外科医が内科医と異なるのは、”手術”という治療行為を行う点であろうか!
手術という手技を獲得するのはたやすいものではない。
病巣に近づくために、皮膚を切り開くことから始めなくてはいけない。
皮膚を切り開くといったって、手術が終了した後のことも考えて、消毒して、後で化膿をしないように気を配らなければいけない。人によっては、化膿している場所こそが、手術しなければいけない病巣という恐ろしい状態の人もいるだろう。
手術の適応を決定し、手術が終了し、切り開いた皮膚が接着した時は、
安堵感、開放感、達成感はピークに達するのだろうか。
生業として、外科をやっているとすれば、この作業がほぼ毎日続く。
自分の分野でも、大変なことの連続であるのに、専門外の出来事への対応は、ストレスの急増で、自分の得意な分野まで影響してくるだろう。
情報が限られた、未知への遭遇満載の人間の病気に対応しなければならない、医師について、もっと掘り下げて知り、応じてもらいたいと切に願うばかりだ。