練馬の『世界』を読む会、5月例会の報告
練馬の『世界』を読む会・5月例会が、5月16日(木)、午後1時から、光が丘図書館第二会議室で、行われました。新しい方を迎えて、8人の参加でした。
例によってコーヒーにスィーツの美味しい会ですが、羊羹とモロッコ土産のナツメヤシというメニューでした。
今月のテーマは
・高田 剛×青木 理「事件に「飢え」た公安警察と司法の歪み」
・玉城デニー×片山善博「それでも沖縄は声をあげ続ける」
・後藤 周×平井美津子「「負の歴史」をなぜ教えるか」
・奥山俊宏「能登半島地震「人命救助の遅れ」は本当に「仕方なかった」のか?」
の4本でした。
第一テーマ・高田 剛×青木 理「事件に「飢え」た公安警察と司法の歪み」
日本だけの「人質司法」の長期の拘束は恐ろしい現実だ。三権分立の裁判官の現状は重大問題だ。大川原化工機は、経営基盤のしっかりした会社だったから持ちこたえたが、他の企業だったら、冤罪がまかり通ってしまっただろう。
第二テーマ・玉城デニー×片山善博「それでも沖縄は声をあげ続ける」
地方自治と言えるのは沖縄だけではないか。片山氏は、一貫して地方自治の確立のための連載をしてくれている。政府の地方に対して、行政の市民に対しての「対話」能力の貧しさはひどいものだ。改善どころか、補充的自治権の導入という地方自治法の改正案という改悪が進められようとしている。
第三テーマ・後藤 周×平井美津子「「負の歴史」をなぜ教えるか」
優れた授業作りをしている二人に感心するが、先生が無意味な業務で忙しすぎて、授業研究が深められない。希望が見えず、教師不足という窮地を迎えている。
ドイツでも、日本でも、歴史修正主義という問題があるが、一次資料に当たっての研究が大切だ。日本では、戦争の被害を中心に教えられているが、加害の歴史を教えることが課題だ。
第四テーマ・奥山俊宏「能登半島地震「人命救助の遅れ」は本当に「仕方なかった」のか?」
自衛隊の派遣が遅れて、不十分だったのには、被害を小さいものに見せたいということがあったのでは。政府の過疎地を見棄てる姿勢が見えている。
どのテーマでも、マスコミは大切なことを伝えていないことが共通していることが確認されました。『世界』で学ぶことは、大切だ、と。話し合われました。
◎ 練馬の『世界』を読む会、6月例会 の予定
●日 時 6月20日(木) 午後1時~4時
※ 第三木曜日が定例です。
●場 所 光が丘図書館・第一会議室
●持ち物 雑誌『世界』6月号
○共通テーマ
・「「セキュリティ・クライアランス」制度の何が問題か」 髙山佳奈子
・「存立危機事態の存立可能性」 長谷部恭男
・「「紅麹」サプリ事件の深層」 神里達博
・「介護報酬引き下げで、訪問介護サービスはどうなる?」中澤まゆみ
● 連絡先 須山 suyaman50@gmail.com