かなり以前ですが小説、北方謙三著「水滸伝」19巻を一気に読み切ってしまいました。
その小説に出てくる文言を時々メモに残しております。
その中に人は、石にも、木にも、獣にもなれるのだと言う記述がありました。
賢者の為せることなのですが、その場の雰囲気、環境、状況、つまりは、そこの空気に同化出来ると言う事のようです。
石になる、木にもなる、獣にもなると言うのは、まさに完全にその空気の静寂さ、嵐の喧騒、樹木との乱舞などと自然の空気と完全に一体化していると言う事になのでしょうか。
石になるとは、ひたすら耐え忍ぶ忍耐力か。
建造物や道路、橋などの人様の生活を下から支え上げる事なのでしょう。
木になるとは、地べたに根っこをはり、大風や大雨を遣り過し、息づきながら季節をつくり、自然環境と一体となれる事なのでしょう。
獣になるとは、刃向うモノと果敢に逞しく闘いを挑み、強さを強調する姿の象徴であろう。
ハードボイルド小説を得意とする北方謙三が、このような哲学的な小説を書けるのです。
つまり人には、はかり知れない可能性を秘めているとも言えそうです。
読む人を共感、感動させ得る文章を書くには、努力と言うより感性なのでしょう。
今日の私は、日本住宅新聞コラム執筆をしておりました。
北方謙三の水滸伝に出た文言メモを開いて表現方法をイメージすることがありますが、何といってもプロの小説家の文体はとても奥深いモノです。
さて、巷は今日から三連休です。当方も午後から休養に入ります。
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