15日(木)、小岩の『世界』を読む会が、お決まりの5名で行われました。
会員でお亡くなりになった須賀さんの御遺産を寄付いただいて、会場の事務所に来年はクーラーが設置されるだろう、ということでした。感謝です。菅のようなスガもあれば、心優しい須賀さんのようなスガも、この世のあらゆるものを作っているのは、やはり人間。私たちはせめて『世界』で学んで、友愛の世界に近づく努力を続けて、須賀さんの想いに応えたいと思います。
巻さんの小説の押し売りからスタートしましたが、お勉強意欲が向上しているようで、噂のデビッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(3,700円)【巻さん】や『負債論』(6,600円)【櫻井さん】が、ずしりとご披露されたりしました。金額で圧倒的に櫻井さんの勝ちでした。訳が悪くて読みにくいとか言い訳していたので、無駄な出費とならないか危ういですが、みんなで借りて読んであげましょう。
なお、1,300円の雑誌『群像』(9月号)に片岡大右「未来を開く--デヴィッド・グレーバーを読む」という15ページの文章があり、とても分かりやすいです。ご希望の方にはコピーをお配りします。(『群像』は文芸誌だと思っていましたが、理論誌の体裁になっていました。評判の斎藤幸平の連載があります。)
本代で負けた巻さんですが、美味しいブルーベリーゼリーと焼きたてのパンで、みんなを幸せにしてくれました。櫻井さんのその場で淹れるコーヒーは、途中でお代わり付きということで感謝です。
そういうこともあってか、小岩の会は、時間がどんどん延びて11時近くにまで、喋り倒すのです。これも魅力の会です。
中身では、敵基地攻撃能力批判などの問題で、アメリカの軍事費予算が国家予算の六割を占めていること、そこに巣くう軍産共同体の支配力のすさまじさ、ロビー活動の回転ドアシステムなど、トランプより恐ろしいかもしれない民主党という底知れない闇が語られ暗然たる想いがしました。
今月のお薦めで櫻井さんは「編集後記」ということ。そこに「世界」の読者会のことが触れられていて、我々のことが、という訳です。
「そうだ、そうだ!」と我が会の自慢話が、会場を燃やして、この会は終わりました。
今回の共通テーマは、
○「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」 杉原浩司
○「金正恩の選択 第2回」 井上智太郎
○「現代の危機に求められる経済論争」 吉原直毅
でした。
10月号のお薦めは
■ 大塩 ・「「容量市場」とは何か」 飯田哲也
■ 片山 ・「台湾と中国のはざまで」 本田善彦
■ 須山 ・「未開と野蛮の民主主義」 酒井隆史
■ 巻 ・「ポストコロナの大学論 第3回」 吉見俊哉
■ 櫻井 ・「編集後記」 熊谷伸一郎
でした。
◎ 小岩の『世界』を読む会、11月例会 の予定
●日 時 11月19日(木) 午後7時
●場 所 南小岩8丁目21の8
小岩駅から徒歩約3分
●持ち物 雑誌『世界』11月号
○共通テーマ
・「ジェネレーションレフト宣言」 斎藤幸平
・「地域自治で、グローバル資本主義を包囲する」
岸本聡子
岸本聡子
・「誰が安倍政権を支えてきたのか」 橋下健二
・「そこで開かれた諸可能性は、二度と閉じられることはない」
酒井隆史
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp
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