豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

置換(ちかん)率…東京浜松町~東京大崎

2009-06-10 21:08:33 | ファース本部
満員電車の中で発生する痴漢犯罪の撲滅は当然ですが、一方では、でっち上げの免罪痴漢も多く発生していると言います。今日の話題は、おなじ「ちかん」でも痴漢でなく、置換について記述いたします。

置換(ちかん)とは読んで字のごとく「置き換える」と言う事です。
ところが化学式でも、「化合物の原子や原子団を、他の原子や原子団で置きかえる化学反応」を置換と言います。

私達が使用している樹脂断熱材は、セル膜と言われる気泡の中に、熱の伝え難い気体(ガス)を閉じ込めて断熱効果を得ています。
グラスウールは、フワフワの綿の中に、乾燥した空気を静止させて断熱を行っています。

床下や壁の中に充填した、綿のフワフワの乾燥状態を何年間も保持できるかを問うと、課題が多過ぎるのです。そのため私達は、樹脂断熱材の開発を行って現在に至っております。

しかし、この樹脂断熱材にしても、気泡に閉じ込めたガスが、時間とともに空気と入れ替わって行く割合の事を「置換率」と呼んでいます。つまり、熱の伝え難いガスも経年変化において空気と入れ替わります。例えば50年間で半分になれば「置換率50%」となります。

この置換率50%になれば、断熱効果も低下する事になります。私達は、この置換率を少なくする手法や住宅工法などを研究していますが、置換率50%になったから断熱性能が半分まで低下する訳でありません。気密性能や付加断熱材の総合的な構造で性能を保持します。

この樹脂断熱材の置換率は、物性上どんなに頑張っても避けて通れないのです。
ところが、20年を経た「ファースの家」の暖房費や冷房費に変化がありません。
つまり、この総合的な家の性能を保持している事になります。

今日は、弊社の東京事務所で、ファースの家の断熱材を製造している断熱材メーカーさんや発泡施工を行う会社さんとの技術ヒアリング(写真)を行いました。
事務所内に“ちかん”ちかん“と言う言葉が交し合い、関係者以外の人は違和感を持った事でしょう。

樹脂の現場発泡を行う場合、この「置換」する事を前提にした断熱層の形成を行い、それでも断熱効果が低下しない構造工夫を行う事です。
ファースの家はそれが出来ている事に大きな自信と誇りを感じます。

今日も蒸し暑い東京でしたが明日は、栃木県に移動する予定です。
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