せんぢ血液疾患センターは血液疾患を専門としているので、古典的形態学を踏襲して、骨髄像、末梢血液像をメイギムザ染色、特殊染色(鉄、ASD-エステラーゼ、α-naphtyl-エステラーゼ、ぺルオキシダーゼ、好中球アルカリフォスファターゼなど)を染色して顕鏡します。白血球数の多い症例は、短時間で終了するのですが、白血球の少ない、骨髄異形成症候群などに要する時間は、1時間ではすみません。時間に見合った検査料ではないなと実感します。しかし、百聞は一見にしかずのたとえ通り、情報量は多いのです。
最近は高額な、白血球表面形質検査とか、遺伝子再構成異常検査などに移行してしまって、特殊染色は他の施設は行っていないなと実感する症例が紹介されてきます。”金にならず時間がかかる”形態学から血液専門医も遠ざかって、診断能力が落ちている施設が急増しているんだと実感させられる機会が多くて!心根寒さを覚えます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます