豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

湿度と健康空間を思考する…札幌市内~千歳市~函館市~北斗市

2013-12-26 18:31:33 | ファース本部
住む人の健康と、家そのものの健康を考慮した時、家屋内の湿度管理と家の断熱気密に関する知識と熟慮する必要があります。
量産住宅の販売会社やスーパービルダーなどは、見えない水蒸気対策を考えるより、目に見える外観、内装、キッチンセット、建具などが優先されているのが実状です。

冷たいビールをコップに注いでも結露が生じない場合もあります。
この時、空気中の水蒸気が少ない乾燥状態にあるからです。
温熱環境における暖房の快適空間は、気温20℃、湿度50%と言われますが、この快適空間の露点温度が9℃です。つまり9℃以下の部分に結露が生じます。

気温が20℃の時でも湿度が80%になると露点温度が16℃です。
したがって寒い時は、窓などの低温部分の殆どに結露が生じます。同じく湿度40%の時は、露点温度が6℃となり、よっぽどの低温部にしか結露が生じません。

室内に洗濯物などを干すと室内湿度は一気に80%程度まで上昇する場合があります。
つまり結露は、どんなに立派な窓ガラスや断熱材を用いても、外気温とライフスタイルの状況によって防げない要素が多いと言う事になります。

湿度を高くしたままだと、結露でカビやカビの胞子が発生し居住空間を浮遊し、家のそのものや、住む人に影響を与えます。一方、結露の発生しない乾燥状態を維持し続けますと、静電気が発生してハウスダストを誘発し、そこにウィル菌などが繁殖し易くなります。

湿度を上げないようにするとか、低温部分をつくらないようにする事が肝心なのです。
一番の問題は、壁の中に露点温度で壁内結露(内部結露とも言う)が発生して断熱材を濡らし、腐朽菌を増大させる場合が多くなります。

これは基本的なことなのですが、一般ユーザーさんはわりと無関心なのが実情のようです。
見えない部分のことなのですが、出来た家に深刻なダメージを与えることになります。
私達供給者側は、この見えない部分での技術競争にしのぎを削ることだと思うのですが。

昨日は札幌で健康省エネ会議・北海道協議会の設立総会(写真)を開催しました。
健康を語るには湿度管理も必須です。さて、今年最後の出張を終え、明日は仕事納めに。

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