シリーズの二巻目です。ボルネオ付近の多島海の島々を巡る生物のルポです。氷河期には大陸と陸続きであった土地が、地球の温暖期に差し掛かり海面が上昇したことにより、多くの島々が生まれました。世界地図で全体を見渡すとインドネシアの付近は海峡が多いものの、多島海である、という実感はありません。しかし、更に詳しい地図を見ると、スマトラ、ボルネオ、ジャワ、セレベス、ニューギニアなどの大きめの島々意外にも膨大な島々が浮かんでいます。こうした島々に、かつての人類の祖先が伝播していったのだと思います。
本作では、大陸から切り離された生物が、それぞれの島々で独自の進化を遂げている様子を紹介しています。例えば、天敵のいない島に取り残された猿はいくつかの種類に分化して、ごくおおらかに生きています。また、ある島では水牛の子孫が、天敵がいない小島での生活に適応するために、非常に小型になったことなどが紹介されています。
さらに、(本作の製作年よりも)70年程前に噴火で出来た島に、イチジクの木が育って森を作り始め、泳ぐのが得意なオオトカゲが移り住んでいる様子が紹介されています。イチジクがなぜ生えたかというと、実を食べたフルーツコウモリが島から島へ飛んで行く事があるので、その糞に含まれる実が生長したのだと説明しています。生命の力強さと可能性を感じさせてくれました。
評価は3です。
本作では、大陸から切り離された生物が、それぞれの島々で独自の進化を遂げている様子を紹介しています。例えば、天敵のいない島に取り残された猿はいくつかの種類に分化して、ごくおおらかに生きています。また、ある島では水牛の子孫が、天敵がいない小島での生活に適応するために、非常に小型になったことなどが紹介されています。
さらに、(本作の製作年よりも)70年程前に噴火で出来た島に、イチジクの木が育って森を作り始め、泳ぐのが得意なオオトカゲが移り住んでいる様子が紹介されています。イチジクがなぜ生えたかというと、実を食べたフルーツコウモリが島から島へ飛んで行く事があるので、その糞に含まれる実が生長したのだと説明しています。生命の力強さと可能性を感じさせてくれました。
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