イン・ザ・プール

奥田英朗著、文春文庫刊
下記のＵＲＬを見てびっくりしましたが、奥田さんはずいぶん賞を受賞している。
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●2001年 - 『邪魔』で第4回大藪春彦賞受賞、第125回直木三十五賞候補
●2002年 - 『最悪』で第21回吉川英治文学新人賞候補、『イン・ザ・プール』で第127回直木三十五賞候補、『マドンナ』で第128回直木三十五賞候補
●2004年 - 『空中ブランコ』で第131回直木三十五賞受賞
●2006年 - 『サウスバウンド』が本屋大賞第2位にランキング
●2007年 - 『家日和』で第20回柴田錬三郎賞受賞
●2009年 - 『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞受賞
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ＵＲＬ => http://ja.wikipedia.org/wiki/奥田英朗
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本作は５つの短編で構成されています。ある総合病院の地下に怪しげな精神科があり、その医者の何ともいかがわしいこと。今様の軽い乗りで語られる物語は奇抜であるようで、現代のあちらこちらにいそうな人々の物語です。
その原因が本人の性格や生き方と現代社会の歪みが混じり合って、結果とんでもない症状を呈します。その患者に対する伊良部医師のいい加減な対応と看護師マユミの不思議なキャラが、いつの間にか深刻な患者の病気を治してしまいます。笑いに含まれる毒と悲しみに、独特の余韻があり、独自の作品世界を作り上げています。
評価は４です。