読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

シベリア追跡

2024年04月26日 11時03分39秒 | ■読む

椎名誠著、集英社文庫刊
江戸時代に実在した大黒屋光太夫の足跡を辿る旅のルポ記です。
世界一の寒冷地であるシベリア地域を初め、所々に赴きます。

マイナス50度の場所での経験や、ソ連崩壊直前の時期の各地の劣悪な環境やサービス、あるいは人々の日常生活など、興味を引かれることが沢山述べられています。

現在では、ソ連時代の状況が明らかになっていますが、当時は、共産主義に傾倒する文化人や学者が、まだ幅をきかせていた時代ですが、著者のルポ記は共産主義の限界を赤裸々に示しています。

とはいっても、椎名さん独特の文体と捉え方が健在で、脱力系とでもいう感じの著作でした。
また、光太夫の体験をひいて論じる場面が限られています。

椎名さん個人の体験記と言った方が良いと思います。
------------------------------
椎名誠  ○大黒屋光太夫
------------------------------
評価は3です。

※壁紙専用の別ブログを公開しています。
カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マイ・ボス マイ・ヒーロー2 ... | トップ | クロサギ(新シリーズ2022) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事