豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

「物を売らずして事を売る」の格言を…北斗市

2009-06-01 18:03:02 | ファース本部
先週の販売代理店ブロック会議、九州会場に参加した経営者(熊本市の原口建材、有田副社長)さんから、「私は物売りをしないで事を売るようにしています」と言う興味深い話がありました。
「物を売らずに事を売る」とは究極の格言のように思います。

販売代理店とは、物を仕入れて売る商売ですから、条件が同じなら価格競争になります。価格で競争する「物」売りから、「事」を売る商いをしようと言う事です。

この「事」とは、「思考・意識の対象となるものや現象・行為・性質」などを言います。つまり、売るものに極めて付加価値の高い知識や情報が加わっている事なのでしょう。このように確たる理念を持っている販売代理店は、やはり経営基盤がしっかりしています。この姿勢は、販売代理店だけでなく、全ての業種に通じる格言のようにも思います。

特に家づくりにおいては、家を売るのではなく住む人に幸せを売る事に徹すべきでしょう。売って終りの住宅量産商法ではなく、竣工して住んで戴いた建主さんと、生涯にわたり、友好関係を保持できる「幸せ共有」の家づくりを行う事です。

家づくりには、売る側からの一方的な情報発信で、快適、健康、省エネ、安心などとの言葉が躍ります。しかし、建主さんが実際に住んでから2年、5年、10年、15年と住むほどに満足感を保持するには、つくる家そのものに、それに足りる確たる家の性能が必要です。

快適、健康、省エネ、安心などと言う言葉だけなく、そう言わしめる家の性能とは、劣化しない断熱、気密、調湿、蓄熱、遮熱などの機能と性能が担保され、その後において建築した業者のアフターフォローが完全に為されている事でしょう。

商売の基本は、「売る物をこよなく愛する姿勢」だと言います。
売り物を愛すると言う事は、売った物が売り先、つまり買い主に愛される事が前提となります。その物を愛する心とは、そのまま人を愛する心に繋がるのでしょう。
「物を売らずして事を売る」と言う格言は、売る物に愛情を注ぎ込むと言う事のようです。

物を造るのも、売るのも、買うのも、使うのも、全てに人が関わっているのです。
例え「青臭い」と言われようと、ひたすら「愛を手向ける姿勢」こそが、いつか必ず勝利を得る事でしょう。

写真は今日の午前、撮ったユリの花と函館山ですが、山頂がすっぽり曇帽子を…しかしこの時間、夕日を浴びて黄金に輝いています。明日は関西へ移動を…

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