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ポール・ケネディ著
かつてベストセラーになった「大国の興亡 1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争」の原書の翻訳がようやく終わりました。
1年3ヶ月掛かりましたが、以前同じ位のボリュームの作品は2年以上を要したたので、趣味の翻訳も、少しは上達したのかもしれません。
本書は翻訳されていますが、日本語で読むと、私の場合、記されている沢山の固有名詞を調べることなく読み飛ばしてしまいます。
精読に近い読み方をする場合はその限りではないと思いますが、それらの固有名詞は、記述されている世界情勢のある場面を深く理解する際に前提となっていることが多いので、私のような読み方では、著者の伝えたい事柄を十全に理解することが困難であるように思います。
本書では、近代のヨーロッパの国々の対立の要因と、それぞれの国情、国家間の複雑な関係とその推移など、多くの事が理解出来ました。
一国の歴史だけ学んでも、多国間の関係の中で歴史が動いているので、こうした視点でまとめられた本書のような存在は貴重と思います。
翻訳したい本は手元に何冊もありますが、結局、同じ著者の「The Rise and Fall of British Naval Mastery(イギリス海上覇権の盛衰)」を選びました。
イギリスとアメリカの盛衰を理解することによって、現在の国際情勢を理解する一助になるのでは、と期待しています。
死ぬまでに、興味のある分野の理解が納得できる程度になるかどうかは分かりません。
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○ポール・ケネディ ○大国の興亡
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評価は5です。
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