心臓が稼働している限り否応なしに人間は生かされています。
人は生命を持続できるように様々な機能が備わっているのでしょう。
お腹がすいて来ると食欲と言う本能が機能します。
食べたモノをエネルギーに換えて人の身体を稼働させる機能も備わっております。
動物や生物は、自分達の子孫が絶える事の無いようなあらゆる機能を持っています。
誰もが自分の意思や願望でこの世に生を受けたのではありません。
いつの間にか気付いた時には、人間である自分がそこに居ただけなのでしょう。
人は何故、生きるのか…
このような哲学的な事にどんな高名な哲学者でさえ結論は永遠に出ないはずです。
人は何故、生きるのか…
甥のみつおからの、この単純な問いに映画「葛飾柴又の寅さん」(写真)は、「いつかは生きていて良かった思う時があるから」だと答えています。
真っ赤な太陽が水平線から上昇して来る光景を見た時。
何回も失敗し続けた実験で目標だった性能の部材が出来た時。
建主さんから、この家に住んで本当に良かったと喜んで頂いた時。
このような時は、生きていたからこそその場面に居られることを実感するモノです。
今日も数千文字の原稿を書き、この原稿を読んだ人が何かを感じてくれるかどうかです。
新型コロナウイルスで世の中が萎縮状態でストレスがいっぱいです。
しかし葛飾柴又の寅さんのように「生きていて良かった」と思う時は必ずあると思われます。