豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

エネルギー構想と現実は…北斗市

2013-12-19 19:20:29 | ファース本部
地べたの一定レベル以下の温度は、灼熱の真夏も、氷点下の真冬であっても約15℃ていどと安定しております。
この地熱を真夏気温33℃の時には冷房に、氷点下10℃以下の時は暖房に使いたくなります。私達のような温熱技術を研究しているモノにとっては尚更です。

ご多分にもれず当然ながら当方も20年ほど前から、電力会社や器材メーカーさんと一緒に地熱活用の研究開発を行ってきました。しかし、地熱を活用するために使用する設置費、およびメンテナンス費用を、活用したエネルギー分で相殺することが困難でした。
理論があって技術はあっても、費用対効果が発揮できなければ普及推進ができません。

環境省は豪雪地帯から温暖地に雪を運び、その冷熱で冷房を行い、CO2削減を試みました。
雪や氷は、そのものが低温です。それに加えて溶ける際に周辺熱を奪います。
更には溶けて水になった時点から蒸発潜熱でさらに周辺熱を奪います。

このように理屈の上では相当の冷房効果が期待できます。
試算では電気冷房と対比して30%のCO2 削減が可能だと言うことです。
実際に北海道から運んだ雪を東京の帝国ホテルで雪冷房の実験を行っているそうです。

ところが雪運搬で発生するCO2は、削減した量の3倍にも及ぶそうです。
理屈があっていても実現すると想定外の事象が出てくるものですね。
省エネ器材を開発するときは、設置する費用、保持する費用、耐久性などを加味し、省エネ分で相殺できるか否かが問われることになります。

弊社の研究開発室では、省エネ装置の設置を簡易にできる方法を研究しております。
写真は現在実験中の高機能エアコンの消費電力kwですが555kwと表記されています。
このまま24時間30日の稼働で399kw、電気料金23円で計算すると9200円になります。
研究開発室は断熱性能が良くないのですが、ファースの家なら60坪の家に相当します。

さて今日は、帯広からユーハンズ株式会社の社長、小川大輔さん(写真)が来社され、ガラス性能や熱交換式換気扇の裏話などの情報交換できました。
特に小川さんが実際につくっている、K値0.55のガラスには驚きました。
目論んでいた断熱壁の実現に一気に近づいた気が致します。

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