『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

練馬の10月例会は、5名で、和やかに!

2016-10-13 14:33:31 | 日記

12日、練馬の『世界』を読む会、
今回も5名の参加でした。
楽しく、言いたいことが言い合える、という和やかな雰囲気の会でした。

共通テーマは、

...

○ 青木さん提案の
    「誰が『正しい』かを競う戦い」    酒井啓子
○ 須山提案の
    「『語り』に耳を傾けて」        熊谷晋一郎
○ 巻さん提案の
    「象徴天皇制と『生前退位』」    長谷部恭男
○ 櫻井さん提案の
    「欧米の市民社会は自由貿易にNOと言う」
      メリンダ・セント・ルイス×ローラ・ブルュッヘ×内田聖子

                            でした。

その他のお薦めは、以下のモノでした。

● 櫻井  ・「無魂企業は企業にあらず」   浜 矩子
       ・「ヨーロッパにおける英国の遺産」
                    ベルナール・カッセン
● 巻  ・「瓦礫のただ中で紡ぎ出される希望の物語」
                ハニ・アブ・アサド×中村一成
● 伊藤 ・「サンダース、かく戦えり」    宮前ゆかり
      ・「教室で『放射線』を語れない」  尾松 亮
      ・「世界論壇月評」
● 須山 ・「枯葉剤の埋もれた山野を行く」 宗像 充
       ・「自死は、向き合える」      杉山 春

また、櫻井さんから
10月号で案内されていた、社会科学高等研究員日仏財団主催の講演会『日本資本主義の大転換』セヴァスチャン・ルシュヴァリエ
に参加しての、レポートがありました。

それから、櫻井さんから
「公正な税制を求める市民連絡会」の会報『タックス・ジャステイス』が紹介されました。
そこには、櫻井さんの投稿が掲載されていました。

       ・
                              
◎ 練馬米の『世界』を読む会、11月例会の予定

●日 時 11月9日(水) 午後6時
● 場 所 喫茶アンデス 練馬区豊玉北5-17-9 井上ビル 2F
      電話 03-5999-8291
      練馬駅[A2]から徒歩約1分  
●持ち物 雑誌『世界』11月号
○共通テーマ
  「豊洲移転はファンタジーになりつつある」
                      森山高至×中澤 誠(伊藤)
  「スノーデンが日本に問いかけるもの」 小笠原みどり(巻)
  「経済にデモクラシーを」
               ブレイディみかこ×國分功一郎(櫻井)
  「難民問題で暗転するメルケル政権」  梶村太一郎(青木)
  「なぜ日本の野党は勝てないのか?」  松尾 匡 (須山)

● 連絡先 須山
     suyaman51@mail.goo.ne.jp

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11日、東久留米の10月例会は10名で熱く!

2016-10-12 13:33:11 | 日記

11日、東久留米の『世界』を読む会の10月例会を行いました。
10名の参加で、時間があっという間に、いつも以上に、熱い討論でした。

共通テーマは、
○ 西垣内さん提案の...
   「誰が『正しい』かを競う戦い」    酒井啓子
○ 須山提案の
   「『語り』に耳を傾けて」       熊谷晋一郎
○ 西崎さん提案の
   「サンダース、かく戦えり」      宮前ゆかり
○ 飯野さん提案の
   「『父と私』ー韓国シベリア抑留者たちとの対話」
                         小熊英二
                         でした。

その他のお薦めは、以下のモノでした。
● 巻  ・「瓦礫のただ中で紡ぎ出される希望の物語」
            ハニ・アブ・アサド×中村一成
                             

◎ 東久留米の『世界』を読む会、11月例会の予定

●日 時 11月8日(火) 午後6時半
●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
●持ち物 雑誌『世界』11月号
○共通テーマ
  「東洋防災と地域コミュニティ」       中村八郎
  「豊洲移転はファンタジーになりつつある」
                      森山高至×中澤 誠
  「難民問題で暗転するメルケル政権」  梶村太一郎
  
● 連絡先 須山
     suyaman51@mail.goo.ne.jp

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小熊英二に勇気をもらいました。

2016-10-03 15:15:24 | 日記

● 小熊英二 「『父と私』韓国シベリア抑留者たちとの対話」を読んで    (『世界』10月号)
                            須山敦行
                                      
※ 感情に溺れない、筆者の淡々とした書きぶりに好感を持つ。
  『生きて帰ってきた男』の連載の時から感じていることだ。
  他の執筆者も、このように分かりやすい文章を書いて欲しい。
  韓国で制作された番組の為の、3人の韓国人抑留者と1人の抑留者の息子とのインタビューの記録である。
  静かな、淡々として昂ぶりを抑えた文体が、現実をリアルに伝えてくれる。
  そして、終わりに近く、インタビューを受けた韓国人、文龍植さんの「国家というのは何なのでしょうね」という問いに答えた、筆者の言葉は胸を打った。

●(本文より)

 「国家というのは、人の集まりです。政治家だけでなく、あなたや私も、国家を作っている。あなたは、状況を少しでもよくしようと努めてきた。そういう行為が集まって、韓国や日本を含めた世界ができているし、一人一人の行為によって、それは変わっていくと思います
  それほど確認があって言ったわけではない。しかし、言葉が口をついて出た。文氏は、「いい言葉ですね。はげまされます」と答えた。

※ 私も励まされた。大切なことを飾らずにシンプルに語る、目の前の普通の人に向けて語るその語り口に、信頼を感じ、こうありたいと思う。
  彼と共に、「状況を少しでもよくしようと努める」ように、生きていたいと思う。
  私も「はげまされ」た。

●(本文より)

 別れ際に、私はこう述べた。「私はこれから、父がいたシベリアの街を訪ねます。あなたは、お父様のいた場所を訪ねたいですか」。彼は「行ってみたいです。でも私は、仕事があって行けない」と答えた。私は、「人間の人生に意味を与えるのは、結局は人間です。あなたは、あなたの行為によって、お父さんの人生に意味を与えたと思います」と述べ、握手して別れた。

※ そして、筆者は、父の「人生に意味を与える」ために、シベリヤを訪ねる。
  ラストは次のように締めくくられる。

●(本文より)

 私には、父の声が聞こえるような気がした。「いまお前がいるところに、七〇年前に立っていたら、収容所が見える。俺たちが見えるはずだ」という声がだ。

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映画『歌声にのった少年』に注目!

2016-10-02 12:17:40 | 日記

● ハニ・アブ・アサド 「がれきのただ中で紡ぎ出される希望の物語」
             (『世界』10月号)を読んで             須山敦行
        
※ 映画は凄い。映画作者たちは凄い。
  芸術とは何か。という点でも鋭い答えを突きつけている。
  人間の力への感動を語っている。
  とても勇気をもらった。
  監督の『パラダイス・ナウ』、『オマルの壁』、そして『歌声にのった少年』は是非見たい。

●(本文から)

 「『疑い』は、愛情や友情を壊し、滅ぼすことが出来るということ。」    

 「各国の政治指導者は互いを敵視するように仕向けているわけです。」      

※ 安倍、金、習近平、みんなみんなそういう政治家ばかりだ。

 「私は思うのです。
  政治家が失敗した時、その後に希望を創り出してくれる存在はアートです。
  アートこそが政治家に代わって皆に希望を創り出す存在であり、いわば『新しいメシア』です。」

 「『あなた方は我々を分断しようとしたけど、我々は同じ一つの声を楽しめるし、愛せるし、同じ人生の質を求めているのだ。』と。」           

 「人生というものは、占領といった悪よりも大きなものだということです。」

 「そもそも悪というものは我々人間の中にあるのです。

  でも、人間の生とはその悪よりも大きい
  どんな占領政策がなされても、我々の中にはより大きな、力強い何かがある。
  それは楽観主義、前向きな気持ちといったものです。
  我々の中に備わっているこれらが人間を前へと進歩させてくれる力になる。」

 「今の状況は確かに悪い。
  でもその『悪さ』を口にするだけで何も行動を起こさないような、『甘やかされた人びと』ではなく、悪より大きい、楽観主義や前向きな気持ち、あるいは寛容さをもって進んでいく人が何かを変えて行くのです。
  それが人間の進歩です。」                          

 「人間的であることを放棄しない
  敵の似姿にならないという根源的な抵抗の姿でした。」(中村一成)

 「強力な武力をもった者たちが、人間を破壊し、破滅させようとしても、人は人間性を保ち続けることが出来るのだと。」

 「芸術とは自由や尊厳を求める以上、政治的にならざるを得ないというのが、私の見解です。」(中村)

 「詩でも絵画でもアートは複雑ですが、伝えたいことは愛情や友情、尊厳や自由のための闘いとシンプルです。
  これらは政治的であり、我々はアーティストとして政治的であることを恥じる必要はまったくない。」

 「イスラエルという国は、私たちパレスチナ人のことを決して平等な存在として認めようとせず、否定しています。

  我々に『自分たちは人間として失格した存在である』ことを受け入れさせようとしてくる。」

※ 朝鮮、中国に対するネトウヨにそっくりだ。
  現在、地球上には、イスラエルやネトウヨと、平等を目指す人々とがいる。

 「彼らの持つ飛行機(軍事力のメタファー)は強いし、彼らの経済力も確かに大きな力を持つかもしれないけれど、
  美しい芸術、美しい映画は、軍事、経済力では太刀打ちできない大きな力を持っているのだから。」

http://utagoe-shonen.com/

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