読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

遠い空の向こうに/DVD

2011年11月27日 19時10分57秒 | ■見る
1999年のアメリカ映画です。ソビエトがアメリカに先んじて人工衛星の打ち上げに成功しました。私が生まれて3年目の年でした。本作品は、アメリカの片田舎の炭鉱町で実際に起こったことを、後に主人公が小説にしたものを原作として映画化されたものです。小説も映画も評判が良かったのですが、今から半世紀以上前のアメリカで、じり貧の石炭採掘の小さな町で、人類初の人工衛星スプートニクスに感激し、訳も分からず夢中になってロケットを手作りする4人の少年達。それを見守り支援する大人達、息子を愛しながらも理解出来ない父親など、なかなか良い脚本でした。
俳優で印象的だったのは、アメリカン・ビューティーで見事な演技をしていた、主人公の父親役のクリス・クーパーです。親子の絆と確執故の和解は心に深く響きましたが、頑固で誠実な父親役を見事に演じていました。
事実は本作程劇的ではないでしょうが、最後に主な登場人物のその後を紹介しており、そのオリジナルの人物を撮影した映像が流され、「スタンド・バイ・ミー」のような味わいの作品です。私自身、科学少年で、主人公の気持ちが自分の経験と重なって痛い程分かります。違うのは、私には親の反対を押し切って取り組む勇気がなかったことです。私の友人は反射式の天体望遠鏡の製作を思い立ったものの小遣いが余りにも少なかったため、ミルク用の空き缶を胴体としてつなぎ、次に反射鏡の研ぎ方を研究していたのは、彼が高校生の時でした。結局、反射鏡の完成は見ませんでしたが、その後、彼が他の分野に興味を移し、次々と夢を成し遂げていったのは言うまでもありません。いくつになっても夢が人を希望に導くのだということを思い出させる名画でした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/遠い空の向こうに
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評価は5です。

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