが、「何のため」ということを忘れてはいけない。
・〔p.56〕民間を下に見る行政の態度があったら、きちんと抗議すべきだ。
・日本の女性は海外でよく思われているので、あまり粗末に扱うと日本はやばいのでは。
・立場の弱い人を応援するメディアは応援したい。期待もする。
・「日本のジェンダーギャップ指数を、私たちが政権を取ったら、50位以内にします」(2021年は、156カ国中120位)と言えば女性の支持が得られるのではないか。そういう政治家、政党が出て欲しい。
 
■ 第三テーマ・「新たな歴史を紡ぐアメリカ新世代の労働運動」 松元ちえ
・困難はあるだろうが、希望が持てそうな展開にワクワクした気持ちがした。「ちむどんどん」。
・アマゾンはとてもよく利用しているのだが、日本のアマゾンに労組はどうなっているのか質問してみようと思った。
・日本のアマゾンの配達員の組合ができているとは、報道などでも知らせられていなかった。
・〔p.180〕トイレに行くことができず、ペットボトルで用を足すというのは衝撃的だ。
・ニューヨークは、不法移民に寛容な聖域都市だそうだが、日本でそんな都市があれば、ふるさと納税で応援したい。
・〔p.184〕「成功の秘訣」は、興味深かった。職場で一緒にメシを食べるなど、試してみたい。
・〔p.186〕フリードマン氏の言葉「危機感の共有」があって初めて希望が見える流れが可能になるだろう。
・組合結成への妨害がすごかっただろうな。日本でも組合員を差別、隔離するなど、ひどい状況があったが。生涯賃金ではとんでもない差を付けられる。
・アメリカの組合結成の基準が難しいのに驚く。
・一番組合結成が難しいと思われていたアマゾンでの組合結成は画期的なことだった。
・〔p.180〕「スリーストライク」で解雇は、刑務所の終身刑ルールで聞いた言葉だ。
・アマゾンの利用を少しずつ削らなければと思った。
・「次世代オルガナイザープロジェクト」(オルプロ)https://note.com/orpro_2022
は、新しい動きで注目だ。「オルグ」という言葉に久しぶりに出遭った。
 
◆8月号のその他のお勧めは
 ○ 髙木 「メディアは自らを改革できるか」     南 彰
 「報道の自由度ランキングで10位以内を目指す」という公約を掲げる政党、政治家が出て欲しい。
 ○ 巻  「読書の要諦 独裁者と文学者」     青木 理
  奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を』、スベトラーナ・アレクシェーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』、『ボタン穴から見た戦争』は、素晴らしい。
 ○ 須山 「気候再生のために 変えれば、変わる」 江守正多
       でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、9月例会のお知らせ
 ●日 時 9月14日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
 参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』9月号
 ○共通テーマ
  ・「冥福の祈りを邪魔しているのはだれだ?」     高橋純子
  ・「妊娠中絶をめぐるアメリカ最高裁判判決を読む」  樋口範雄
  ・「歴史学(者)の役割とはなにか」        小田中直樹
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会     もあります。
 ● 連絡先 須山
            suyaman50@gmail.com
 
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