断熱材を採用時には、その仕様書に熱伝導率(λ・ラムダと云います)が記載されています。
断熱性能を計算するには、使用する断熱材の厚さ(メートル換算)を熱伝導率のλで割ると熱抵抗値が出ますが、その熱抵抗値の逆数が熱損失係数(逃げる熱量)です。
例えばλ0.04のグラスウール100㎜の場合で計算すると0.1÷0.04=2.5(熱抵抗値)です。
その逆数、1÷2.5=0.4の熱損失係数となります。これは初期値の性能です。
この壁面積が100㎡あるとして計算すると、気温差1℃の時に40kwの熱を放出します。
これはあくまでもグラスウールが乾燥して、100㎜の暑さのまま、壁内に正確に充填されていることが前提です。壁の中に隙間を造らず正確に充填させる事は極めて困難です。
グラスウール断熱材は、乾燥した空気を静止させることで断熱効果を発揮します。
湿って縮んでいるとか、凸凹の充填だと乾燥した空気を静止させる事は出来ません。
私達が平成元年から5年がかりで、日本で初めて認定交付させたウレタン樹脂スプレー発泡施工断熱でも、厚さの確保が前提です。
特に私達のファース工法は、スプレー発泡施工でスキン層を何枚も積み重ねて断熱層を構成させています。このスキン層が樹脂の気泡に閉じ込めた断熱ガスを抜け難くします。
ウレタン樹脂断熱に限らず、スタイロフォームやカネライトフォームのようなスチレン系の断熱材も表面からガスが抜けないように対応しなければなりません。
カット面だけでスキン層が無ければガスが抜けて縮まってしまい、断熱効力も少なります。
写真は、弊社の敷地内に造った様々な断熱材で作った2m×2m×2mで厚さ100㎜に統一した断熱実験ボックスです。右端の人の大きさと比較してみてください。
これは経年変化を測定しており、既に8年目に入りますが、新断熱材を次々と交換します。
「#ファース」工法のエアクララは、初期値でなく経年変化のもっとも少ない断熱材を採用しています。
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