朝の回診のために、病棟に到着後、直ちに
言葉をぶつけられた。
【患者が騒いで、何もできません。心が折れそうです。先生がやってください!】
久方ぶりに聞いたフレーズ。先生がやれ!
研究的処置を診療に導入していた時期、1980年代の骨髄移植を始めた、手探りた状態の看護では、無菌室の掃除から、点滴準備まで、宇塚先生ともども、先生がやれという看護師の要望に、医療レベルが低下しては困ると思い、医師がやりました。
しかし、現在勤務の病院では、革新的な処置指示などは出しません。転院前の処置の継続です。
今回の症例は、転院前の書面では、また、家族の話からも、問題行動が多い人とは推測できません。
入院初日、患者が興奮状態になった看護師は、今回言葉をぶつけてきた看護師でした。
入院日の、医師である私にかけた言葉の雰囲気は、命令口調、切り捨てご免的な言葉で辟易しました。
入院当初の興奮状態は、収まり、看護師からも穏やかという表現が出ていたのです。
看護師は、患者も人を見ているので、先生にはおとなしいのよという言い方をされます。
この患者も、目下は、興奮後の困憊状態に回診時間がぶつかっているのか、穏やかな状態に遭遇しています。
命令する側であった患者に対して、命令口調で、せっついて、朝のお勤め(検温、食事)を言われると、カチンとしてその後の一連の行動になっているのだろうと思ったりしています。
この若いはきはき、パリパリ系の看護師が、対応力は低下している高齢者、認知症と診断されている患者に、気長に対応できるようになってもらうには如何にすべきか。
ネットサーフィンで、
” 精神科看護師の患者看護師関係における共感体験”をみつけました。
今回にかぎらず、この病棟では、入院初日に患者が興奮状態になる症例が多いので、
看護師の患者に対する共感では、解決策にはなりそうもありません。
共感しようという姿勢は無いようで、直ちに転院要請が、執拗にされますから。
どうしたらよいでしょうかね。