『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

小岩の『世界』10月例会は、5名で。

2020-10-17 15:53:30 | 日記
 15日(木)、小岩の『世界』を読む会が、お決まりの5名で行われました。
 会員でお亡くなりになった須賀さんの御遺産を寄付いただいて、会場の事務所に来年はクーラーが設置されるだろう、ということでした。感謝です。菅のようなスガもあれば、心優しい須賀さんのようなスガも、この世のあらゆるものを作っているのは、やはり人間。私たちはせめて『世界』で学んで、友愛の世界に近づく努力を続けて、須賀さんの想いに応えたいと思います。
 巻さんの小説の押し売りからスタートしましたが、お勉強意欲が向上しているようで、噂のデビッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(3,700円)【巻さん】や『負債論』(6,600円)【櫻井さん】が、ずしりとご披露されたりしました。金額で圧倒的に櫻井さんの勝ちでした。訳が悪くて読みにくいとか言い訳していたので、無駄な出費とならないか危ういですが、みんなで借りて読んであげましょう。
 なお、1,300円の雑誌『群像』(9月号)に片岡大右「未来を開く--デヴィッド・グレーバーを読む」という15ページの文章があり、とても分かりやすいです。ご希望の方にはコピーをお配りします。(『群像』は文芸誌だと思っていましたが、理論誌の体裁になっていました。評判の斎藤幸平の連載があります。)
 本代で負けた巻さんですが、美味しいブルーベリーゼリーと焼きたてのパンで、みんなを幸せにしてくれました。櫻井さんのその場で淹れるコーヒーは、途中でお代わり付きということで感謝です。
 そういうこともあってか、小岩の会は、時間がどんどん延びて11時近くにまで、喋り倒すのです。これも魅力の会です。
 
 中身では、敵基地攻撃能力批判などの問題で、アメリカの軍事費予算が国家予算の六割を占めていること、そこに巣くう軍産共同体の支配力のすさまじさ、ロビー活動の回転ドアシステムなど、トランプより恐ろしいかもしれない民主党という底知れない闇が語られ暗然たる想いがしました。
 
 今月のお薦めで櫻井さんは「編集後記」ということ。そこに「世界」の読者会のことが触れられていて、我々のことが、という訳です。
 「そうだ、そうだ!」と我が会の自慢話が、会場を燃やして、この会は終わりました。
 
 今回の共通テーマは、
 ○「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」   杉原浩司
 ○「金正恩の選択 第2回」         井上智太郎
 ○「現代の危機に求められる経済論争」     吉原直毅
            でした。
 10月号のお薦めは
 ■ 大塩 ・「「容量市場」とは何か」     飯田哲也
 ■ 片山 ・「台湾と中国のはざまで」     本田善彦
 ■ 須山 ・「未開と野蛮の民主主義」     酒井隆史
 ■ 巻  ・「ポストコロナの大学論 第3回」 吉見俊哉
 ■ 櫻井 ・「編集後記」          熊谷伸一郎
             でした。
 
◎ 小岩の『世界』を読む会、11月例会 の予定
 ●日 時 11月19日(木) 午後7時
 ●場 所 南小岩8丁目21の8
      小岩駅から徒歩約3分
 ●持ち物 雑誌『世界』11月号
 ○共通テーマ
 ・「ジェネレーションレフト宣言」       斎藤幸平
 ・「地域自治で、グローバル資本主義を包囲する」  
                        岸本聡子
 ・「誰が安倍政権を支えてきたのか」      橋下健二
 ・「そこで開かれた諸可能性は、二度と閉じられることはない」
                        酒井隆史
 ● 連絡先 須山
          suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
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練馬の10月例会は、6名で。

2020-10-17 14:49:54 | 日記
 15日(木)、練馬の『世界』を読む会が、6名の参加で行なわれました。
 練馬区民センターの六階和室。座布団に正座または胡座は結構辛い。和室には低い椅子のような箱型のものが用意され、楽に座れました。
 巻さんのご夫婦で用意して下さった、甘いブルーベリーのもられたゼリーと美味しいコーヒー。嬉しい午後のひとときを楽しい会話で。という会です。ご馳走様です。
 中野の方で教育関係を中心に色々な学習会等をやっている西さんの参加で、中身も濃くなった会でした。
 
 敵基地攻撃能力を巡る議論の中で、極超音速ミサイルとか、あまりに技術が進みすぎた軍拡競争の世界は、人間を超えた恐ろしい世界になっていると同時に、もう実際には使えないものになってしまっているのではないか、という声もありました。でも、一方で使える核などという知恵も出てくるのですが。人類は軍拡競争のジレンマから脱出できるのでしょうか。
 放送現場の惨状についての議論の中で、会社の上層部、組織のあり方が問われた中で、管理職側に立つと「経営の論理」に左右されるようになってしまう、という現実の壁をどう打ち破るのか、その中で労組のあり方がかなり重要だと考えさせられました。
 
 「ハゼ釣り!」「ハゼ釣り!」と、前回お世話になった伊藤さんへのリクエストがありまして、実行するなら11月の第一週かなということでした。
 
 今月のテーマは
 ・「イチからわかる敵基地攻撃Q&A」      半田 滋
 ・「入管政策はさらに非人道的になるのか?」
          指宿昭一、石橋通宏、モハメド・サディク
 ・「放送労働現場の砂漠へようこそ!」      山口香津美
              でした。
 10月号のお勧めは、
 ● 西  ・「オンライン教育の拡大とGIGAスクール構想が奪うもの」
                        中嶋哲彦
 ● 須山  ・「未開と野蛮の民主主義」     酒井隆史
 ● 櫻井 ・「プリズン・サークル 第10回」 坂上 香
 ● 巻  ・「ポストコロナの大学論 第3回」 吉見俊哉
              でした。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、11月例会 の予定
 ●日 時 11月18日(水) 午後1時10分~5時
 ●場 所 光が丘区民センター6F和室
(地下鉄大江戸線「光が丘駅」下車 改札を出て、案内表示に従ってエレベーターに乗って6階)
 ●持ち物 雑誌『世界』11月号
 ○共通テーマ
 ・「ジェネレーションレフト宣言」         斎藤幸平
 ・「地域自治で、グローバル資本主義を包囲す る」  岸本聡子
 ・「米中の狭間における日本の採るべき進路は」   猿田佐世
 ・「普天間問題の解決はすぐにも可能だ」      屋良朝博
 ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp
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東久留米の10月例会は、13名でした。

2020-10-17 14:00:12 | 日記
 14日(水)、東久留米の『世界』を読む会が、13名の参加で行なわれました。新しい方の参加があり、会場の椅子が足りなくなり一つの椅子を二人で分け合った(尻を寄せて)座るという場面がありました。お一人が途中で用事で退席で無事にお尻が収まりましたが。過去最高参加人数かと思いましたが、13名は2回目で、今年の2月に14名が最高値でした。このころはコロナによる制限がなかったので椅子はありました。
 大人数でもうまく話し合いが進められたのは、皆さんのご協力のお陰だったと思います。
 
 第一テーマの「分水嶺--ドキュメント コロナ対策専門会議 第1回」河合香織、を巡っては、専門家会議という中身を知りたいがなかなか知れない世界のことが描かれていて興味深いものでしたが、そこから専門家会議の努力を知ったという意見とひどさを知ったという全く異なる評価がありました。そこで進められた「クラスター対策」という政府がとることになった対策の意味、是非については、この文章ではつかめず、私たちにとってもまだすっきりしていない課題が残されました。
 なお、参加者のお二人が、PCR検査を経験したということで、その実相を報告していただいたことは、参考になりました。
 
 第二テーマの「共犯ではないメディアのために」南彰では、全般的にマスコミ状況は悪化していて、憂慮する意見が多く、労組のあり方、その力についても、なかなか厳しい現状が語られました。
 
 第三テーマ「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」杉原浩司では、政権の進める政策は「軍事的合理性」にも反していることが解明されているが、やはり悪い状況の進展が憂慮されました。アジアを巡る情勢の中で核武装ということでは対立する意見が交わされる場面もありました。世界も日本も私たちも、願う平和への道を確たるものとして探り切れていないのかなと思いました。
       
 また、前回のテーマだった「ベーシックインカム」に関する、良いテキストの紹介をという依頼に応えて、武市さんが資料を用意して下さり、『ベーシックインカム入門-無条件給付の基本所得を考える-』山森亮(光文社新書)を紹介して下さいました。
 このことで議論する時間は取れなかったので、皆さんお読みになったら、次回、感想や疑問点を出し合ってみましょう。
 
今回の共通テーマは、
 ○ 「分水嶺--ドキュメント コロナ対策専門委員会 第1回」
                          河合香織
 ○ 「共犯ではないメディアのために」        南 彰
 ○ 「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」    杉原浩司
          でした。
 
その他のお薦めは、以下のモノでした。
 ● 久保田「コロナ禍と子どもの学ぶ権利」      宮澤弘道
 ● 豊泉 「台湾と中国のはざまで」        本田善彦
      「台湾群像(上)」            高橋政陽
 ● 須山 「未開と野蛮の民主主義」        酒井隆史
 ● 巻  「ポストコロナの大学論 第3回」    吉見俊哉
          でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、20年11月例会のお知らせ
 ●日 時 11月11日(水) 午後6時
 ●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
 ●持ち物 雑誌『世界』11月号
 ○共通テーマ
 「ジェネレーションレフト宣言」          斎藤幸平
 「地域自治で、グローバル資本主義を包囲する」   岸本聡子
 「誰が安倍政権を支えてきたのか」         橋下健二
 「選別、分断、そして統制」             青木 理
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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富岡の『世界』10月例会、8名で。

2020-10-16 20:56:20 | 日記
 14日(水)、富岡の『世界』10月例会が、このところのフルメンバー8名の参加で行われました。
 小説家巻さんが、ついに小説集を出版! 強制?カンパを受け取りながら、この日持ち込んだ本を完売しました。お求め希望の方は、こちらまで連絡下さい。
 まず、イージス・アショア問題を中心にした特集「攻撃する自衛隊」についての意見交換。「軍事的合理性」に絡み取られてはいけないが、「軍事的合理性」からの批判も重要だという話。実は、アメリカの言いなりが本質という話。軍産共同体という利益集団の存在の問題。軍拡競争のジレンマから脱出する道、平和構築の努力の問題。このテーマは来月の沖縄・辺野古を巡るテーマに引き継がれることとなりました。
 第二テーマの「メディア」「報道労働現場」の問題は、参加者のメディア観も紹介され、それぞれがお薦めの、好みの番組、報道などを交流する場面がありました。「バリバラ」、「NNNドキュメント」、「サンデーモーニング」、「TBS土曜の報道特集」、映画「はりぼて」、ネットで「哲学入門」、ネットフリックスが紹介され、「愛の不時着」の紹介も。面白いそうです。
 ということで、あっという間の2時間半、相変わらず充実の、読者会でした。
 
 今月のテーマは
 ・「陸上イージスの命運はなぜ尽きたのか」   藤岡 惇
 ・「再び戦場の島とさせないために」      伊波洋一
 ・「共犯ではないメディアのために」      南 彰
 ・「報道労働現場の砂漠へようこそ!」     山口香津美
 ・「脳力のレッスン 222」         寺島実郎
       でしたが、最後のはできませんでした。
 
 今月号のお薦めは
 ・須山 「未開と野蛮の民主主義」       酒井隆史
 ・巻  「ポストコロナの大学論 第3回」   吉見俊哉
         でした。
 
◎ 富岡の雑誌『世界』を読む会、11月例会 の予定
 ●日 時 11月11日(水)
 ●場 所 富岡市生涯学習センター第三学習室
 ●時 間 午前9時半
 ●持ち物 雑誌『世界』11月号
 ○共通テーマ
  ・「ジェネレーション・レフト宣言」     斎藤幸平
  ・「地域自治で、グローバル資本主義を包囲する」
                        岸本聡子
  ・「無関心と非情」             島 洋子
  ・「普天間問題の解決はすぐにも可能だ」   屋良朝博
                です。
 
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