豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

何をもって健康住宅なのか…北斗市

2010-05-27 18:30:00 | ファース本部
雑誌に健康住宅を売り物にした家で「自然木材で居住空間」と銘打ったものがあります。
接着剤を多く使用した新建材の住宅よりはるかに健康志向であることに違いありません。ところが声高な宣伝の割には通常の軸組み在来工法そのものだったのもありました。

集成材を一切使用しない理由が「自然木材で居住空間」となるのです。
梁間の遠い大断面の梁は、鉄骨や集成材の方が構造的に安定しますが、構造的な安全性にも配慮する事が必要です。

家の中に、炭や活性炭などを置きますと確実に清涼感が増して来ます。
またシリカゲル、ゼオライト、珪藻土などを内装部材として使用しても同じような効果があります。これは、この仕様で施工した部屋を訪れた人のアンケート集計で、約70%の方が「清涼感を感じる」と回答している事からも伺えます。

調湿機能は、加湿器や除湿器などの機械によって機能を持たせる場合があります。
その他に炭や珪藻土、シリカゲルなどの調湿材は、生活空間の湿気を吸収して湿気を保有し、乾燥時にこの湿気を排出して住まい空間の湿度を安定させる効果があります。
しかし、家屋内の湿度を一定に保たせるには、膨大な吸着量が必要となります。

健康住宅とは、何を持ってそのように称しているのかを吟味する必要がありそうです。
家は、構造の安全性、温度と湿度管理、換気の量管理、家屋内の空気環境など多くのチェック項目があり、一ヶ所の特徴だけで健康住宅だと言い切れるものではありません。

これらの特徴は、計画段階であまり吟味されず、住んでから身体や冷暖房費用などで具現化します。写真は健康空間を極めたファース体感ハウス・げっかそう内部です。
今日も終日、すっきりしない肌寒い一日の北斗市でした。
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