豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

木の家は収縮して絡まり強くなる…函館市~北斗市

2016-03-04 17:08:58 | ファース本部

我国全国各地には、豊富な森林資源が存在します。
国内の森林は、住宅の量産販売で安価な輸入材に圧され、荒れ放題になりました。
本当のエコとは、森林の緑が豊富に息衝いて、人が生活で排出させる炭酸ガスを吸収させることも大切な要素だと思われます。

真のエコには、一定のコストが伴い、掛けたコストはやがて資産となるのでしょう。
自然を守る地球に優しい環境づくりを実践することは、社会全体の資産を増やすことに…

今や数百万戸以上もの家が余り、大量生産の時代は、終焉したと断言できます。
私達地域密着の小さな工務店は、コツコツと愚直にリフォームなどの小さな仕事をこなしながら、その先の建替え新築工事を受注する機会があります。
地域工務店は、その地域山林の木を、その地域の製材所で加工し、その地域に建築します。

地域工務店が建築する家は、日本古来の木造在来軸組み工法が基本となるのでしょう。
木材を上手に組み合わせて軸組み工法は出来上がります。(写真は追っ掛け継手の仕口)
自然乾燥木材は、継ぎ手の結合仕口が収縮して絡み合い、剛性を増すように作られています。

そして過去には、100年、200年の寿命を誇った日本家屋が多く存在したのです。
大量供給に合わせ、乾燥木材を使用し30年寿命の家を使い捨てのように供給してきました。
木の家づくりは、収縮して変貌を楽しむのも、大切な醍醐味のひとつなのです。

私達のファースの家は、このような木材の収縮に追随できるように工夫してきました。
家づくりは、大工さんが地元の資材や人を活用し、真心を込めて作り上げるべきと思います。

さて、今日は色々な研究開発の仕事や建築中のファースの家モデルハウスの視察など行い、これから函館発明協会の総会に参加してきます。

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