豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

寒いQ1(キューワン)住宅の要因は…函館市~北斗市

2016-03-13 17:08:39 | ファース本部

今はUA値に表記法が変わりましたが、住宅の熱損失係数をQ値と称しておりました。
北海道の次世代省エネ基準はQ値を1.0にすることが理想です。
いわゆるQ1(キューワン)は、究極の省エネ住宅と言うことになります。

今日は、あるスーパービルダーで建築した、このQ1(キューワン)にお住いの方から寒過ぎて暖房費も高いとの問い合わせがありました。
グラスウール断熱材とスチレンフォームを使用し、壁厚さが25センチにも及びます。

40坪の家の建築費用も相当な金額を支払った家だそうです。
先月の暖房費用だけで2万9千円かかり、廊下や寝室が8℃まで下がったと言います。
私達のファースの家では在り得ないのですが、家の形状も複雑になっているようでした。

Q値やUA値は、あくまでも使用する断熱材の厚さを熱伝導率で計算してはじき出します。
その施工方法などは特にQ値計算に反映されません。グラスウールは「乾燥した空気を静止」させる事で100ミリは100ミリの断熱性能を発揮致します。

スチレンフォームやウレタンフォームの断熱材は、その施工の仕方で大きく温熱性能が異なって参ります。私達は、どのような家の形状でも温熱性能を担保するために硬質のウレタン樹脂を何層もスキン層を重ね合わせる工法にしております。

スチレンフォームやウレタンフォームは、フォームに閉じ込めたガスが抜けると断熱性能が劣化します。そのためにスキン層を何枚も重ねる必要があるのです。
これから家づくりを行う人は、単にQ値やUA値の数値だけではなく、この家の全館暖房で一ヶ月に幾らの暖房費用が掛かるかを確認することが重要です。

この質問者の方は大変に可哀想なのですが、選択したビルダーと工法に問題を指摘することになりました。悔いの残らない家づくりをお薦めしたものです。
写真はファースの家の内部を撮ったサーモグラフィー映像ですが、温度の低いところが殆ど在りません。さて、今日は日曜日、これから帰宅して休養です。

blogram投票ボタン

毎日必ず更新・社長携帯の一言ブログ

ファース本部オフシャルサイト毎日更新

健康住宅ファースの家-注文住宅情報サイト




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする