私自身は、中学校を卒業してそのまま鉄骨トビ職に弟子入りし、当時は飯場(寄宿舎)で気の荒い、荒くれ連中と生活をともにする機会がありました。
私の唯一の師匠は、身体中に昇り流の刺青を彫りこんだ鉄骨トビ職の親方です。
彼には、外見上での優しさなど微塵もありませんが心根の優しいヒトでもありました。
彼を敬愛する人は、少なくありませんでした。
教えるために叱っても、感情では怒らない、本当に人を愛する優しさが潜在していました。
人を優しく出来れば、自分自身がとても優しく、そしてラクになるものですね。
人は、「他人を幸せにした分しか幸せになれない」、この事を師匠から教わった気がします。
この師匠に仕えカラダで仕事を教わり、無いモノを生み出す創造力を学びました。
私達は家づくりを生業にしており、いわゆる家に関するプロフェッショナルなのです。
そのプロが素人でありながら、お金を支払う面から云ってもっとも発言力(権力)の持つ事になる「お施主様」には全くの言いなりになりがちです。
お施主様とそのご家族を幸せで包んであげる家づくりには、高度な技術が伴います。
お施主様の幸せづくりには、安易な妥協をすべきではありません。
そうは云っても争うのではなく、気付かせる事が重要です。
優れた家づくりでは、住む人の身体的や心理的環境も充分に考慮する必要があります。
外観や内装面に重要度を高め、心地よく暮らす温熱環境や採光面などが後回しになっていた時代が長く続きました。施主家族の生活空間の器として扱われてきたからでしょう。
「他人を幸せにした分しか幸せになれない」
言葉で教えるのではなく、行動やカラダで教えてくれたのは、「気付かせる」事でした。
「一緒に幸せになろう・家づくり」の理念があれば、お施主様の幸せづくりを応援できます。
写真は、クチホームが建築した「#ファースの家」の笑顔の素敵なユーザー様ご一家です。
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