スイカズラ、忍冬。薬用植物です。
冬にも葉が落ちないので冬に耐える”忍冬”だそうです。
春先から、ぐんぐんと蔓が伸び、蕾がつき、初夏に花が咲きます。
花が咲くと、気持ちが和らぐほのかな匂いがあたりに漂い、幸せと思えます。
金銀花 蕾の先がうっすら桃色になり、白い花がさき、色が黄色に変わってゆく様から、この名前”金””銀”花。
花を、摘んでホワイトリカーに付け込んで”忍冬酒”を、今年は、仕込みました。
奈良県桜井市にある、大神神社、狭井神社で、催行される鎮花祭:桜散るころにはやる疫病を鎮めるためのお祭りで、
神饌として、百合根とともに忍冬が供えられ、そして、【鎮花御幣】とともに【忍冬酒】が授与されるそうです。
今年は、コロナ禍で覆われているので、疫病退散願いを込めて、仕込みました。
スイカズラは、花だけではなく、葉、茎を乾燥させて薬用に。
鎮徑(ちんけい)、利尿、抗炎症、抗菌作用があって、解熱、解毒、発熱、血痢、伝染性肝炎、化膿性疾患、神経痛、リューマチなどの関節筋骨の疼痛に効能があるという、幅広く使うことができる。
若葉も、食べ過ぎないことに気を付ければ、食用に。薬用植物は、過ぎたれば及ばざるごとしの例え通り、毒にもなります。
手に入れるためには、気に入ったら、一枝頂いて、刺し芽をすれば成木に容易になる。
これほどありがたい、有用な植物。
高価な珍しい植物も、良いですが、
気を遣わず、花、葉、匂いを楽しませてくれる、スイカズラ。
有難い。